さいきんフクちゃんは、ほとんど自力でごはんを食べません。
おさしみだったらほしがるのですが、そうそうあげるわけにもいかず。
いまの命綱は、ほぼキドナです。
フクちゃんのシリンジ歴
はじめてフクちゃんにシリンジ(注射器)を使ったのは保護した直後、退院してから。
![](https://blog.kcat.work/wp-content/uploads/2017/01/fuku170104-160x90.jpg)
病院では流動食用に20mlシリンジ、チューブの洗浄用に10mlシリンジをわたされました。
現在は鼻ではなく、口から直接シリンジでキドナを飲んでいます。
フクちゃん用のシリンジ
シリンジのメーカーはいろいろあるようですが、病院からもらったのがニプロ製だったのでその後もニプロを愛用中です。
いくつかサイズをためしたところ、私がいちばん流動食用に使いやすかったのは20mlシリンジでした。
このへんはこのみもあるかもしれません。
この医療用シリンジはもともと使いすてタイプです。
なので、ながく使っているとゴムがだんだん劣化して、ゆるんできます。
定期的に交換が必要なため、いそぐときは病院から。
ふだんはネット通販でまとめ買いしています。
シリンジのサイズいろいろ(ニプロ)
包装をあけるとこんな感じ。
医療用シリンジには、注射用の先端がほそいタイプと、経腸栄養注入用のふといタイプがあります。
強制給餌に使うのはふといタイプ。
さらに先端が中央にあるタイプと、はしに寄ってるタイプで2種類あるようです。
うちでは、いただきものの30mlシリンジ(その節はありがとうございました!)だけたまたま寄ってるタイプでした。
いつもはまんなかタイプを使うことがおおいですが、使い勝手にあまりちがいは感じません。
10mlはお薬を飲ませるときの水や、液状のサプリメントにちょうどいいくらいのサイズ。
20mlはキドナなどサラサラめの流動食にぴったり。
30mlは口がひろめなので、もうすこしドロドロした流動食(ペースト状)でもいけそうです。
今後フクちゃんが胃ろうや食道チューブになったら、これが重宝しそうな予感がします。
30mlはいちどにたくさんあげられるのが利点ですね。
うちもなんどか、30mlシリンジでキドナを飲ませたことがあります。
ただゆるめの液だと、先がふといのがかえってデメリットとなり、液がもれやすくなりました。
サラサラタイプにはあまりむかないかもしれません。
強制給餌、クロとフクちゃんのちがい
クロに強制給餌するときは、おもにヘラ+ペースト状ウェット(スペシフィックなど)です。
![](https://blog.kcat.work/wp-content/uploads/2016/07/kuro20160716-160x90.jpg)
カロリーエースのようにお気にいりのものであれば、いくらかシリンジでも飲んでくれるのですが……キドナはムリでした。
逆にフクちゃんの場合は、ヘラやスプーンでウェットを食べさせることができません。
たぶん、口内炎があって痛いせい。
そして、右の口角がすこし欠けてただれている(歯周病がひどすぎてとけた?)せいかもしれません。
なので、いまのフクちゃんの強制給餌は、シリンジ+ゆるめ流動食の一択となっています。
フクちゃん用キドナ液の準備
フクちゃんのキドナには、サプリメント類もいっしょにいれてしまいます。
![フクちゃんの流動食セット](https://blog.kcat.work/wp-content/uploads/2018/05/liquid-feed_settingA.jpg)
(左上から時計回りに)キドナ、FCVリキッド(鉄)、ビタミンBミックス(NOW B-50)、AHCC、難消化性デキストリン(食物繊維)、美ちょう寿(シャンピニオン)、カップに入れたキドナ、JIN(乳酸菌)、たんぽぽ茶(氷状)
なかに入れているもの、けっこうたくさんありますね……。
それぞれの詳細と、飲ませている理由については、各ページから。
キドナ(猫の腎臓疾患用流動食)
![](https://blog.kcat.work/wp-content/uploads/2017/01/cat-kidna-160x90.jpg)
FCVリキッド(鉄系)
![](https://blog.kcat.work/wp-content/uploads/2017/09/fcv-liquid-160x90.jpg)
ビタミンBミックス
![](https://blog.kcat.work/wp-content/uploads/2017/12/fuku171226-160x90.jpg)
AHCC(キノコ系)
![](https://blog.kcat.work/wp-content/uploads/2018/01/ahcc-and-Dfroction-160x90.jpg)
難消化性デキストリン(食物繊維)
![](https://blog.kcat.work/wp-content/uploads/2016/09/dietary-fiber_nichiga_face-160x90.jpg)
美ちょう寿(シャンピニオンエキス)
![](https://blog.kcat.work/wp-content/uploads/2015/08/bicho_pack-160x90.jpg)
JIN(乳酸菌)
![](https://blog.kcat.work/wp-content/uploads/2015/12/JIN_face-160x90.jpg)
タンポポ茶
![](https://blog.kcat.work/wp-content/uploads/2017/08/shawkeaT-1_package-160x90.jpg)
オメガ3オイル
上の写真にいれわすれましたが、オメガ3オイルもいれてます。
![](https://blog.kcat.work/wp-content/uploads/2017/07/premium-omega3_ultra-omega3-160x90.jpg)
フクちゃん用キドナ液をつくる
キドナの粉末に、たんぽぽ茶以外のサプリメントを全投入。
すこしずつぬるま湯か水をいれながら、ダマがなくなるまでよくねりねり。
タンポポ茶がとけるまで、しばらくそのままおいてキドナペーストをなじませます。
(さむい時期はタンポポ茶氷にお湯を入れ、とけるのを促進)
(まっているあいだにクロとチョビ・シロ用のサプリメント入りちゅーるを用意します。)
キドナペーストにたんぽぽ茶氷を投入。
まだとけきっていないときは、湯せんしてとかします。
湯せんでもわりとすぐとけます。
まだ濃すぎるようであれば、さらに水やぬるま湯をたしてとろみの調整。
キドナはいれる水分の量でとろみと量がかわってきます。
すくなめの水でとかせば量がへり、おおめの水でとかせばサラサラに。
どちらがいいかは猫さんのこのみや、症状しだい。
フクちゃんのようにのどや口がいたい場合は、あまりドロドロしているとからんでつらいみたいですね。
フクちゃんも、液がサラサラしているとあまり抵抗せず飲みこんでくれました。
キドナ以外に使える流動食をさがしているかたは、こちらの記事もどうぞ。
![](https://blog.kcat.work/wp-content/uploads/2016/07/dbf-ace_face-160x90.jpg)
次回は、じっさいにフクちゃんにシリンジ給餌している方法をご紹介します。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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コメント
片手で操作できる限界が20くらいですね。どんなに手が大きい先生でも、操作性に欠けるみたいです。
強制給餌は失敗したことがあるので怖いですが、シリンジがいいサイズだとやり易いのかもしれないですね。
実技編みて勉強します。
にゃあ×3さん
あー、やっぱり30mlはプロでも持て余すんですね(笑)
実技編は超自己流なので、おかしなやり方してたらぜひご指摘ください m(_ _)m