仕事はじめでさっそく風邪をひきました。
昨夜はなにもできずにねてしまい、更新がおそくなってすみません。
むこうは保護猫の隔離部屋。
ものすごくおとなしい猫なのですが、クロには気配がわかるようです ^ ^;
保護した猫が退院しました
年末に保護した猫は、1週間の入院をへて1/3になんとか退院してきました。
とはいえ、すっかり元気になっての退院というわけではなく。
このまま入院してても劇的にはよくならないし、あとは自宅でみてね、
というニュアンスの退院です。
血液検査結果
保護直後から、退院直前までの検査数値です。
検査項目おおすぎなので画像のみ。
どれもこれも見たことのない数字でびっくりしました。
貧血と脱水がひどく、腎臓・肝臓がわるい状態。
しかもFIV陽性。
原因はわかりませんが、口の中(上あご)も一部くさってとけています。
この口では、いたくてまともにごはんは食べられなかったでしょうに……
よくこの寒空のした、がんばっていたものです。
あのまま外にいたらあと数日で死んでたかも、とは看護師さん談。
名前が「シマ」から「フク」へ
病院でカルテをつくる都合上、仮名をシマとつけました。
シマシマ柄だからシマ(笑)
急ごしらえの猫ハウスでおくつろぎ中
「『シマ』にした」と家族につたえたところ大ブーイング。
(ええ、ええ、わかってますとも、どうせネーミングセンスないですよ、昔から)
あたらしい名前は父がつけてくれました。
福をはこんできてくれるように「フク」だそうです。
フクちゃんよろしくね。
流動食も開始
結局ミニホカペをしこんだので、現在ポカポカの猫ハウス。
夜はひえるのでさらに湯たんぽ追加してます。
最初こそソワソワしてましたが、だんだんリラックスできるようになってきました。
今日なんて、経鼻チューブでのごはん中にうとうとと眠ってしまいました(笑)
人肌ていどにあっためてあるので、おなかの中からあったかくなったせいかも。
経鼻チューブ
この経鼻チューブ(経鼻カテーテル)、みためはけっこう痛々しいのですが
本猫は意外とへいきなようであまり気にしていません。
ヒゲに糸でむすびつけてるのかと思っていましたが
手術用の糸で皮膚に直接ぬいつけているのだそうです。
それでもとくにいたくなさそうなのが、ふしぎ。
給餌作業
給餌作業そのものは想像していたよりずっとかんたんでした。
ただ経鼻チューブでは誤嚥がいちばんこわいです。
チューブが気管にいっていないかの確認だけは、注意がいるかもしれません。
もし可能なら、お昼の給餌作業を母にたのめないかと考えていたのですが
チューブ先端のキャップ開閉などこまかい作業がすこしあるので、
うちの母のように高齢で指先がきかなくなってきた人には
ちょっとむずかしいかな、と感じます。
病院の推奨はk/d缶(+水)
シリンジ(10ml/20ml)、茶こし(うらごし用)、k/d缶、消毒用ルゴール液、抗生物質
シリンジは、20mlが流動食用。
10mlはチューブ洗浄用で、流動食の前後にチューブにぬるま湯をとおします。
経鼻チューブ用の製品(フード・栄養剤)がいくつかあるなかで、
うちの病院ですすめられたのはk/d缶に水分をたしてペースト状にするやりかた。
準備がちょっと面倒ですが、コスト的にはこれがいちばんやすいようです。
ミルサーに水といっしょにかけてゆるいペーストにし、
茶こしでかたまりをのぞいたあとシリンジをつかってチューブにいれていきます。
このペーストは小わけして冷凍保存ができるそうです。
経鼻チューブ用の流動食あれこれ
k/dをペースト状にするにはパワフルなミルサーが必要です。
(うちには非力なミルサーしかない)
でもこの時点でまだどんな機種を買うかきまっておらず、
急場しのぎとしてロイヤルカナンの 高栄養パウダー を注文しました。
Amazonで元旦にたのんで1/2に到着!
