【腎臓・肝臓へのステロイドの影響をチェック~クロの血液検査】※追記あり

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クロ 2021/8/6

毛玉ボール(足元)でひとり遊ぶクロ(監視カメラより)

 

今回は二ヵ月ぶりにおこなった血液検査のご報告です。

 

本来は来週火曜の予定でしたが、月曜に私のワクチン接種(コロナ)が入ってしまいました。

もし副反応が出た場合も考え、ちょっとはやめの検査です。

8/15追記 甲状腺の外部検査の結果が出たので、記事内に関連情報を追加しました

 

 

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血液検査

6月以降食欲不振に悩んでいたクロは、紆余曲折の末、ステロイドで回復しました

 

ただ、ステロイドは長く続けると腎臓や肝臓に影響がでてくるそうです。

今回はステロイドによる影響の有無をみるため腎臓・肝臓をメインに。

しばらくみていなかった甲状腺も調べてもらってます。

 

腎臓など(8/13)

クロの血液検査結果 2021/8/13

 

甲状腺(8/13)(追記あり)

8/15追記

8月14日に病院より外部検査の結果報告がありました。

前回の検査では薬の量があわず極端に数値が下がっていましたが、その前のレベルにもどっていたので、いまのところ現状維持といっていいそうです。

まだ検査結果の用紙は手元にきていませんが…。

 

 

2021年8月13日(金) (慢性腎不全の診断から7年目)

体重 4.28kg
総タンパク(TP) 7.5(基準値:5.7~7.8)
アルブミン(ALB)3.2(基準値:2.3~3.5)
アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ/Mt内 肝酵素(AST [GOT])33(基準値:18~51)
アラニンアミノトランスフェラーゼ/細胞質内肝酵素(ALT [GPT])87(基準値:22~84)
*アルカリフォスファターゼ/胆嚢、肝機能(ALP)92(基準値:1~58)
胆嚢、肝機能(GGT)3(基準値:1~10)
総コレステロール(TCho) -(基準値:89~176)
トリグリセライド〔中性脂肪〕(TG)-(基準値:17~104)
尿素窒素(BUN) 45.4(基準値:17.6~32.8)
クレアチニン(Cre) 2.35(基準値:0.8~1.8)
ナトリウム(Na)155(基準値:147~156)
クロール(Cl) 116(基準値:107~120)
カリウム(K) 3.5(基準値:3.4~4.6)
カルシウム(Ca) 11.3(基準値:8.8~11.9)
リン(Pi/IP)3.5(基準値:2.6~6.0)
グルコース〔血糖値〕(GLU〔BG〕) 115(基準値:71~148)
白血球(WBC) 44(基準値:55~195)
赤血球(RBC) 733(基準値:500~1000)
ヘモグロビン (Hb) 11.1(基準値:8.0~15.0)
血球容積/血液濃度(HCT)34.0(基準値:33~45)
平均赤血球容積(MCV)46.4(基準値:39~55)
平均赤血球ヘモグロビン量(MCH)14.5(基準値:13~17)
平均赤血球ヘモグロビン濃度(MCHC)31.2(基準値:30~36)
血小板(Plt)20.8(基準値:30~800)※猫は一桁でなければOK
ヘマトクリット値 (Ht〔PCV〕) -(基準値:26~46)
———
※T4(甲状腺)4.26(基準値:0.90~3.70)

*ALPなどの基準値範囲が変更されたそうです。
参考 ALPの基準値範囲変更桟橋動物病院

 

腎不全発覚からのおもな数値の推移(追記あり)

