【猫の食欲増進剤を比較:ペリアクチン(抗アレルギー剤)vs レメロン(抗うつ剤)】

クロ 2020/1/23

「ヴヴ~~!」自毛玉で遊び中のクロ

写真は、さいきん突如始まったクロのマイブーム。

自分の毛で作られたボールを獲物にみたてた、ひとり遊びの狩りごっこです。

飽きずに毎日やってます。誰もいないときでもやる。←監視カメラアプリで確認

そのときの興奮状態が、食欲増進剤を飲んだときの副作用になんだかそっくりなんですよねぇ…。

鳴き声が聞こえるたびに毎回ドキドキしています ^^;

猫の食欲増進剤「ペリアクチン」てどんな薬?

先日も少し書きましたが、食欲増進剤をレメロンからぺリアクチンに変更しました。

いい機会なので、ペリアクチンについてもちょっと勉強してみます。

ペリアクチン

ペリアクチン

ペリアクチンは本来、人間のアレルギー用のお薬です。

副作用として食欲亢進があります。

その副作用を逆に利用する形で、動物用の食欲増進剤としてもけっこう昔から使われているそうです。

このお薬の詳細は「おくすり110 」に掲載されています。

転載不可とのことなので、こまかい部分についてはそちらをご覧下さい。

以下では一部のみ引用させていただいています。

引用 シプロヘプタジン塩酸塩おくすり110) ※人間用

名称

シプロヘプタジン塩酸塩

区分

抗ヒスタミン剤/その他/抗アレルギー剤

特徴

  • 開発が古い第1世代の抗ヒスタミン薬です。
  • 抗ヒスタミン作用にくわえ、抗コリン作用、抗セロトニン作用、あるいは脳内における抗ヒスタミン作用にもとづく鎮静作用など多彩な薬理作用を示します。
    こういった作用を期待して、片頭痛、食欲不振、不眠などの治療に応用されることがあります。

用法

【一般】

シプロヘプタジン塩酸塩として、通常成人1回4mgを1日1~3回経口服用する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。

副作用

わりと多いのは、眠気やけん怠感です。

重い副作用はまずありませんが、誤って多量に服用すると、眠りがちになったり、逆に興奮したり、場合によってはけいれんを起こすおそれがあります。
とくに、赤ちゃんや小さい子供は服用量に十分注意してください。

【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください

  • 幻覚、錯乱..本当ではない声や音が聞こえる、実際にいない虫や動物・人が見える、非現実な体験、混乱状態、取り乱す。
  • けいれん..筋肉のぴくつき、ふるえ、白目、硬直、全身けいれん、意識低下・消失。

【その他】

  • 眠気、だるい、めまい、頭痛、頭重感
  • 口の渇き、吐き気、食欲不振、食欲亢進、下痢、便秘
  • 動悸(ドキドキ感)

こちらにもくわしい説明があります。

参考 シプロヘプタジン/商品名ペリアクチン (Wikipedia)

価格

病院によって差があるとは思いますが、うちのかかりつけでは1錠70円(税抜)でした。

動物用のお薬としては比較的安いほうかと思います。

クロがペリアクチンを飲むとどうなったか

飲ませるとき

まず最初に、猫的には、ペリアクチンはとてもまずい(たぶん苦い)みたいです。

※レメロンも同じ

一発でスルッと飲み込めばいいのですが、もたついて口の中でゴロゴロさせるとあら大変。

味に反応してゲーゲー吐きます

その後うちでは吐き出し防止策として、毎回空カプセルにつめてから飲ませるようになりました。

ただし半分に割っただけだと、小さいカプセルには入りません。

必要に応じてさらに割ります。

1/3~1/4くらいにしてから、粉末になってしまった部分もふくめ、目分量でだいたい均等にわけてカプセルにつめていく感じです。

錠剤を飲むのが苦手な子には、チーズなどのおやつでくるんだり、ピルクラッシャーで粉にしてからちゅーるなどに混ぜて食べてもらう方法も使えます。

お助けアイテム:空カプセル

うちでは5号(最小サイズ)を使っています。

 

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お助けアイテム:ピルカッター

ごく小さいものはカミソリでカットすることもありますが、うちでふだん使っているのはこのタイプ。

錠剤を2分割するのに便利です。

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最近は種類もいろいろあるので、使い良さそうなものをお好みで。

