師走ですね。
個展と旅行で先のばしにしていた案件も重なり、いっきにあわただしくなってきました。
来年は年あけから3月まで例年以上に忙しくなりそうで、ちょっと今から気が重いです。
さて、先日↓すこしふれた保温タイプの猫用給水器、ヌルマーユ。

始動から一ヶ月以上たち、猫たちの反応などもだいたいわかってきたので
今回あらためてご紹介しようと思います。
ヌルマ~ユ
うちでは冬場、ずっとこちら↓のグッズを水の保温に使ってきました。

これは「ピタリ適温プラス丸」という鑑賞魚用のヒーターなのですが
安全性や使いがってのよさから、猫の飲み水保温用に使っているかたも多いはず。
そしてこちら↓のヌルマーユ。
前出の「ピタリ適温」シリーズをつくっているみどり商会さんの、猫専用製品となります。
発売されたのはわりと最近っぽいです。

みどり商会さんが観賞魚用ヒーターの猫への流用(というか、ニーズ)を知り、
あらたに猫用としてこれを開発したのではないかと思われます。
ヌルマーユの説明書
こちらが同梱されていた説明書。
クリックで拡大します。
ヌルマーユの組み立て方
同梱されていたパーツはこれがすべて。
私の場合はゆずっていただいたものだったので、
写真に写ってるセット内に活性炭フィルターが入っていません。
本来は↓このようなフィルターが(たぶん)1枚入っているようです。
※フィルターは後日購入し、今はきちんとセットして使っています。
電源は2コ必要です。
保温用と、水の循環ポンプ用。
底面にあるガイドにあわせて、ヒーター(写真下の細長いパーツ)と
ポンプ(写真上の四角いパーツ)をはめ込みます。
セットの中に、すごくちいさい黄色のパイプ状のパーツ(下の写真)がありまして。
コレ、何に使うものなのかずっとわかりませんでした。
(実は説明書をあんまり読まないタイプ。)
色々試した結果、どうやらポンプの吹き出し口に接続して、
水のいきおいを増すためのものと判明しました。
ふつうに購入したらはじめからこの状態なのかな??
逆に水のいきおいが強すぎるときは、このミニパーツをはずすと良いようです。
そして、黄緑のパーツの上に、黄色のパーツ(上ブタ的なやつ)を重ねます。
ポンプとヒーターのコードは2本とも、ガイドにそって外に出しました。
コードの上からさらに黄緑色のパーツ(コードカバー的なやつ)をかぶせます。
上から下にむけてスライドさせる要領で。
ズレないよう注意しながら、フチにぴったりはまるまでさしこみましょう。
本体を組み立ておわったら、水の流れ方にあわせてパイプなどを設置し、
水をたっぷりそそいで電源をいれれば使用開始です。
私はうっかり水を入れたあとで黄色い上ぶたパーツをかぶせてしまい、圧力で中の水がブワーッとあふれてきて大惨事になりました。
特徴
「噴水」、「渓流」、「蛇口(水道)」、「岩清水」、と
4つの流水タイプが再現できるそうです。
噴水タイプ
こちらはおそらく、いちばんシンプルな使い方。
吹き出し口から水がもりあがるように噴出しています。
よけいなパーツも不要なので、お手入れもらくちんですね。
ただ、うちの猫たちはこのタイプにはわりとテンション低めでした。
バリエーション
説明書にはないのですが、渓流タイプのパーツを使った噴水の再現もできます。
うちの猫たちにはスルーされたので、この出方に需要があるのかは不明です。
渓流タイプ
見た目は地味ですが、器のなかを水がぐるぐる循環しているタイプです。
このときは水流増強用のミニパイプをポンプにつけていなかったので、
流れ具合がかなりゆったりめ。
パイプをつけてガンガン流したほうが、猫もテンションあがりそう。
蛇口(水道)タイプ
うちでシロがいちばん喜ぶのが、おそらくこれ。
蛇口から水がじゃーじゃー流れてるイメージですね。
ただし、もんのすごく水が飛び散ります。
写真のようにマットやシートをまわりにおいてみたのですが、それを軽々とこえる水しぶき。
家族の猛反対をうけ、この使用法は断念しました。
猫の水飲みスペースを広くとれるおうちなら、
大きめの水濡れ防止用マットといっしょに使えばたぶん大丈夫です。
岩清水タイプ
