【転院候補先の偵察をかねて、クロの血液検査へ】

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クロと点滴セット2020/7/26

クロと点滴セット2020/7/26

 

前回の検査で甲状腺の数値が下がりすぎ、減薬中のクロです。

 

その後、数値がどう変わったかを検査してもらうはずだったのですが……

かかりつけ病院の突然の長期休診

あわてて転院候補先の病院へ診察予約し、先日新しい病院で検査をしてもらってきました。

 

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検査結果

新しい病院では、院内検査で甲状腺の数値が出るとのこと。

院外に出さず結果がすぐわかって助かりましたが、費用は若干お高めでした。

血液検査

クロの血液検査結果 2020/7/26

転院候補先でのクロの血液検査結果

 

 

2020年7月26日(日) (慢性腎不全の診断から6年と0ヶ月目)

体重 4.13kg
総タンパク(TP) -(基準値:5.7~7.8)
アルブミン(ALB)-(基準値:2.3~3.5)
アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ/Mt内肝酵素(AST [GOT])49(基準値:18~51)
アラニンアミノトランスフェラーゼ/細胞質内肝酵素(ALT [GPT])83(基準値:22~84)
アルカリフォスファターゼ/胆嚢、肝機能(ALP)215(基準値:38~165)
胆嚢、肝機能(GGT)2(基準値:1~10)
総コレステロール(TCho) -(基準値:89~176)
トリグリセライド〔中性脂肪〕(TG)-(基準値:17~104)
尿素窒素(BUN) 45.8(基準値:17.6~32.8)
クレアチニン(Cre) 2.27(基準値:0.8~1.8)
ナトリウム(Na)155(基準値:147~156)
クロール(Cl) 117 (基準値:107~120)
カリウム(K) 3.7(基準値:3.4~4.6)
カルシウム(Ca) 10.5(基準値:8.8~11.9)
リン(Pi/IP)4.0(基準値:2.6~6.0)
グルコース〔血糖値〕(GLU〔BG〕) 114-(基準値:71~148)
白血球(WBC) 47(基準値:55~195)
赤血球(RBC) 819(基準値:500~1000)
ヘモグロビン (Hb) 12.7(基準値:8.0~15.0)
血球容積/血液濃度(HCT)39.2(基準値:33~45)
平均赤血球容積(MCV)47.9(基準値:39~55)
平均赤血球ヘモグロビン量(MCH)15.5(基準値:13~17)
平均赤血球ヘモグロビン濃度(MCHC)32.4(基準値:30~36)
血小板(Plt)18.1(基準値:30~800)
ヘマトクリット値 (Ht〔PCV〕) -(基準値:26~46)
———
T4(甲状腺) 5.78(基準値:0.90~3.70)

 

甲状腺のホルモン量は「T4(サイロキシン)」の数値で判断します。

今回はまたえらく上がってしまい、コントロールのむずかしさを実感…。

超音波検査

念のため一度おなかを見せてほしいということで、超音波検査もされました。

  • 左腎がやや委縮しているものの、機能的には大きな問題はなさそう
  • 尿管に石などもなく、肝臓も見た範囲ではとくに問題なし

※先日のかかりつけでの超音波検査と同じ結果

腎不全発覚からのおもな数値の推移

20207/266/285/243/221/19
体重4.134.204.054.203.85
AST4948516432
ALT83628710963
ALP215136223230227
BUN45.839.246.546.741.9
Cre2.272.872.532.091.82
Ca10.510.911.710.5
Pi (IP)4.03.04.44.34.2
T45.780.305.58
20199/296/304/212/24
体重4.104.024.104.10
AST5044
ALT11274
ALP238184136
BUN34.139.243.834.0
Cre1.962.082.012.2
Ca11.211.511.511.8
Pi3.94.44.85.5
201812/2810/307/274/81/14
体重4.154.404.204.424.45
AST37
ALT59
ALP169
BUN35.833.736.837.537.8
Cre2.32.82.52.72.7
Ca11.612.311.912.711.2
Pi4.53.63.24.24.0
201710/38/205/263/26
体重4.354.44.44.4
AST
ALT
ALP
BUN37.647.236.636.9
Cre2.92.72.82.2
Ca11.710.211.210.6
Pi4.53.63.83.5
201612/2510/309/187/155/154/32/21
体重4.54.54.44.44.14.24.4
AST46
ALT61
ALP106
BUN37.236.537.132.631.231.026.6
Cre2.72.63.12.02.62.82.6
Ca9.6
Pi3.54.53.92.44.44.33.4
201512/2711/19/208/96/144/51/25
体重4.74.64.64.64.34.44.6
AST
ALT
ALP
BUN32.933.335.547.337.736.336.7
Cre2.72.72.92.92.92.42.2
Ca10.6
Pi3.23.82.93.14.54.6
201412/1410/198/237/207/18
体重4.54.14.14.0
AST38
ALT32
ALP100
BUN40.939.733.131.886.5
Cre2.73.12.93.36.6
Ca10.510.4
Pi3.74.13.34.9