*基準値範囲変更

20218/137/66/226/84/132/162/21/26
体重4.283.964.104.244.284.104.004.00
AST334953
ALT8751758994102
ALP927265*208183195
BUN45.440.338.749.651.952.446.543.3
Cre2.351.952.112.662.712.542.532.46
Ca11.311.610.911.611.411.111.8
Pi (IP)3.55.42.73.54.63.13.8
NH339
T44.260.594.722.384.52
202010/279/299/159/18/188/117/266/285/243/221/19
体重4.114.204.144.244.254.174.134.204.054.203.85
AST48474948516432
ALT81816783628710963
ALP225194213215136223230227
BUN37.741.041.546.351.653.745.839.246.546.741.9
Cre2.312.732.962.812.602.372.272.872.532.091.82
Ca11.311.611.711.110.510.911.710.5
Pi (IP)4.04.53.12.84.03.04.44.34.2
T43.552.641.451.334.615.780.305.58
20199/296/304/212/24
体重4.104.024.104.10
AST5044
ALT11274
ALP238184136
BUN34.139.243.834.0
Cre1.962.082.012.2
Ca11.211.511.511.8
Pi (IP)3.94.44.85.5
201812/2810/307/274/81/14
体重4.154.404.204.424.45
AST37
ALT59
ALP169
BUN35.833.736.837.537.8
Cre2.32.82.52.72.7
Ca11.612.311.912.711.2
Pi (IP)4.53.63.24.24.0
201710/38/205/263/26
体重4.354.44.44.4
AST
ALT
ALP
BUN37.647.236.636.9
Cre2.92.72.82.2
Ca11.710.211.210.6
Pi (IP)4.53.63.83.5
201612/2510/309/187/155/154/32/21
体重4.54.54.44.44.14.24.4
AST46
ALT61
ALP106
BUN37.236.537.132.631.231.026.6
Cre2.72.63.12.02.62.82.6
Ca9.6
Pi (IP)3.54.53.92.44.44.33.4
201512/2711/19/208/96/144/51/25
体重4.74.64.64.64.34.44.6
AST
ALT
ALP
BUN32.933.335.547.337.736.336.7
Cre2.72.72.92.92.92.42.2
Ca10.6
Pi (IP)3.23.82.93.14.54.6
201412/1410/198/237/207/18
体重4.54.14.14.0
AST38
ALT32
ALP100
BUN40.939.733.131.886.5
Cre2.73.12.93.36.6
Ca10.510.4
Pi (IP)3.74.13.34.9

これまでのベスト| これまでのワースト  

 

検査結果を見て

体重

 

おお、ずいぶんふえましたね!

 

はい!

ステロイドを始めてからはよく食べてます

腎臓

 

前回より少し上がってますが、これなら現状維持の範囲でしょう。

ステロイドの影響もなさそうですね

 

そうですか、安心しました

肝臓

 

こちらも少し数値が高いですが、ステロイドのせいかもしれません。

この程度であれば、今のところそれほど影響は出てなさそうです

 

よかったです!

甲状腺(追記あり)

 

こちらは外部検査なので結果が出るのに数日かかります。

わかり次第お知らせします

 

はい、よろしくお願いします

【翌日、先生より電話報告】(8/15追記)

 

甲状腺の数値が出ました。

基準値から見るとちょっと高めではありますが、ここまでの経過からするとほぼ現状維持といっていいでしょう

 

お薬は今の量で継続してだいじょうぶですか?

 

前回ほんの少し増やしただけで下がり過ぎたこともありますし、今いじるのはこわいですね

この量のまましばらく様子をみる感じでいいと思います

 

わかりました。

昨日のお薬がなくなるころに、また追加でもらいにいきます

嘔吐について

 

ステロイドを1/4に減らしてから朝吐くことが増えた気がします

 

そうですか。

それだけステロイドが効いていたのかもしれませんね

 

お薬のあとで吐いてしまった場合、どれくらいたっていれば吸収されているんでしょうか?

 

だいたい1時間くらいが目安です。

ただ、今飲んでいるお薬には飲みなおすと心配なものもあります。

基本的にはそのまま追加なしで様子をみてください

 

わかりました。

薬を飲ませた直後に吐かれて、粒がそのまま出てきたときはもう一度飲ませてましたが、それは大丈夫ですか?

 

その場合はかまわないです

そのほか

 

白血球が基準より少ないみたいですが…

ああ…なるほど。

カルテを見ると、クロちゃんはもともと低いみたいですね

あ、ほんとですね

このくらいであればそんなに気にしなくていいと思います

そうなんですか~

参考:今回までの間の薬、フード、サプリメント

薬、点滴

  • メルカゾール(甲状腺ホルモン抑制剤):1日2回・1/5錠相当ずつ
  • アムロジピン(降圧剤):1日1回(夜)・1/4錠
  • ステロイド:1日1回(夜)・1/4錠 ※1/2錠で開始・1週間後に減量
  • ラプロス(腎不全薬):1日2回・1錠ずつ
  • フォルテコール(降圧剤):1日1回(朝)・1/2錠
  • レメロン(食欲増進剤):1日1回(朝)・1/4錠
  • 皮下輸液:1日おきに100ml前後

 

療法食など

7月のごはん詳細はこちら。

【なんとか食欲復活?~最近のクロのごはん事情】
クロはこの数か月でずいぶん薬がふえましたが、体調は多少落ち着いたように見えます。今回は、食欲低下からここまででお世話になったフードを感想も含めてまとめてみました。猫の好みはかなり個体差があるので、ほかの猫さんの参考にはならないかもしれませんが……。

 

