【シロの血液検査~AST・ALT上昇で肝疾患の可能性も】

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シロ 2018/10/4

「☆△◇~~!ヽ(`Д´キ)」(私になんか文句いってます…。)

 

先週シロの血液検査へいってきました。

フクのことがあったので、おおよそ3ヵ月半ぶりとなります。

 

ここのところずっと腎臓と肥満にかんするものしかみていなかったので、

今回はひさびさに、肝臓や電解質など、ひととおりの数値をチェックしました。

 

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今回の検査結果

シロのスペック
去勢したオス猫。
高齢。(すくなくとも10歳以上。保護猫のため詳細不明)
腎臓病でフォルテコール常用。(毎朝1/2錠)
肥満と高脂血症で減量中。
心雑音あり。
歯周病で9割抜歯ずみ。
軽度の歯肉炎あり。(残った歯の周辺)
背中にちいさなイボが1~2こあり。
参考 クロの同居猫たちについて
シロの血液検査結果 2018/9/30(クリックで拡大)
2018年9月30日(日)
体重 5.5kg
総タンパク(TP) 8.7(基準値:5.7~7.8)
アルブミン(ALB)3.3(基準値:2.3~3.5)
アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST [GOT])65(基準値:18~51)
アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT [GPT])136(基準値:22~84)
アルカリフォスファターゼ(ALP)77(基準値:38~165)
総コレステロール(TCho) 217(基準値:89~176)
トリグリセライド〔中性脂肪〕(TG)277(基準値:17~104)
尿素窒素(BUN) 34.1 (基準値:17.6~32.8)
クレアチニン(Cre) 2.3 (基準値:0.8~1.8)
ナトリウム(Na)156 (基準値:147~156)
クロール(Cl) 117 (基準値:107~120)
カリウム(K) 4.4(基準値:3.4~4.6)
カルシウム(Ca) 11.4 (基準値:8.8~11.9)
リン(Pi) 4.8(基準値:2.6~6.0)
グルコース〔血糖値〕(GLU〔BG〕) 102(基準値:71~148)
白血球(WBC) 56 (基準値:55~195)
赤血球(RBC) 827 (基準値:500~1000)
ヘモグロビン (Hb) 15.6(基準値:8.0~15.0)
ヘマトクリット値 (Ht〔PCV〕) 47.4(基準値:26~46)

 

おもな数値の推移

シロのこれまでの主要数値変化一覧。

2018 9/30 6/10 2/14
BUN 34.1 37.3 33.9
Cre 2.3 2.7 2.1
TP 8.7
AST 65
ALT 136
TCho 217 207 202
TG 277 447 404
(Kg) 5.45 5.6 5.5
2017 10/31 8/2 4/26 2/5
BUN 37.7 35.8 37.2 34.8
Cre 2.3 2.3 1.9 2.8
TP 9.4 8.8
AST
ALT 57
TCho 191 220 255
TG 498 >500 361
(Kg) 5.4 5.4 5.4 5.7
2016 11/27 8/21 6/26 5/1 3/6 1/10
BUN 33.0 34.3 32.0 34.0 33.5 34.6
Cre 2.9 2.8 2.7 2.6 2.4 2.7
TP 8.8 9.8 8.5 8.4 8.7 8.4
AST
ALT 63 88 87 95 90
TCho 262 219 251 221 196 238
TG >500 289 471 >500 440 476
(Kg) 5.9 6.1 6.3 6.4 6.5 6.6
2015 11/1 8/21 4/20 1/11
BUN 34.3 32.7 33.7 33.7
Cre 2.6 2.7 2.9 2.3
TP 8.6 9.4 9.4 9.1
AST 39 48 42
ALT 98 117 69 69
TCho 223 180 180 196
TG >500 341 226 >500
(Kg) 6.6 6.5 6.3 6.3

(赤字:これまでの最悪値/青字:最良値)

 

結果を見た先生の見解

腎臓

現状維持。

むしろわずかに改善しているので、うまく管理できているといえる。

状態も安定しており腎臓への対応はいまのままでよい。

 

高脂血症

あいかわらず数値は高めだが、このくらいだとホルモン異常が原因とは考えにくい。

食事内容のみなおしでもうすこし改善できるかどうか、というところ。

看護師さんによれば、食後5時間後あたりがいちばん数値が高くでるため、そのせいもあるのでは、とのことです。
シロは毎朝5時にはんをもらっており、今回病院に行ったのは10時半でした。
ちょうどいちばんあがっている時間帯ですね。
夕方にすると数値がちがってくるかもしれないそうなので、こんどはできれば夕方に検査してみようと思います。

 

肝臓

しばらく検査していないうちに、肝臓の数値がずいぶん悪化している。

肝臓は今後もチェックをつづけ、経過によっては治療が必要。

 

背中のできもの

今回は先生にチェックしてもらうのを忘れました…。
父がこまめに確認しているそうですが、おおきな変化はないようです。

 

シロの治療の優先順位

先生が考える優先順位はこんなかんじ。

  1. 療法食
  2. ネフガード、フォルテコール
  3. ラプロス
  4. 輸液

一般的な腎臓病治療ではラプロスのほうが優先度が上かもしれませんが、

シロの場合はそれ以外の症状もあれこれあるので、血圧安定が優先です。

 