これまでの最良 | これまでの最悪  

 

検査結果を見て

肝臓

甲状腺の薬が効きすぎていた前回、肝臓はすべて正常範囲内でした。

今回は減薬後でT4(甲状腺ホルモン量)があがっていたこともあり、肝臓の数値もふたたび上昇。

甲状腺の状態にあわせて数値が上下しているところをみると、やはり原因は甲状腺なのでしょうね。

甲状腺

今回の数値(再上昇)では、甲状腺の薬「メルカゾール」を2日1回ではクロには少なすぎたようです。

今回は「1/4錠を1日1回」で2週間ほど様子をみることになりました。

2週間後にまた検査し、薬の量を再検討します。

体重

ペリアクチンの量を微増(1日1回1/3錠→1日2回1/4錠ずつ)したのが今の体調に合ったようで、食欲復活しました。

体重も4.1kg前後をキープできています。

新しい病院でも、このままこの体重を維持するようにと言われました。

腎臓

Cre(クレアチニン)はわずかに改善していますが、BUN(尿素窒素)はさらに悪化。

こちらも甲状腺の状態に左右されるので、メルカゾールの量が確定するまでは何ともいえません。

 

また、今回の検査では初めて見る項目「Plt(血小板)」の数値が悪くでていました。

これまでかかりつけで貧血を指摘されたことはなかったのですが、こちらのでは悪性貧血という結果に。

今回は甲状腺に気を取られて貧血を確認しそびれたので、2週間後の検査のときに対策を聞いてきます。

肛門嚢(のう)

先月しぼってもらったばかりなので、新しい病院ではお願いしませんでした。

1~2か月くらいしたらしぼってもらおうと思います。

参考 肛門のうのケアについて

【再発した肛門嚢炎には定期的なケアが必要かも】
今回は先月再発したクロの肛門嚢炎(こうもんのうえん)のケアについてです。先日の血液検査の際、お尻の治り具合もチェックしてもらいました。傷口はすっかり塞がって綺麗になっていましたが、たった一ヶ月でまた分泌物が溜まっていたそうです。でもこの前一旦全て絞ってもらったはず…。何かたまっているというのはやはりおかしいわけですよね。

血圧

自宅測定はおやすみ中 ^^;

参考 自宅で使えるペット用血圧計

【ペット用血圧計エルデを3匹で使ってみた~猫の血圧測定は難しい?詳細レビュー】
先月届いたペット用血圧計のエルデ。しばらく時間をかけてじっくり使ってみました。基本的な使い方は人間用と同じ。ただ猫の血圧は人間と違ってとても不安定かつ不正確になりやすいそうです。動物病院でなるべくきちんと測れるコツを教えてもらってきたので、以下で詳しく解説します。

 

参考:さいきんの薬、フード、サプリメント

薬、点滴

  • メルカゾール(甲状腺ホルモン抑制剤):1日1回1/4錠 ←2日に1回1/4錠から変更
  • ラプロス(腎不全薬):朝晩1錠ずつ
  • 降圧剤(フォルテコール):1日1回・1/2錠
  • 食欲増進剤(ペリアクチン):朝晩1/4錠ずつ
  • ネフガード(粒):1日に2~3回
  • 皮下輸液:1日おきに100ml前後

療法食など

7月のドライフード

7月は療法食イヤイヤ月間になってしまい、下記のフードのみ常時3種類出していました。

 

     

 

メディファスについてはこちら。

【Medyfas(メディファス)高齢猫用ドライフードリスト(カロリー順)・2018年リニューアル後製品】
メディファスのドライフードは我が家の定番の一つなのですが、2018年秋に(またまた)リニューアル。新メディファス購入時の参考用に成分リストを作ってみました。メディファスの猫用ドライフード全15種類の中から、7歳以上で使えるフードを10種類ピックアップ。比較用として旧製品の成分リストも掲載しています。