7月のドライフード

  • jpスタイル キドニーキープ(療法食)
  • メディファス 少しでしっかり高栄養食 11歳頃から チキン&フィッシュ
  • コンボ プレゼント 4種アソート 15歳から
  • コンボ キャット ピュア 15歳以上 まぐろ味・鶏肉・かつお節添え

 

jpスタイル キドニーキープ リッチテイスト パッケージ   

 

jpスタイルについてはこちら。

【腎臓用jpスタイルを試してみました(療法食とケアフードの2種類を比較)】
腎臓用フードの「JPスタイル」を入手し、試してみました。動物病院でしか扱っていないとのことで、輸液をもらいに行った際に受付で相談。これまでこちらの病院では取り寄せたことがなかったようですが、メーカーに問い合わせてもらったところ取り寄せも可能だそう。

 

メディファスについてはこちら。

【3匹で試食・メディファス 少しでしっかり高栄養食 11歳頃から チキン&フィッシュ味(2018年秋リニューアルのシニア用ドライ)】
新メディファスのうち、一番高カロリーなものを猫達に試食してもらいました。食が細くなってきたシニア猫さんには少量でも栄養がとれるこのフードはお勧めかも。リニューアルで全く別物になってしまう製品もある中、基本路線を維持して穏やかな変更に留めてくれたメディファスには感謝です。

 

7月のウェットフード(強制給餌)

  • スペシフィック FKW
  • ビオピュア ニーレン・エアクランクンゲン
  • ロイヤルカナン腎臓サポートパウチ(フィッシュ、チキン)
  • アニモンダ(鶏、豚、鴨、七面鳥、牛など)

 

 

FKWについてはこちら。

療法食データ記録:スペシフィックFKW ※旧製品
ほかの腎不全用療法食に比べてとにかく高カロリーです。あまり食欲がなく少しでも体重をキープしたいときなどに力を発揮してくれます。幸いうちではクロのお気に入りになってくれたので、体重が下降気味のときには集中的に食べさせます。

 

ビオピュアについてはこちら。

【3匹で試食・BIOPUR(ビオピュア)ニーレン・エアクランクンゲン~ドイツ製腎臓用ウェット療法食】
ずっと前に買ったままだったドイツ製ウェット療法食を、ようやく試食してもらいました。ヒューマングレード、オーガニック認証素材使用、アレルギー対応のグルテンフリーとかなりのこだわりです。少し食べてみるとごく薄い塩味。そのあとお肉のうまみがほんのり舌に残ります。薄味だけど、これおいしい。人間が食べてもいけるんじゃなかろうか(笑)

 

サプリメント

粉末のサプリメントはほとんど、ちゅーるチャオプチに混ぜて食べさせてます。

味が不評なビタミンB粉末はお薬といっしょにカプセルへイン。

【苦い薬とたくさんの薬はカプセルが便利!~最適サイズメモ】
クロは昔からわりとすんなり錠剤を飲んでくれる猫でした。 おかげでこれまで、あまり投薬では苦労してきていません。 クロの食欲がおちて食欲増進剤(レメロン)を始めたときが、わが家のカプセル使用のスタートでした。 空カプセルを使うのがおすすめの状...

 

尿素窒素(BUN)

BUNを意識してつづけているサプリメント類。(老廃物の低減や便秘解消目的)

こちらは変更なし。

 

 

 

 

乳酸菌H&JINについてはこちら。

【猫に乳酸菌サプリメントJIN(ジン)を使い始めて気づいたこと】
腸内環境の改善と免疫力アップをめざし、動物用乳酸菌のJINを再び使い始めました。そろそろ一週間ですがなんと便臭が激減!乳酸菌で糞便が臭わなくなるしくみを調べてみました。ウンチが臭わないとなぜ腎臓病に良いのか?その辺についても考察しています。

 

食物繊維についてはこちら。

【猫にも使える食物繊維、イージーファイバー以外だと?】
JIN(乳酸菌)とイージーファイバー(食物繊維)のおかげで、クロの便秘だけでなく他の猫達のお腹も調子が良くなったようです。イージーファイバーよありがとう!(JINも。)そういえばイージーファイバーみたいな物って他の会社からも出ているの?たまたま思いついて難消化性デキストリンで検索してみました。

 

クロの場合、生まれつきの大腸の蛇行(レントゲンで判明)が原因でもともと強い便秘傾向があります。
そのため乳酸菌や食物繊維の量がかなり多めになっている点にご注意ください。
※ふつうの子に同じ量をあげるとおなかがゆるくなる可能性が高いです。

 

