チョビ(2004年9月うまれ・2004年11月~2020年4月)
2004年9月うまれの雑種のメス。
長らく病気ひとつない健康体としてすごしましたが、脳腫瘍のため2020年4月に15歳で亡くなりました。
サビ柄でしっぽはながく、緑色のひとみ。
毛なみは晩年まで色つやよく手触りもなめらか。
年齢不詳の美魔女猫でした。
名前は嫁にいった妹が、亡くなった先代の三毛猫たち(チビとチビニ)にちなんでつけてくれました。
2004年の9月、「保護猫が子猫をうんでしまったので一匹もらってくれないか」と大学時代の友人からと相談され、写真でお見合いののち、当時ひとりぼっちだったクロの妹分になってくれることを期待してゆずりうけました。(結果的にはぜんぜんダメでしたが。)
すて猫・まよい猫・居つき猫以外でうちの猫になったのは、このチョビがはじめてです。
母猫は「なんちゃってロシアンブルー」とのこと。
一見毛並みも色もロシアンブルーなのですが、お腹だけが白い猫でした。
なのでどちらかというと洋猫系の血筋かもしれませんが、保護した猫なので素性は不明だそうです。
来たころはまだヤンチャであそび好きな、とてもかわいい子猫でした。(右の写真は来てまもないころ)
ノラ生活未経験で気ぐらいのたかい箱入りムスメ(女王様気質)ですが、おそらくうちでは(人もふくめて)いちばんかしこい存在と思われます。
そのせいか繊細さもピカイチで、ストレスがかかるとトイレトラブル(トイレの中でやってくれないなど)や膀胱炎、過剰グルーミングが頻発します。
うちでは父にいちばんなついており、毎晩シロとともに父の争奪戦をくりひろげていました。
それもまたストレスの一部になっていたのかも……
パッと見シャープな小顔なのでだまされますが、じつはかなりのメタボ。
後年シロとともに減量に成功し、4kgくらいをキープしていました。
晩年まで大きな病気はしませんでしたが、15歳で脳腫瘍を発症。
3ヶ月ほど穏やかに過ごしたのちに症状が再発、亡くなりました。
約5ヶ月の闘病生活でした。
介護の詳細については「チョビ」のカテゴリーからごらんください。
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シロ(生年不詳・2010年~)
雑種のオス。
おそらくクロ・チョビと同世代かそれ以上の年齢。
白に茶ブチのかぎしっぽで、瞳の色は黄色~金色。
ご近所の引越しの際におきざりにされてノラ化した、元飼い猫と思われます。
2010年保護時の年齢も不明。
(当時の推定年齢2~5歳?)
行き場がなく放浪しているときにうちの庭にいついてしまったため、猫小屋をつくってあげたらそこに住みつきました。
すぐに保護しなかったのは、警戒心がつよくてなかなかさわれなかったことと、当時すでにうちにはクロとチョビがおり、ともにシロの存在を毛ぎらいしていたので同居はムリでは、と判断したためです。
左の写真は庭猫時代のものですが、まだ表情ががきびしいですね。
庭猫生活で二度目の冬をむかえたころ、急に元気も食欲もなくなり、すこしよわり気味なのをさいわいになんとか捕獲して病院へ。
検査の結果、いわゆる猫カゼだったようです。
それ以後は療養もかねて室内で寝おきさせるようになると、しだいにクロ・チョビも許容してくれ、最終的には完全室内猫になりました。
(二匹との仲はけしてよくないですが。)
外生活がながかったわりに、うちでいちばん外にでたがらないのがシロだったりします。
元家猫には外ぐらしがよほどつらかったのかもしれません。
猫カゼで病院にいったとき、放浪時代にわずらった歯周病も食欲低下の原因のひとつといわれ、去勢手術と同時に6~7割抜歯されました。
その後数年はおちついていましたが、クロの腎臓病発覚をうけてシロも検査したところ、腎臓や心臓の機能がおちていることがわかりさっそく投薬(フォルテコール)開始。
そのさいに歯周病がさらに悪化していることも指摘され、2015年春には下の犬歯2本をのぞくほぼすべての歯が抜歯となりました。
元気そうにみえてじつはあちこちボロボロなのです……。
6.5kgの肥満体でしたが、一家総出のダイエットが功を奏し、現在5.1kgを維持しています。
2021年3月現在のシロの体調管理状況
薬:ラプロス、フォルテコール、ネフガード(粉末)
皮下輸液:3日に1回、100ml
血液検査:2ヶ月に一回ていど
サプリメント:モエギタブ、カリナールコンボなど
フード:腎臓用ウェットフード4~5割+腎臓用ドライフード5~6割
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フク(生年不詳・2016年12月~2018年9月)
雑種のオス。
闘病の末2018年9月亡くなりましたが、その時点で推定10才以上でした。
キジトラのかぎしっぽで、瞳の色は黄色~金色。
筋肉質でキリッとしたイケメンのくせに超絶あまえんぼう、というギャップがたまらないチャーミングな男の子でした。
2016年の年末に保護し、うちのメンバーに加わりました。(当初の名前はシマ)
このフクもおそらくはおきざり猫です。
年末の仕事おさめの帰宅とちゅう、アパートの駐車場をとおりかかったとき、私の足にすがりついて助けをもとめてきました。
駐車場のはすむかいにおつとめの美容師さんによれば、1年ちかくその駐車場でノラ猫生活をしていたそうです。
保護したときには体重2.8kgしかなく、てっきり子猫かと思ったほどのかぼそさ。
見ためはボロボロのガリガリで、口もよだれだらけ。よだれやウミで全身がにおうため、とおる人たちも見て見ぬふりをしていたようです。
病院につれていくと即入院治療で、それでも助かるかわからないといわれました。(このまま外にいたらあと数日の命だった)
とても人なつっこくておとなしい猫で、助からないまでも、せめてあたたかいところでゆっくりとすごせるようにしてあげたいと思い、うちで面倒をみる覚悟をきめました。
いざ治療をはじめると、FIV陽性、歯周病で上あごから鼻腔にかけて穴が貫通、さらに歯肉炎で歯と歯ぐきの一部が溶解。口内炎がのど全体にひろがりものが飲みこめず、黄疸、貧血、疥癬(かいせん)、腎臓病、心雑音……。
まるで病気のデパートのような猫。
しばらく鼻チューブで流動食生活をおくって体力を回復し、歯周病も抜歯で完治。
疥癬もスポット薬でなおりました。(上あごの穴は最期までそのままでしたが。)
ステロイドで口内炎と折りあいをつけながら、腎臓用療法食やサプリメントを併用し、一時はおだやかな生活がおくれるまでに回復していました。
2018年に入ったあたりから食欲の減退がみられ、シリンジによる流動食の併用をスタート。
4月からは流動食すらもどすようになり、病院で長期使用も可能な食道カテーテルを提案されたため、検討のすえ6月に設置。
これでまた栄養がとれれば元気も回復できる!と希望をもったのもつかのま、通常はほぼおこらないというチューブの吐きもどしを連発し、どんどん体力もうしなわれていきます。
最終的には経鼻カテーテルに移行しましたが、そのあとはなすすべもなく緩和ケアへ……。
介護の詳細については「フク(保護猫)」のカテゴリーからごらんください。
フクの最期のようすについてはnote「保護猫フク・闘病最後の三日間」にまとめました。

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