7月のウェットフード

現在ウェットはお休み中。

 

サプリメント

尿素窒素(BUN)

BUNを意識してつづけているサプリメント類。(老廃物の低減や便秘解消目的)

こちらは変更なし。

 

 

 

 

乳酸菌H&JINについてはこちら。

【猫に乳酸菌サプリメントJIN(ジン)を使い始めて気づいたこと】
腸内環境の改善と免疫力アップをめざし、動物用乳酸菌のJINを再び使い始めました。そろそろ一週間ですがなんと便臭が激減!乳酸菌で糞便が臭わなくなるしくみを調べてみました。ウンチが臭わないとなぜ腎臓病に良いのか?その辺についても考察しています。

 

食物繊維についてはこちら。

【猫にも使える食物繊維、イージーファイバー以外だと?】
JIN(乳酸菌)とイージーファイバー(食物繊維)のおかげで、クロの便秘だけでなく他の猫達のお腹も調子が良くなったようです。イージーファイバーよありがとう!(JINも。)そういえばイージーファイバーみたいな物って他の会社からも出ているの?たまたま思いついて難消化性デキストリンで検索してみました。

 

シャンピニオンエキス美ちょう寿についてはこちら。

【シャンピニオンエキス美ちょう寿をお試し中】
シャンピニオンエキス製剤の「美ちょう寿」をここ2週間くらいクロに飲ませています。前回のクロの検査結果が悪かったときに「腎不全には美ちょう寿がお勧め」と教えていただきました。美ちょう寿は人間の腎不全でもよく使用されているサプリメントで、腎臓の負担になるアシドーシス(血液の酸性化)の緩和が期待されるようです。

クレアチニン(Cre)

Creを意識してつづけているサプリメント類。(腎臓の炎症抑制や血流改善目的)

コスパのいいAHCC(NOWの純粋粉末)が製造中止になってしまったので、現在はお試しとして、チョビの残していった冬虫夏草粉末に切り替えてみてます。

 

  • 脂肪酸サプリ(アンチノール):1日1回・1錠
  • ビタミンBミックス(NOW B-50 100カプセル):1日2回・粉末をごくわずか
  • 冬虫夏草(コルディM):1日2回・粉末をごくわずか

 

アンチノール猫用  

 

アンチノールについてはこちら。

【3匹でお試し・猫用アンチノール~病院からの腎臓向けおすすめサプリ】
ようやくの猫用アンチノールレポです。前回のクロの検査がイマイチで、病院から勧められたのがこのアンチノールというサプリ。うちのかかりつけはめったにサプリメントを勧めたりしないのですが、こちらは以前から病院の猫ちゃんワンちゃんで好感触だったのだそうです。

 

今後の対策

BUN

ネフガードを1日2~3粒、なんとか定着しました。

それ以外の薬、サプリメントもこのまま継続。

Cre

こちらも薬、サプリメントはそのまま継続。

甲状腺

薬(メルカゾール)は指定の量で継続。

 

余談:今回の病院のこと(転院候補先A)

今回行ってみたのは、かかりつけから紹介されたうちの「A病院」。

【転院ドキュメント~かかりつけの長期休診】
クロは甲状腺の治療を始めてから一気に老け込んできました。それでもお薬でバランスがとれればそれでいいかと吞気に構えていたのですが……ここにきて予想もしない事態に直面。かかりつけ動物病院の突然の休業です。(しかも再開時期未定)

 

詳細は次回以降の更新でまとめますが、結論からいえば「いまひとつ決定打に欠ける」かなぁ…と。

 

先生はまだ若いものの、これまでの勤務先で経験も積んでおり信頼できそう。

看護師さんもみなさん優しく、クロもほとんど抵抗しません。

 

ただし料金設定が微妙。

点滴とラプロスは、たぶん以前の病院より少し安いです。

でもフォルテコールかペリアクチン(※)の価格がべらぼうに高い可能性大でした。

※どちらがどちらなのかは明細では判別不能。次回確認します。明細がわかりにくいのもちょっとマイナス点。

 

それでも立地でいうと、紹介された中ではダントツに通いやすい。

現在のかかりつけが本当に長期休業や閉院になったとしたら、こちらに転院する可能性は高いです。

 

電話で問い合わせをしたときは、「ラプロスが安ければきっとほかの薬も安いはず」と勝手に思い込んでいたのですが……

現実はそう単純ではないのですね。

自由診療というのはこういうことなんだなぁ~と、またひとつ学んだ日でした。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。
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