お助けアイテム:ピルクラッシャー

以前は乳鉢ですりつぶしていましたが、今うちで使っているのはこのタイプ。

ひとつあると重宝します。

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先日の検査で数値が悪化していたので、療法食以外のフードはできるだけ量を減らしたいと考えていました。ドライフードを使った猫用ふりかけの作りかたを教えていただいたので、うちでもピルクラッシャーを入手してふりかけづくりに挑戦してみます。

お助けアイテム:投薬補助剤

こちらも最近は種類が豊富です。

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ただ猫さんによってはあまり好きでなかったり、始めは食べてもすぐいやがったり…。

この手のもので食べてもらえるかは、結局試してみないとわかりません ^^;

投薬補助剤とは、犬や猫に薬を飲ませようとするといやがるとき、匂いや味などで薬の存在をカバーして気づかれないようにするためのものです。分類的にはサプリメントというよりも便利グッズに近いですね。猫に使えるものは、私が把握したかぎりではピルポケットとフレーバードゥとおくすりちょーだいの3つが代表的な商品のようです。それぞれの詳細をご紹介していきます。

投薬専用のものでなくても、ふつうのおやつ(ちゅーるチャオプチなど)にまぜることもできます。

いろいろ試してみて、猫さんにあったものをみつけてあげてください。

飲んだあと

レメロンを飲んだときと反応はだいたい同じです。

飲んで30分ほどすると眼がらんらんとなり、おたけびをあげ始めます(笑)

それもちょっと発情期っぽい感じの鳴きかたで、やたら落ち着きがなくなりました。

ウンチハイのときのようにあちこち跳んだり走ったりすることも。

薬を飲んだあとの興奮状態は、今のところ大なり小なりほぼ毎回出ています。

症状の出方や強さはそのときの薬の効き具合によるのでまちまちですが。

量がちょうどよければ1~2時間でおさまりますが、多すぎたときは半日くらいそわそわしてました。

まあ、さいわい本猫はそんなに辛そうでもない(むしろなんだか楽しそう…)ので、その間は遠くから見守りつつ、そっとしています。

クロの場合だと、興奮状態がでたときは食欲も出ます。

逆になんの反応も見られないときは食欲もほとんど出ません。

ペリアクチンの投薬1回(1/2~1/3錠)でおおむね「興奮1時間/食欲キープ半日~1日」という感じ。

効きがわりと短い印象です。

ちなみにレメロンだと投薬1回(1/4錠)で「興奮半日/食欲キープ3日~1週間」くらい。

追記 ただしこれは比較的レメロンの効果が安定していた頃。効きが落ちてからは「興奮なし~数時間/食欲変化なし~キープ1日」くらいになりました。レメロン効果のくわしい変遷はこちらに記録してあります。

ペリアクチンのクロの適正量

まだちょっと試行錯誤しています。

病院からの処方量は「1/2錠×朝晩」。

※クロの体重は4kgで計算

効き具合によって、最大「1回1錠×1日2回(=1日2錠)」まで増量可能だそうです。

効果の出方に個体差があるので、「少なめから始めてください」とのことでした。

まずは「1/2錠×朝晩」でスタート。目標は4.0kg維持。(開始時3.88kg)

処方量では副作用の興奮が強く、効きすぎ感があったので「1/3錠×朝晩」へ

少しずつ体重が増えてきたので「朝1/3錠+夜1/4錠」へ

今度は体重が減ってしまったので「1/3錠×朝晩」へ戻す(

体重増加が頭打ちになったため、「朝1/2錠+夜1/3錠」へ

朝1/2錠+夜1/3錠」+お気に入りのフード(いただきもの)で体重4.0kgを回復 ←イマココ

↑これよく食べてくれるけど、合成着色料がザンネン

お気に入りのジャンク系フードなしでも4.0kg維持できそうであれば、また段階的に微調整していきます。

レメロンとペリアクチンを比較

レメロンについての詳細なレポはこちらの記事をご参照ください。

現在、食欲増進剤としてレメロンを処方されています。ところが最近効果が薄れてきたので、この機会に改めてしっかりとこの薬についてまとめてみました。猫が嫌がらない飲ませ方や実際の副作用、副作用が出にくかった量についても検証しています。レメロンで副作用が出てしまったときにはぜひご一読ください。

食欲増進剤「レメロン」との付き合いもすでに3年。飲み始めから現在までの猫の体調の変化をこちらに記録しておきます。急に食べなくなったのが2016年の夏。病院の提案により開始したレメロンを、特に疑うことなく処方された量(1/4錠3.75mg相当量)投与。すると30分くらいでだんだんクロが興奮状態になっていきました。レメロンの副作用です。

下は、2つの薬のかんたんな比較表です。

価格や効果・副作用については、あくまでもうちの場合を前提にしています。

(もしかすると、うちのかかりつけは比較的お安いほう??)