ギリギリ退院にまにあいました。
Amazonとヤマトのみなさん、ありがとう。
※病院では「とりあえずはこれでも大丈夫」とOKもらってます。
流動食については、昨年のクロの食欲不振のときにいくらか情報収集したのですが
あの時点では口からシリンジでの栄養補給を想定していたため
経鼻チューブにむいたもの、という視点はあまりありませんでした。
今後はフクちゃんで勉強させてもらいながら、
経鼻チューブむき製品の比較ややりかたなども、まとめられたらいいかなと思います。
ミキサー購入
で、とにかくなにかミキサーを買わないといけません。
看護師さんから、
「お手軽ミルサーだとモーターがこわれるので、1万円くらいのミル付きミキサーを」
とアドバイスをされました。
ミキサーとしてつかえるくらいパワーのある本体で、ミルサーだけをつかうわけです。
病院ではたしかパナソニック製のミル付きミキサーでした。
先生にきいたときは「やすいのでもなんでもいい」みたいなかんじでしたが
ここは現場でいつもつくっている看護師さんのアドバイスを重視。
いくつかの候補から、定価1万円強がセールで半額以下になっていた
FUKAIのミル付きミキサーを購入しました。
こちらのつかいがってもできれば今度あらためてレポしたいです。
まだなれていないので、いまはk/dペーストつくるだけでぐったりですが(笑)
今後の見通し
正直いまはまだ、朝晩の猫たちのフードでかなり手間どってます。
なんとか作業を簡略化して時間を短縮しないと、仕事にも支障が…。
これまでわりと時間をかけてあげられた3匹のお世話についても
いくらか省略していかないと無理かもしれませんね。
ただフクちゃんはものすごく食欲旺盛!(笑)
自力でドライフードもけっこう食べてくれます。
お口がいたくて、それだけですべてをまかなうのはまだ無理ですが
このぶんならわりとはやめに流動食とドライフードの併用ができそうです。
お昼はドライフード、朝晩は流動食、なんて方法もできそうになってきました。
とりあえずしばらくはいろいろ情報収集をしながらの試行錯誤になるでしょう。
なんとかうまく日常のルーティーンにとりこめるよう、やっていきたいと思います。
コメント
フクちゃん、寿命があったのですね。
M様でなければ難しかったと思います。
クロちゃんたちでいろいろと勉強されていたからフクちゃんを助ける方法を考え、行動に移せた・・・素人なら絶対無理です。
フクちゃん、すごく人を見る目があったんですね。
どうぞ恩返しに福を持ってきてくれますように。
フクちゃんで年末年始に疲れていらっしゃったから風邪をひかれたのですね。
どうぞお大事になさってください。
hskさん
出会った瞬間に、あーこの子もうすぐ死ぬかもな、という姿でしたしね…
せめてうちで看取ってあげようというつもりでしたが、予想外に生命力の強い子でした (^▽^;)
私の力というより本猫の生きたい気持ちが強かったのでしょう。
フクちゃんが、わが家に福(とできたらお金w)をもたらしてくれますように!
ふぉぉぉぉ~!!!!
年末に家で年賀状を刷り上がるのをみとどけるかのように
PCが壊れ、年始そうそう修理に出すも未だ修理中。ガラケーなので昨日の
仕事はじめまでネットから遠ざかっておりまして、ちょっと仕事が落ち着いて
こちらへお邪魔したら保護猫さんですか!
フクちゃん、いいお名前ですね。福を呼び込み本猫もフクフクに太れるように・・・♡
老猫さんとの事ですが、男の子らしい、りりしいお顔立ちですね!
