2ヵ月ぶりにシロをつれて病院へいってきました。
今回のメインは目ヤニと、ちょっとおおきくなってきた背中のイボの相談。
そして血液検査からの肝機能・腎機能チェックと、栄養指導です。
前回の検査では肝臓の数値がかなりわるかったので、
フードの変更でどのていど変化があったかをみてもらいます。
今回の検査結果
去勢したオス猫。
高齢。(おそらく15歳前後。元保護猫のため詳細不明)
腎臓病でフォルテコール常用。(毎朝1/2錠)
肥満と高脂血症で減量中。
心雑音あり。
歯周病で9割抜歯ずみ。
軽度の歯肉炎あり。(残った歯の周辺)
背中にちいさなイボが1~2こあり。
最近肝臓の数値もわるくなりつつある。
参考 クロの同居猫たちについて
アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST [GOT])38(基準値:18~51)
アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT [GPT])69(基準値:22~84)
総コレステロール(TCho) 215↑(基準値:89~176)
トリグリセライド〔中性脂肪〕(TG)500<↑(基準値:17~104)
尿素窒素(BUN) 34.3 ↑(基準値:17.6~32.8)
クレアチニン(Cre) 1.8 (基準値:0.8~1.8)
ナトリウム(Na)157↑ (基準値:147~156)
クロール(Cl) 115 (基準値:107~120)
カリウム(K) 4.9↑(基準値:3.4~4.6)
カルシウム(Ca) 10.9 (基準値:8.8~11.9)
リン(Pi) 3.2(基準値:2.6~6.0)
グルコース〔血糖値〕(GLU〔BG〕) -(基準値:71~148)
白血球(WBC) 86 (基準値:55~195)
赤血球(RBC) 700(基準値:500~1000)
ヘモグロビン (Hb) 14.4(基準値:8.0~15.0)
ヘマトクリット値 (Ht〔PCV〕) 41.5(基準値:26~46)
……あれ? (゚o゚)
なんだかけっこう、数値よくなってない??(中性脂肪以外)
おもな数値の推移
シロのこれまでの主要数値変化一覧。
2019 | 1/27 |
BUN | 34.3 |
Cre | 1.8 |
K | 4.9 |
TP | – |
AST | 38 |
ALT | 69 |
TCho | 225 |
TG | >500 |
(Kg) | 5.35 |
2018 | 11/25 | 9/30 | 6/10 | 2/14 |
BUN | 32.4 | 34.1 | 37.3 | 33.9 |
Cre | 2.2 | 2.3 | 2.7 | 2.1 |
K | 5.1 | 4.4 | 4.8 | 4.9 |
TP | – | 8.7 | – | – |
AST | 56 | 65 | – | – |
ALT | 138 | 136 | – | – |
TCho | 217 | 217 | 207 | 202 |
TG | 383 | 277 | 447 | 404 |
(Kg) | 5.4 | 5.45 | 5.6 | 5.5 |
2017 | 10/31 | 8/2 | 4/26 | 2/5 |
BUN | 37.7 | 35.8 | 37.2 | 34.8 |
Cre | 2.3 | 2.3 | 1.9 | 2.8 |
K | 5.0 | 5.3 | 5.1 | 5.0 |
TP | – | – | 9.4 | 8.8 |
AST | – | – | – | – |
ALT | – | – | – | 57 |
TCho | 191 | – | 220 | 255 |
TG | 498 | – | >500 | 361 |
(Kg) | 5.4 | 5.4 | 5.4 | 5.7 |
2016 | 11/27 | 8/21 | 6/26 | 5/1 | 3/6 | 1/10 |
BUN | 33.0 | 34.3 | 32.0 | 34.0 | 33.5 | 34.6 |
Cre | 2.9 | 2.8 | 2.7 | 2.6 | 2.4 | 2.7 |
K | 4.6 | 4.2 | 4.6 | 5.0 | 4.4 | 4.8 |
TP | 8.8 | 9.8 | 8.5 | 8.4 | 8.7 | 8.4 |
AST | – | – | – | – | – | – |
ALT | 63 | – | 88 | 87 | 95 | 90 |
TCho | 262 | 219 | 251 | 221 | 196 | 238 |
TG | >500 | 289 | 471 | >500 | 440 | 476 |
(Kg) | 5.9 | 6.1 | 6.3 | 6.4 | 6.5 | 6.6 |
2015 | 11/1 | 8/21 | 4/20 | 1/11 |
BUN | 34.3 | 32.7 | 33.7 | 33.7 |
Cre | 2.6 | 2.7 | 2.9 | 2.3 |
K | 4.7 | 4.3 | – | – |
TP | 8.6 | 9.4 | 9.4 | 9.1 |
AST | 39 | – | 48 | 42 |
ALT | 98 | 117 | 69 | 69 |
TCho | 223 | 180 | 180 | 196 |
TG | >500 | 341 | 226 | >500 |
(Kg) | 6.6 | 6.5 | 6.3 | 6.3 |
(赤字:これまでの最悪値/青字:最良値)
前回の検査から現在まで使っていたもの
フード
前回の血液検査で肝機能の低下がみられたため、栄養指導をうけました。
これまでの腎臓食+ダイエット食から、肝臓食+ダイエット食へおおきく変更。