当然病院によって金額が違ったり、猫さんによって反応が違ったりするのでそのへんはご了承ください。

製品名レメロンペリアクチン
画像ペリアクチン
一般名ミルタザピンシプロヘプタジン塩酸塩
価格800円(税抜)/錠
(1/4錠 200円)
70円(税抜)/錠
(1/2錠 35円)
該当成分量
15mg/錠4mg/錠
薬の歴史短い長い
本来の対象人間人間
本来の区分抗うつ剤抗アレルギー剤
初回処方量1/4錠・1日1回1/2錠・1日2回
現在の1回量1/4錠1/2~1/3錠
投薬頻度1~3日に1回1日2回
食欲増進効果高いふつう
食欲維持期間1~3日半日
副作用(興奮)強いやや強い

※2020年1月現在
*レメロンの画像はWikipediaからお借りしました。

くらべてみると、ペリアクチンのほうがお値段おさえめ

効果もマイルドな印象です。

レメロンで気になっていたこと

クロが病院で最初にレメロンを処方されたときは先生から、

「食欲増進剤はほかにも種類があるけれど、このお薬(レメロン)が一番いい(と私は判断している)」という説明を受けました。

たしかに少量でも長期間効いてくれたので、良いお薬なのだとは思うのですが……

それでもだんだん効果は薄れていきました

以前自分がうつ病をやったとき、さらに当時のパートナーのうつ病をサポートしていたときも、長期間の薬の服用で効きめがおちていくのを実感したことがあります。

(レメロンは新しい薬なので当時はまだなく、パキシルなどが主流でした。)

うつ病のひとが自己判断で減薬するのは非常に危険なのですが、今回は猫。

しかも目的はうつ病ではなく食欲増進です。

また使うにしても、いったん薬をおやすみすることで効果もリセットされるのではないか?

そう考えてペリアクチンへの変更をお願いしたわけです。

結果として、私は変更してみてよかったと思ってます。

レメロンとペリアクチン、どっちを使う?

病院や先生によって考え方や方針がありますので、一概ににどちらとは言えないのですが……

仮にどちらも処方してもらえて、選択することが可能だとした場合。

値段や効果を考えると、私であれば、第一選択肢はペリアクチンでしょうか。

まずはしばらくペリアクチンで様子をみて…

思ったほどの効果がえられないのであれば、改めてレメロンに変更すればいいのではないかと。

まとめ

今回の考察では、私の中ではペリアクチンに軍配があがりました。

腎臓病などの慢性疾患では、治療が長期にわたります。

  • 動物にも長年使用されてきた経緯があり、安心感があること
  • 安いので長期使用の負担が抑えられること

この2つはかなり大きいのではないでしょうか。

ただ、すこし気になる点もあります。

まず、うちのかかりつけ病院が、クロの食欲不振に対して最初にレメロンを処方したこと。

先生はこちらの経済的負担をかなり気にしてくれるタイプ。

それなのに、安いペリアクチンよりも、あえて倍以上するレメロンを第一選択肢とした。

そこにはきっと何か理由があるのだろうと思います。

機会があれば、先生があえてレメロンを選んだ理由をちゃんと確認しておきたいですね。

ペリアクチンにも、あまり知られていないデメリットがあるのかもしれません。

最後までお読みいただきありがとうございました。
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『【猫の食欲増進剤を比較:ペリアクチン(抗アレルギー剤)vs レメロン(抗うつ剤)】』へのコメント

  1. 名前:mari 投稿日:2020/02/04(火) 01:00:11 ID:fd32cd362 返信

    くわしくありがとうございます。
    うちのこもクロちゃんと同じで腎不全です。
    現在、腎不全以外にも治療してまして、その治療でペリアクチンを処方されました。ステロイドで治療をしているので、ステロイドで食欲がでてるので、今のところペリアクチンは使っていません。徐々にステロイドの量を減らしていくので、そうすると食欲増進剤が必要になってくると思います。
    以前のレメロンの記事もとても参考になりました。

    うちのこもチョビちゃんと一緒のサビ猫なんで、他人事とは思えなくて、心が痛みます。私も緩和治療を選ぶと思います。