記事タイトルで「メモ帳最強?ナニソレ」というかたは、本文すっとばしてまずブログの最後部分へどうぞ。
三ヵ月半ぶりになってしまいましたが、ようやくシロの血液検査にいってきました。
今回はその検査結果のご報告です。
(ついでに確認してきた、フクちゃんの口内炎治療の今後については、また機会をあらためて書く予定です。)
今回の検査結果
去勢したオス猫。
高齢。(少なくても10歳以上。保護猫のため詳細不明)
腎臓病でフォルテコール常用。
肥満と高脂血症で減量中。
心雑音あり。
歯周病で9割抜歯ずみ。
軽度の歯肉炎あり。(残った歯の周辺)
参考 クロの同居猫たちについて
総タンパク(TP) -(基準値:5.7~7.8)
アルカリフォスファターゼ(ALP)75(基準値:22~84)
総コレステロール(TCho) 202↑(基準値:89~176)
トリグリセライド〔中性脂肪〕(TG)404↑(基準値:17~104)
尿素窒素(BUN) 33.9↑ (基準値:17.6~32.8)
クレアチニン(Cre) 2.1↑ (基準値:0.8~1.8)
ナトリウム(Na)156(基準値:147~156)
クロール(Cl) 113(基準値:107~120)
カリウム(K) 4.9↑(基準値:3.4~4.6)
カルシウム(Ca) 11.2 (基準値:8.8~11.9)
リン(Pi) 4.9 (基準値:2.6~6.0)
グルコース〔血糖値〕(GLU〔BG〕) 106(基準値:71~148)
白血球(WBC) 66 (基準値:55~195)
赤血球(RBC) 822 (基準値:500~1000)
ヘモグロビン (Hb) 14.9?(基準値:8.0~15.0)
ヘマトクリット値 (Ht〔PCV〕) 47.6↑ (基準値:26~46)
数値の推移
シロのこれまでの数値変化一覧。
2018 | 2/14 |
BUN | 33.9 |
Cre | 2.1 |
TP | – |
TCho | 202 |
TG | 404 |
(Kg) | 5.5 |
2017 | 10/31 | 8/2 | 4/26 | 2/5 |
BUN | 37.7 | 35.8 | 37.2 | 34.8 |
Cre | 2.3 | 2.3 | 1.9 | 2.8 |
TP | – | – | 9.4 | 8.8 |
TCho | 191 | – | 220 | 255 |
TG | 498 | – | >500 | 361 |
(Kg) | 5.4 | 5.4 | 5.4 | 5.7 |
2016 | 11/27 | 8/21 | 6/26 | 5/1 | 3/6 | 1/10 |
BUN | 33.0 | 34.3 | 32.0 | 34.0 | 33.5 | 34.6 |
Cre | 2.9 | 2.8 | 2.7 | 2.6 | 2.4 | 2.7 |
TP | 8.8 | 9.8 | 8.5 | 8.4 | 8.7 | 8.4 |
TCho | 262 | 219 | 251 | 221 | 196 | 238 |
TG | >500 | 289 | 471 | >500 | 440 | 476 |
(Kg) | 5.9 | 6.1 | 6.3 | 6.4 | 6.5 | 6.6 |
2015 | 11/1 | 8/21 | 4/20 | 1/10 |
BUN | 34.3 | 32.7 | 33.7 | 33.7 |
Cre | 2.6 | 2.7 | 2.9 | 2.3 |
TP | 8.6 | 9.4 | 9.4 | 9.1 |
TCho | 223 | 180 | 180 | 196 |
TG | >500 | 341 | 226 | >500 |
(Kg) | 6.6 | 6.5 | 6.3 | 6.3 |
(赤字:これまでの最悪値/青字:最良値)
腎臓の状態
今回は尿素窒素(BUN)・クレアチニン(Cre)ともに改善です。
先生にも「いいぐあいに維持できてますね」とおほめの言葉をいただきました。
でもナトリウム、カリウムは高いまま…。
高脂血症の状態
ずっとダイエットを続けているわりに、こちらはあまりいい変化がでてきません。
これだけやってきてよくならないということは、もしかしたら副腎や甲状腺(ホルモン分泌)に何らかのトラブルがあるのかもしれない、といわれました。
(それ、もっとはやくおしえてほしかったです。)
結果を見た先生の診断
腎臓
クレアチニン (Cre)・尿素窒素 (BUN)
悪化していないのでとくに注意点などはなし。
このまま、フォルテコールとサプリメントだけでしばらくいきます。
数値の改善で思いあたるのは、オメガ3オイル(NOWのDHA/EPA)を増量したことと、ネフガード(顆粒)を再開してこまめに使っていることくらいです。
ナトリウム・カリウム
ともに高め傾向ですが、先生からはとくに指示はありませんでした。
いい対策がわからないので情報収集しながら様子見です。
それにしても、いったいなにがいけないんだろう……。
フードかな??