蛇口タイプにドームをプラスした使い方。
水が岩をつたって流れ落ちるイメージだそうです。
ドームがあるだけで水の飛び散りがまったくなくなります。
試行錯誤のすえに、うちではこの使用方法でなんとか決着。
蛇口から直接飲めない猫さんでも、流れ落ちる水であれば比較的なめてくれそうですよ。
とはいえ、クロはこの装置自体におびえてしまい、どのタイプで設置してみても最後まで使ってくれませんでした…。
無念。
ヌルマーユのメリット
ほんのりあたたかいのでよく飲んでくれる
流水好きの猫にはかなり好評
保温+流水が一度に実現できる
しっかり水が入っていればモーター音もあまり気にならない
水が減るとモーター音が大きくなるので水補充のタイミングがわかる
そのタイミングで水交換やメンテナンスすればぬるつきも出にくい(メンテを忘れにくい)
ヌルマーユのデメリット
電源が2つ必要
保温による雑菌繁殖を防ぐため、2~3日に一度のお手入れが必須
入る水の量が多くすこし重くなるので、高齢者などには持ち運びがむずかしい
設置タイプによってはかなり水が飛び散るので対策が必要
流水ぎらいやおくびょうな猫だと使ってくれない
保温+流水と多機能なぶん、やや高価
3匹の反応(クロ、チョビ、シロ)
残念ながら、クロはこの装置自体におびえて使ってくれず完全NG。
シロははじめこそ困惑していましたが、すぐ慣れて大喜びで使いだしました。
※ちなみにシロはぬるま湯も流水も大好きです。
シロと同じスペースですごすチョビも、わりとすんなり使ってくれています。
クロ | チョビ | シロ | |
ヌルマーユ | ![]() |
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わが家での使いかたと使ってみた感想
けっこう水温に期待しすぎちゃう人が多いみたいなんですが、
ヌルマーユもピタリ適温も、人間が思うほどあたたかくはなりません。
あくまでも、「つめたくない水」です。
でも冬場のキンキンに冷たい水がほんのちょっぴりぬるくなるだけで、
かなり飲む量がふえてくれる気がします。
うちでは、本当は全猫が使えるスペースに設置して、
だれでも好きなときに好きなように飲めるようにしたかったのですが…
結局「電源が2つ必要」という点がネックになり、希望の場所には置けずじまい。
最終的にはシロたちの寝室(父の部屋)設置となりました。
モーター音自体は以前の給水器よりむしろ静かなので、
神経質な人でなければ夜もつけっぱなしで大丈夫かと思います。
※ただし設置タイプによっては流水音のほうが気になる可能性があります。
あと、水がわりとたくさん入るので重さがあり、水の交換がすこし大変になります。
メンテナンスが楽な場所、たとえば水道の近くとか、多少ぬれても平気なところ。
(人間の)利便性を考慮した設置場所をえらぶのもだいじかな、と思いました。
ということで、もし使用を検討しているのであれば、
まずどこに設置するのかを先に決めるほうが良いような気がしました。
こんなときにつかうのがおすすめ
- 冬場の冷たい水をいやがる猫さん
- 流水が好きな猫さん
- とくに上記の傾向がある、腎臓病などで水をいっぱい飲んでほしい猫さん
モーター音や動く装置がニガテなこわがりさんには向かないかもしれませんが、
ふだんからお風呂場や洗面所で水をペロペロなめたがる子であれば
けっこうよろこんで使ってくれるのではないかと思います。
⇒ 流水は好きだけどぬるま湯はきらいな猫さんはこちら

⇒ ぬるま湯は好きだけど流水はきらいな猫さんはこちら

おもな入手先
安価な給水器にくらべると多機能なぶん少々値がはりますが、
セールやメルカリなどを利用するとリーズナブルに入手できるかもしれません。
また、アマゾンでは夏場に比較的やすくなっているようでした。
※あくまでも今年(2019年)の傾向なので、来年以降は保証できません。
追記 楽天市場で年内最後のセール、大感謝祭はじまりました(12月はセール多いですね、楽天)。Yahoo!ショッピングも12/26まで年末セール中!
コメント
すごく参考になりました!本当に、ありがとうございます。