輸液があとまわしの理由としては、

  • まだ脱水傾向がみられないこと
  • 水分はできるだけ口からとってほしいこと

ウォーターファウンテンにしてからはシロも自分でせっせと飲んでいるようですしね。

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現在

いまはフォルテコールを1日1回、1/2錠。

朝はネフガード、夜にPEキドキュアをあたえています。

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ダイエットはゆるくつづけていますが、いまのフード量が限界のようです。

これ以上へらすと空腹とストレスでなきつづけるので、あまり無理じいはしていません。

 

いまシロに飲ませているサプリメント類は

乳酸菌(JIN)と食物繊維(難消化性デキストリン)、

そしてオメガ3オイル(Now ウルトラオメガ3)です。

 

今後

フード

「フードで肝機能がよくなることもあるし、栄養指導できますよ~」と看護師さん。

猫の体質によっては、お肉がむいてる子とお魚がむいてる子があるのだとか。

食べているフードの主原料によって数値にも差がでるのだそうです。

考えたことなかったけど、シロはどっちのタイプなのかな?

 

それを知るにはまず、食べているもののすべてをいったん記録します。

現状を見える化するところからのスタートですね。

その内容をみて今後のフードの対策を考えます。

 

そのあとおこなっていくのはフードの厳密なブレンドになります。

ダイエット食と腎臓食などをきっちりブレンドし、それを1回量ずつに小わけ。

手間の問題で1回がむりなら1日ずつ、1日がむりなら1週間ずつでもOK。

ひと月ごとに内容や配合をすこしずつかえながら、最適のわりあいをさぐっていきます。

 

いまシロに食べさせているメインはダイエットフードのFRDやw/d。

これをメインに、腎臓や肝臓を考慮しつつ使っていくことになりそうです。

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スペシフィック (SPECIFIC) の FRDは、減量用療法食(ドライ)のなかではいちばんタンパク質すくなめの、29.5%。

 

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減量用療法食(ウェット)の ヒルズ 猫用w/d缶(粗びきチキン)も腎臓にやさしめ成分なので併用しています。

 

※シロのような、腎臓がわるいけどふとり気味の猫さん用リストもあります。

【腎不全の猫でも食べられそうな減量用フード一覧(ドライ・ウェット)】
腎疾患があるのに肥満で高脂血症という猫用に、カロリー・タンパク質・リン・ナトリウム量でダイエット用療法食を選べるリストを作りました。ドライフード、ウェットフードともにたんぱく質量が少ない順に並んでいます。うちのような腎不全肥満猫はあまりいないかと思いますが、よろしければご利用ください。

 

サプリメント

これまではほぼ先生とのやりとりだけで治療をすすめてきました。

先生は「効果のあるのは薬と療法食だけ。サプリは気休め」というスタンス。

そのため、先生にサプリメントの相談をしてもムダだと思い、

ずっと独学と自己責任のもとでサプリメントを使用してきました。

 

ところがフクの治療をとおして看護師さんと密にやりとりするなかで、

栄養やサプリメントの指導もしてもらえることがわかってきました。

(もっとはやくしりたかった)

看護師さんは「成分がちゃんとしたサプリなら効果がある」というスタンス。

(末期のフクにJIN使用の許可がでたのも、まともだとお墨付きがもらえたから。)

 

そのかわり看護師さん指導のもとでサプリメントを使うのであれば、

毎月数値を見ながら、どれに効果があったかをひとつずつ検証していく必要があります。

 

まとめ

これまで、オメガ3オイルはシロの脂肪肝にいいだろうと独断で与えてきましたが、

もしかしたらそれが逆に、肝臓のダメージになっていた可能性も……。

今後はいったんシロにオメガ3を与えるのを休止してみます。

数値をみながら、シロにあうかどうかを見きわめられるといいかな、と。

 

今回は、ひさしぶりに検査項目をこまかくチェックしてもらえてよかったです。

このまま肝機能の異常に気づかなかったら取りかえしのつかないことになっていたかも。

とはいえ、私も肝機能障害についてはほとんど知識がありません。

今後はそちらの情報収集や勉強もしていかないとダメでしょうね。

栄養管理についても、もっと看護師さんにアドバイスをもらおうと思ってます。

 

ひきつづきのおしらせ

フクがなくなって一ヶ月がたちました。

これを機に、保護まもないころのフクの動画をひとつ、有料note(第二段)のおまけとして追加してみようと思っています。

【フクの記録をnoteで公開しました(第二段)】
前回に続き、noteでフクの記録の後半部分をを公開しました。亡くなる前後についても詳細に書かれているため、一部有料設定にさせていただいてます。かなりのボリュームですので、前半を読んで内容に納得されたらご利用ください。noteの公開については一旦ここでお休み。次回からは通常のブログ更新にゆるゆると戻る予定です。

 

それにともない、10/15に価格を100円から200円へ改定させていただきます。

まだ未入手で迷われているかたはどうぞおはやめに。

 

すでにご購入いただいている場合は、追加課金なしでおまけも見られます。

10/15以降に、ご購入いただいたnoteからご確認ください。

よろしくおねがいいたします。

保護猫フク・闘病最後の三日間【2】|M_kuro@腎不全猫介護
(約7,900文字・画像13枚)  ※動画を1本追加し、価格を改定しました。(2018年10月15日)  ※動画がうまく見られないという報告がありましたので、視聴方法にvimeoを追加しました。(2018年10月15日) ⇒ 保護猫フク・闘...

 

最後までお読みいただきありがとうございました。
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