高脂血症
今回あらたに指摘された可能性、「副腎や甲状腺」。
つまりホルモンバランスの異常ですね。
(避妊・去勢手術後にふとりやすくなるのもホルモンバランスのせい。)
このへんは検査をすれば白黒はっきりするので、検査もおすすめだそうです。
その結果異常があれば、お薬でコントロールも可能とのこと。
こちらの検査については、すこしうちで検討させてもらうことにしました。
背中のできもの
以前から気になっていた背中のちいさなできものを、今回ようやくみてもらえました。
白っぽくて2~3ミリの、まるいイボのような、これ。
先生の見たてだと「このかんじならあまりは心配いらなそう」ということです。
とはいえ、みためだけで断定はできません。
正確な診断にはやはり病理検査が必要だそうです。
選択肢としては以下の3つ。
- このまま様子をみつつ変化があればすぐ診察(こまめなチェックはつづけること)
- ピンポイントでイボだけを凍結させてとる(液体窒素などの治療器で脱落させる。麻酔はほとんど不要)
- 念のため患部を切除し病理検査に出してはっきりさせる(シロはおとなしいので局所麻酔で切除可能)
急を要する状態ではなさそうなので、こちらについても、もうすこし考えさせてもらうことにしました。
今後
現在はフォルテコールを1日1回、朝に1/2錠。
輸液はまだしていません。
体調管理
背中のできものをとるかどうかと、ホルモン検査(高脂血症)については、次回のシロの通院=血液検査までに結論を出す予定です。
私としてはどちらもしたいのが本音。
でもうちの親はというと…
母:もとはノラちゃんなんだから、もういいじゃない
(=ここまで面倒みてあげてるんだからじゅうぶんでしょ?)
父:いまは元気なんだから、これ以上はしなくていいだろう
やっぱり複数の人間でめんどうみてると温度差がでますよね。
むしろ私があれこれやりすぎなんだろうかなぁ。
まあ猫医療費がかさんできているので、これ以上の出費はちょっときびしい、というふところ事情もあるんですけれどね。
フード
ダイエット用療法食で腎臓も維持できているので、フードはかえずにこのままいきます。
スペシフィック (SPECIFIC) 猫 減量用 FRD ドライ
減量用ドライのなかではいちばんタンパク質量がすくなめです。(29.5%)
ダイエット用のw/d、r/dは、腎臓にもやさしめ成分でわりと安心。
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サプリメント
いま現在シロに飲ませているのは、うちの猫たち全員共通の乳酸菌(JIN)と食物繊維。
それにプラスしてオメガ3とネフガード。
(療法食以外のフードをだすときはレンジアレンもつかいます。)
オメガ3オイルの量は前回検査以降、ダイエット目的ですこしふやしました。
いまは1日にカプセル1/3~1/2くらい。
シロにはドライフードにふりかけてあげています。
NOWウルトラオメガ3(500EPA/250DHA)180錠
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そして、リンとそのほかの老廃物がいっぺんに吸着できるということで、期待していたPEキドキュア。
ボトル1本つかいましたが、シロにはあまり手ごたえを感じられませんでした。
たぶんキドキュアの品質がうんぬんというよりも、うちでの使い方がちゃんとできていなかったのだと思います。
(複数の人間で管理しているので、ただしい使いかたを全員が理解できているわけではない)
ざんねんながら、こちらは中身がなくなったタイミングで使用を終了しました。
PEキドキュア
ということで、キドキュア終了とともにネフガードを復活。
今回の数値が前回よりよくなっていたことから考えると、もしかしたらうちの使いかた、もしくはシロの体質には、キドキュアよりネフガードのほうがあっていたのかもしれません。
ネフガード顆粒
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メモ帳が最強だったおはなし(おまけ)
なぜか今回、先生の対応がいつもよりずーっとていねいだったんです。
こちらの質問にもすべてくわしく回答してくれました。
なんでだろう?いつもとなにかちがったっけ?……と考えて、はたと気づきました。
今回私、手にメモ帳とペンもってた!
それだけで?という気もしますが、ほんとうにそれだけです。
でも、あきらかに先生の対応がちがうんです。
そういえば以前テレビでみた健康番組で、診察時にしっかりみてもらう裏ワザとして「先生のはなしをメモする」というのがありましたっけ。(人間のケースですが。)
それだけで医師には「この患者にはいいかげんなことはいえない」というプレッシャーになり、しっかり対応してくれるんだそうです。
そうかーあれって動物病院でも有効なんだなーしらなかった。
ただ私のばあいは、鎮痛剤の名前(メタカム)がおぼえられなくて、メモをみながら質問したかっただけなんですけどね。 ^^;
おもわぬ副効用です。
これまでもスマホにメモしながら診察うけたことはあったけど、ここまで露骨(笑)にはちがわなかったかもよー。
紙のメモ帳とペン、最強。
やっぱりアピール力ではアナログのほうがインパクトあるようです。
みなさまも、もしよければ次回の猫さんの診察でおためしください。
コメント
シロちゃん頑張ってますね。
ナトリウムやカリウムはびっくりするくらい高くなければ様子みてますね。
カリウムは高すぎても低すぎても困りますけどやはりある程度誤差範囲。
きっとシロちゃんは洋猫の血があっておっきいんですよ!にはなりませんかね(笑)
職場スタッフのにゃんこさんは大きいって上記の話になってるみたいです。ダイエットフードにしているけれど一向に減らない~って。
うちも年取ってからやはり落ちるの微妙ですね。
4キロ越えるとダイエット対象(笑)
出き物も判断がわかれるのもわかります。
難しいですね。
カリスモ→ハッピーキャットにしましたが、ハッピーキャットの大きさと匂いがそそらないのかカリスモに戻しましたが、ロットが違うのでいまいち。
食べないフードってどうしていますか?パックんしましたけど。
にゃあ×3
>シロちゃんは洋猫の血
いやーあのずんぐりむっくり体型はどうみても和猫の血筋……。
ノルウェージャンとかだったらおっきくなるんでしょうけどねー ^^;
大きくなる種類の猫さんだと、むやみにダイエットするのはかえって危険そうですが。
ハッピーキャットだめでしたか!残念。
うちは4匹いるので、一部のものを除けばたいていは誰かの好みに合うんですよね。
なのでその猫に食べてもらっちゃいます。
シロが好きだけど食べさせたくない高カロリーの残りものは、体重減り気味なチョビのご飯に少しずつ混ぜて、こっそり食べてもらってます。
(ちょっとずつ混ぜると意外と本猫も気付かないです)