今回は、先月再発したクロの肛門嚢炎(こうもんのうえん)のケアについてです。
(平成最後の更新は肛門嚢炎になったか… ^^;;;)
肛門嚢炎はオス・メスをとわず発症するのかと思っていたのですが、
メスに特有の症状というような記述をちらっと目にしました。
そういえばこれまで見た症例の写真は女の子ばかりだった気も……。
※ただしネット情報なのでまだ未確認
こんど病院できいてみますが、もしご存知のかたがいらしたらおしえてください(笑)
肛門嚢炎が猫にふえている??
うちのかかりつけにかぎった傾向なのかもしれませんが、
ここのところ肛門嚢の破裂でやってくる猫がかなりつづいたそうです。
理由がわからないのでちょっと不安になりますね。
まあ、肛門嚢炎の原因には高齢化というのもあったので、
猫の腎臓疾患のように、全体的な長寿傾向も関係あるのかもしれませんが。
クロの肛門嚢は今後も要観察に
先日の血液検査のさい、おしりのなおり具合もチェックしてもらいました。
傷口はすっかりふさがってきれいになっていましたが、
たった一ヶ月でまた分泌物がたまっているといわれてしまいました。
私も、クロのおしりの穴の左右、写真のきいろの○の部分をさわらせてもらったのですが
ぷくっとふくらんだ「なにか」がありました。
かたくはなくぷにゅっとしたものなので、なかみは液体~半液体っぽいかんじ。
でも先月いったんすべてしぼってもらっていたはず…。
なにか液体っぽいものがたまっているというのは、ちょっとおかしいわけですよね。
(肛門嚢自体はコロッとしたかたい感触のものだそうです。)
破裂後一ヶ月でたまった内容物は…
たまった分泌物のボリュームはまだ小豆大でしたが、一ヶ月でこのサイズとは。
今後定期的にチェックしつつ、たまっていたら私がしぼる。
ダメなら病院でしぼってもらう。
そうしないとまた破裂する危険がある、ということなのでしょうか。
とりあえず今回は検査のついでに病院でしぼってもらいました。
でてきたものを見せてもらいましたが、思ったよりも濃縮・固形化されており、
カッテージチーズのようにモロモロ、ブツブツとした質感の半固形物でした。
本来この分泌物はサラサラの液状。
通常はウンチといっしょにスムーズに排泄されるのですが、
濃縮され、固形化がすすむと管につまってしまい、うまくながれていきません。
放置すればどんどんたまって菌が繁殖し、炎症になります。
そのままだと破裂したり腫瘍化したりするので、たまりやすい子は放置厳禁ですね。
破裂予防のための分泌物の出しかた
ふだんよりおしりをよくなめるようになったら分泌物がたまっているサインかも。
クロも破裂する前はしきりにおしりを気にしてなめていました。
おしりをひきずる、さわって痛がるのもまた、たまっているサイン。
肛門嚢しぼりのコツとしては、こんなかんじです。
- 分泌物はにおいがきつくとれにくいため、汚れてもいい場所と服装でおこなう
- しぼるときはティッシュやガーゼを多めにつかう
- 肛門嚢の位置から肛門にかけてギュッとしぼりだすイメージ
- 濃縮されているとしぼるのにも力がいる
- 分泌物がでてこなくなるまでこれをくりかえす
- かなり痛がるときはすでに固形化がすすんで破裂しやすいので、無理せず病院へ
- 経験上、たまってからしぼるほうがより痛そう。はやめはやめのケアを
分泌物は黄~茶色で、濃縮されているほどドロッとしています。
Youtubeの解説動画あれこれ
Youtubeで「肛門嚢 猫」で検索すると、けっこうたくさんの動画がヒットしました。
おしりの穴のわきをマッサージしてあげるだけでもあるていど有効なようです。
もうちょっとしっかり確実にしぼりたい場合は、
こちらの動物病院のトリマーさんのレクチャー動画がわかりやすかったです。
こちらも動物病院のレクチャー動画。
こちらも。(BGM注意)
今後
しばらく肛門嚢のトラブルがでていなかったので安心していましたが、
もしかしたら近年ずっとオメガ3オイルをあげていたことも関係するのかなーと思ったり。
オメガ3脂肪酸には抗炎症作用があるのですよね。
あたえる量をへらしてちょうど数ヶ月くらいたっての発症だったので
確証はないのですが、なんとなくそんなことを考えていました。
しばらく自己流でケアをしてみるつもりですが、
もしうまくしぼりきれないようであれば、また病院でお願いするかもしれません。
破裂するとかなり痛そうだし、できればもうあんな目にはあわせたくないのですが
自分だけでうまくできるかな~。
ちょっと不安です ^^;
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