シャンピニオンエキス美ちょう寿についてはこちら。

【シャンピニオンエキス美ちょう寿をお試し中】
シャンピニオンエキス製剤の「美ちょう寿」をここ2週間くらいクロに飲ませています。前回のクロの検査結果が悪かったときに「腎不全には美ちょう寿がお勧め」と教えていただきました。美ちょう寿は人間の腎不全でもよく使用されているサプリメントで、腎臓の負担になるアシドーシス(血液の酸性化)の緩和が期待されるようです。

 

クレアチニン(Cre)

Creを意識してつづけているサプリメント類。(腎臓の炎症抑制や血流改善目的)

こちらも変更なし。

 

  • 脂肪酸サプリ(アンチノール):1日1回・1錠
  • ビタミンBミックス(NOW B-50 100カプセル):1日2回・粉末をミミカキ2~3杯ずつ

 

アンチノール猫用 

 

アンチノールについてはこちら。

【3匹でお試し・猫用アンチノール~病院からの腎臓向けおすすめサプリ】
ようやくの猫用アンチノールレポです。前回のクロの検査がイマイチで、病院から勧められたのがこのアンチノールというサプリ。うちのかかりつけはめったにサプリメントを勧めたりしないのですが、こちらは以前から病院の猫ちゃんワンちゃんで好感触だったのだそうです。

 

筋肉・肝機能維持

もともとは筋肉量の維持を期待して始めたサプリメント。

肝臓にもいいということで、現在は定番化しました。

こちらも変更なし。

 

  • アミノファイン:1日2回・付属スプーン1杯ずつ

 

 

アミノファインのレビューはこちら。

【ペット用アミノ酸アミノファインを3カ月試してみた】
体重増加を期待しつつ続けているアミノ酸サプリメント「アミノファイン」。3ヶ月以上使っても体調悪化はありません。腎臓などの数値も維持しつつそれなりに元気です。アミノ酸で体重は増えませんでしたが、今は「臓器をいたわりつつ体力を少し底上げしてくれるもの」くらいの位置づけで使用を継続しています。

 

今後の対策

ステロイドが効いているようなので、このまましばらく続けてみましょう。

 

はい。

でも、できればステロイドはなるべく減らしたいんですが…

 

そうですか。

ステロイドで改善した理由を探れればいちばんいいんですけどね。

そうなると内視鏡検査が必要になるので、クロちゃんには難しいです。

基本的には対症療法になると思います。

 

ステロイドで改善する場合、どんな病気の可能性があるんでしょう?

胃腸の炎症やリンパ腫、アレルギーなどが考えられます。

そうですか……

(リンパ腫だったらきついなぁ)

とりあえずステロイドを、今の量で一日おきにしてみましょうか

はい

もし調子が悪くなるようであれば、すぐ元の量にもどしてくださいね

わかりました

薬、点滴(追記あり)

ステロイドは毎日から一日おきに変更。

  • メルカゾール(甲状腺ホルモン抑制剤):1日2回・1/5錠相当ずつ(※)
  • アムロジピン(降圧剤):1日1回(夜)・1/4錠
  • ステロイド:2日に1回(夜)・1/4錠
  • ラプロス(腎不全薬):1日2回・1錠ずつ
  • フォルテコール(降圧剤):1日1回(朝)・1/2錠
  • レメロン(食欲増進剤):1日1回(朝)・1/4錠
  • 皮下輸液:1日おきに100ml前後

8/15追記 ※外部検査の結果を受け、このまま継続になりました。

 

フード、サプリメント

こちらは今のままでしばらくは変更なし。

 

さいごに(追記あり)

今回の食欲不振ではステロイドがあまりにもよく効いたので、そのぶん腎臓や肝臓に影響が出ていないかを心配してました。

とりあえず今は影響なしということで結果オーライ。

ステロイドにはフクもチョビも大変お世話になりましたが、ここにきてクロもまた恩恵にあずかるとは……。

 

使い方を誤るとこわい部分もありますが、うまくつきあえればとても心強い薬だと思います。

余談ですが、私も持病のぜんそくでは現在進行形でステロイド(呼吸器と鼻腔で吸入2種類)のお世話になってたりします。

 

8/15追記
クロのステロイドを試しに1回おやすみしたところ、てきめんに朝の嘔吐が出始めました。
これでは朝の投薬もむずかしくなるため、ステロイドの減薬はとりあえず見送りです。
クロの体内に新たな病巣がある可能性も否定できなくなってきました。
しばらくは最低限のステロイドを使いながら、なるべく苦痛なくすごしてもらうことを心がけたいと思います。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。
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