1ヶ月かけて完全に切りかえました。
いまは肝臓用80%+ダイエット用20%という内容になっています。
ロイヤルカナン 肝臓サポート(肝臓用)
参考 公式サイト
◆保証分析値成分(重量百分比)
たんぱく質24.0%以上、脂質20.0%以上、粗繊維6.0%以下、灰分7.6%以下、水分8.5%以下◆分析値(100kcalあたり)【一部抜粋】
カルシウム0.2g (※100gあたり0.82%)
カリウム0.19g (※100gあたり0.78%)
リン 0.14g (※100gあたり0.57%)
ナトリウム0.07g (※100gあたり0.28%)
食物繊維2.7g (※100gあたり11.0%)◆成分(単位/400kcal)
炭水化物 33.7g (※100gあたり34.6%)◆カロリー含有量
411 kcal/100g(代謝エネルギー)
こちらはなぜかクロも気にいってしまい、クロのサブフードとしても利用中です。
高カロリーかつ腎臓にもやさしめでなかなかいいかんじ。
ヒルズ メタボリックス+ユリナリー コンフォート ドライ(ダイエット用)
◆保証分析値
たんぱく質 34.5%以上、脂質10.5%以上15.5%以下(パッケージより)◆乾物量分析値
炭水化物(NFE)31.0%、カルシウム 0.80%、ナトリウム 0.35%、カリウム 0.79%(公式サイトより)◆代謝エネルギー
100gあたり341kcal
ややたんぱく質おおめで心配しましたが、結果としてさほど腎臓に影響なかったようです。
薬とサプリメント
フォルテコールを1日1回、1/2錠。
昼と夜にネフガード。
いまは薬、サプリとも完全にこれだけです。
ネフガード顆粒
フードによる数値変化をみるため、ほかのサプリメントはいったんすべて中止。
今後つかいたいときは検査の数値をみながら、すこしずつ再開することになっています。
結果を見た先生の見解
背中のできもの
みたところそんなにわるそうではないが、検査で確認するほうがいいのはたしか。
シロちゃんはおとなしいので部分麻酔で切除可能。
検査は外部機関にだすため、結果がでるまでに1週間くらいかかる。
結果がきたら連絡する。
傷跡の化膿防止に錠剤を1日2回、6日間飲むこと。
目ヤニ
目ヤニの原因としては目の炎症や傷がかんがえられる。
診察には眼の傷がわかる特殊な薬(蛍光黄緑色)を使用。
(よくテレビでみる、着色した液体のとびちりかたをブラックライトで可視化するのとおなじシステム。傷があるとそこに薬がたまり発光します。)
診察の結果、眼球表面の傷はなさそう。
ただ片ほうのまぶたの内側に炎症がみられた。
結膜炎の可能性があるので、点眼薬を1日3回さして様子見。
腎臓・肝臓
肝臓の数値は改善しており、腎臓も維持できている。
いまフードがあっていそうなので、このままつづけるほうが安全。
高脂血症
あいかわらず数値がわるい。
ただ猫の場合人間にくらべて寿命がみじかいため、悪影響がどこまであるのかは未知数。
体重はもうすこしへらす余地があるので、ダイエットはこのまま継続で。
現在のようすと今後
イボの切除痕は3~4日後にねんのため診察をうけることになっています。
目のほうもそのときいっしょに再チェックしてもらう予定。
肝臓とメタボ用の療法食はこのまま継続へ。
今回の診察では栄養担当の看護師さんがおらず、先生のテキトー指導(失礼)のみでした。
まあ数値全般さがっていたので問題ないといえばないのですが、
こんどの傷のチェック時には看護師さんにもいちおう報告しておこうとおもいます。
あとは中性脂肪がやはり心配なのですが、
肝臓とのかねあいもあってオメガ3オイルを使うのはしばらくおやすみ中。
ここは乳酸菌や食物繊維を復活させ、変化をみてみたいところです。
OKだしてもらえるかは次回の栄養相談しだいでしょうか。
ところでシロが病院から帰宅後しばらくようすをみていましたが、
どうしても傷あとをなめてしまうんですよね。
かなりなめにくい場所なのにな~(笑)
しかたないのでやわらかタイプのエリザベスカラーをつけてもらいました。
まとめ
腎臓用のフードを中止したので、じつは今回、腎臓関係の数値悪化を覚悟していました。
ところが案外そうでもなく、ぎゃくに大半が改善していてちょっとびっくりしています。
尿素窒素(BUN)の悪化なんて誤差のはんいだったし、
クレアチニン(Cre)にいたってはなんと基準値内へ。
懸念していた肝臓の数値も正常範囲にもどってくれてるし、
カリウムはまだ基準値オーバーなものの、いくらか改善していたし。
リン吸着剤(PEキドキュア)をやめたことによる影響も心配していましたが、
もともとそれほどリンの数値がたかくなかったこともあり問題なしでした。
PEキドキュアがカルシウム系だったせいなのか、やめたらカルシウム値もさがりましたね。
また、ダイエットフードをへらして高カロリーの肝臓用フードメインにしたことで
シロの飢餓感がアップするかとひやひやしてましたが、そちらもあまり変化なしでした。
併用してるメタボフードがきいてるのかもしれません。
さいごに
肝臓用の療法食ってけっこう腎臓にもやさしいのでつかえそうですね。
腎臓用フードの保険として、いちど肝臓用フードもひととおりチェックしてみたいです。
コメント
はじめまして、(多分)17歳の猫ちゃんと
一緒に暮らしている者です。
このたびうちの猫ちゃんが腎不全になってしまったのですが、
このブログの記事がとても参考になっています。
お礼を書きたかったのでコメントしました。
たくさんあるので、これから少しずつ見ていきますが、
どうもありがとうございます!
みかんさん
ご来訪&コメントありがとうございます!
気が付けば、記事数だけがいつのまにか増えてしまいました。
なかなか見やすく整理できないままでなんだかすみません。
今後ともよろしくお願いいたします ^ ^