保護される時の気持ち、私も小五郎がそうだったので何だかわかります。
色んな事がよぎるんですよね。
もし入院費が天井知らずだったら、難治性の病気だったら(フクくんはFIVでしたね)、里親さんが見つからなかったら、先住と相性悪かったらetc・・・
すごく勇気が要りますよね。
ウチの小五郎は朝の通勤で家から駅まで行く時に小学生たちが
「車道に猫が轢かれてて死んでる~」というのが聞こえて
最初は実は悩んだのですが、通り過ぎました。
でもやっぱり放置できなくて、せめて役場に電話して葬る手配だけはしようと思い
車道まで行くと・・・生きてるよ・・・瀕死だけど(大汗)
2、3分の間に先に書いて不安要素が高速で脳内を巡りましたが
えいやー!と近くのかかりつけに電話して迎えに来てもらいました。
会社には、事情は後で、とにかく遅刻します!スミマセン!と・・・
長くなりましたが、必要な物でこんなの持ってませんか~?というのが
ありましたら遠慮なくメールくださいね!
動物用ミニホカペも使っていないのありますよ。(もう持っていらっしゃる
ようですが、予備が必要なら)
お世話やクロ嬢との兼ね合いが本当に大変かと思いますが全力で応援します!!!
遠方からですが、お手伝いできる事があればぜひお手伝いさせてくださいね!
サバトラーニャさん
しばらくぶりにいらしたのだとびっくりされたでしょうね (^_^;;
私もクリスマスの頃は、まさか年末にこんな事態になると露ほども思わず。
サバトラーニャさんの小五郎くんもそんな大変な状態だったのに、今あんなにかわいらしく元気になっているということに勇気が出ます。
フクちゃんもまだ汚くてガリガリのボロボロだけど、いつかツヤピカのムチムチになってくれるといいなー。
いつも色々お気遣いいただいてありがとうございます。
もしなにかあればお願いすることがあるかもしれませんが、よろしくお願いします。
フクちゃん、本当にボロボロの身体で、命ギリギリというところでM様と出会えたんですね……。
福を運んでこれるように、という名前も愛情があって良い名前ですね。
命を救ってもらえて、暖かい場所と、ごはんと、愛情が貰える場所に来ることが出来て本当に良かったと思います。
M様の風邪も早く治りますように。
けもさん
本当にボロボロのギリギリでした……。
病院でも先生に、ほんとにこの子の面倒みる気?(やめとけば?)みたいな反応されました(笑)
でもこの子がFIVキャリアだとわかったとき、絶対このまま死なせたくないと思ってしまったんですよね~。
子どもの頃に飼っていた猫を何匹もFIVで亡くしているので、罪滅ぼし的な気持ちなのかもしれません。
初めましてm(_ _)m
うちの猫が
腎臓奇形の腎不全になり。
鼻からの栄養を取ることになり。
色々探してここにたどり着きました。
水と缶詰の割合はどんな感じですか?
情報を下さい‥
おとちゃんママさん
返信が遅くなりすみません。
私もそうでしたが、初めての鼻チューブでとても不安なことかと思います。
流動食の作り方はかかりつけの病院で教えてもらうのが一番なのですが、参考までにうちのかかりつけの場合を書いておきますね。
この記事の当時は旧k/d缶を使っていて、1缶に水を足して全部で200mlになるくらいにする、と確か教わりました。
ただこの分量だとものすごーく濃いので、もうちょっと水分多めにしたほうが鼻チューブには楽かもしれません。
(旧k/d缶は製造中止になってしまったため、現在うちの病院ではスペシフィックのFKWに水を足して作るのを推奨しています。)
4kgの猫だと、だいたい1日200kcal分あげるのが目安だそうです。
猫さんの体重にあった必要カロリーを病院で教えてもらい、その範囲で量や濃度を調節されてみてはいかがでしょうか。
でも正直忙しいときにこれを作り置きするのはしんどいので、私はだいたいロイカナの腎臓用リキッドかキドナ(腎不全猫用粉ミルク)を使ってました。
おとちゃんママさんも、慣れるまでは簡単に用意できるリキッドなどを使ってみると良いかもしれませんね。