日曜にフクちゃんの診察にいってきました。
体重は退院時から300g増えて3.3kg、まずまずの回復具合だそうです。
なんとなく違和感………
(となりにフクちゃんいるしね)
ようやく、パウダータイプの腎不全用流動食「キドナ」をとりよせました。
いそがしくてどうしても時間がとれない平日の朝などは
こちらの粉末タイプも併用して、なんとかやっていく予定です。
基本はk/d+水で流動食を作るようにいわれているのですが
準備も給餌作業も、キドナだとやはりらくですね。
製品名:チューブ・ダイエット<猫用キドナ>
Tube Diet <CAT-KIDONA>
森乳サンワールド 猫用チューブダイエット(キドナ)20g×20包入
20gのパックが20包。
くわしい使いかたなどが書かれた説明書が、なかにはいっていました。
箱とパッケージ
(クリックで拡大します。)
成分や原料などは外箱にも。
緑色のアルミパックに20gずつ個別包装。
窒素充填されています。
原料・成分
こちらは説明書。(クリックで拡大します。)
【原材料名】
中鎖脂肪酸トリグリセリド(MCT)含有調整脂肪、デキストリン、乳製品、消化態乳たんぱく質(消化態ミルクカゼイン)、必須アミノ酸類、卵黄粉末、ビタミン類、ミネラル類、タウリン、ヌクレオチド【標準組成】
粗たん白質32.0%以上、粗脂肪25.0%以上 粗繊維0%、粗灰分4.5%以下、水分3.0%以下
◆ミネラル類
カルシウム0.65%、リン0.43%、カリウム0.31%、ナトリウム0.24%、塩素0.30%、マグネシウム0.02%、鉄80mg/kg、銅7.3mg/kg、マンガン7.5mg/kg、亜鉛120mg/kg、ヨウ素1.50mg/kg、セレン0.11mg/kg
◆ビタミン類
ビタミンA 5000IU/kg、ビタミンD 500IU/kg、ビタミンE 50IU/kg、ビタミンK 0.1mg/kg、ビタミンB1 5.0mg/kg、ビタミンB2 4.0mg/kg、パントテン酸 10mg/kg、ナイアシン 60mg/kg、ビタミンB6 4.0mg/kg、葉酸 0.8mg/kg、ビオチン 0.1mg/kg、ビタミンB12 0.022mg/kg、コリン 12000mg/kg、タウリン 0.2%、ヌクレオチド 100mg/kg【代謝エネルギー(ME)】
100gあたり 495kcal
たんぱく由来熱量25.9%、脂肪由来熱量45.5%、
リノール酸1.0%、αリノレン酸0.1%、アラキドン酸0.02%
(引用はすべて同梱の説明書より)
特徴
チューブダイエット〈猫用キドナ〉は、必須アミノ酸食事療法理論に基づくネコの急性・慢性腎疾患用の経腸栄養食です。
栄養管理が治療効果に影響する重要な要因であることは小動物臨床領域においても認識されております。
チューブダイエット〈猫用キドナ〉は、こうした小動物臨床家のご要望に応えるために、小動物栄養学に立脚し、日本で初めて開発された猫用高濃度必須アミノ酸配合経腸栄養食です【区分】
動物用食事療法食【用途】
腎疾患の猫用。
高栄養、易消化のバランスフードを必要とする腎機能の低下した猫用。【使用上の注意】
開封後は直射日光があたらない場所で、室温にて保管してください。【特長】
1. 必須アミノ酸食餌療法理論を応用し、特に腎疾患の猫に最適な栄養組成となっています。
2. 代謝エネルギーが495kcal/100gとハイカロリー。
3. たん白質を制限してあります。
4. たん白質中の必須アミノ酸含有量は68.5%以上でアミノ酸バランスにすぐれています。
5. 易消化性原材料を使用しています。
◎たん白質原料として消化吸収性に優れた乳たん白質の酵素消化物および必須アミノ酸を使用しています。
◎脂肪原料として中鎖脂肪酸トリグリセリド(MCT)を全脂肪中の30%使用し、脂肪吸収不全による下痢が起こりにくいよう配慮してあります。
◎炭水化物原料には澱粉を酵素処理した消化吸収性に優れたデキストリンを使用しています。
6. 16%濃度に溶解した場合、pH6.7、浸透圧が350mOsm/lで体液とほぼ等張となり、下痢も起こりにくくなります。
7. AAFCO、NRCの最新の基準に基づきビタミン・ミネラルを添加してありますが、カルシウム、リン、ナトリウム、塩素等を抑制し、低塩としてあります。
8. オメガ脂肪酸、ヌクレオチド(核酸)、タウリンを配合してあります。【1日あたりの標準給与量 (g)】
体重 腎不全 手術後 外傷・癌・敗血症 広面積熱傷 1kg 16 16 17~19 23 2kg 32 31 34~38 45 3kg 47 46 51~57 68 4kg 63 61 68~77 90 5kg 77 77 84~96 112 【注意事項】
- 標準給与量は上記の通りですが、給与の1日目には標準給与量の、1/3量を、2日目には2/3量を、3日目には全量を目安として下さい。
- 給与回数は1日に2回以上とし、適宜ご配慮下さい。
- 濃度、給与方法、給与速度などは年齢、種類、体重、病状などにより適宜ご配慮ください。
- 湯岡井する容器、給与器具は常に清潔で、乾燥したものをご使用下さい。
- 溶解は清潔な場所で行い、細菌に汚染されないようにご注意下さい。
- 溶解後は2時間以内にご使用下さい。
- 完全に溶解しないとチューブ(カテーテル)に詰まることがあります。充分に溶解してからご使用下さい。
- 哺乳器などに入れて振盪すると脂肪分が分離しますのでご注意ください。
- 60℃以上の温湯での溶解はビタミン類の破壊を来す原因となりますので、避けて下さい。
人間目線の見ためとにおい、味
【物性】
猫用キドナは淡黄色の微粉末で、わずかに独特なアミノ酸臭があります。
適量の温湯で溶解すると乳白色の懸濁液となります。
まれに溶解後、原料由来の黄色薄層及び有色の微粒子が見られることがありますが、品質上の問題はありません。
見ため
色は写真のようにあわい黄色で、さらさらした粉ミルク状。
におい
においは、とくにこれといったことは…。
あ、でもお湯でとかすとほのかにミルクっぽいかおりかも。
「独特なアミノ酸臭」というのはこれのこと?
味
カテーテル用にといたものはうすらあまい。
経口用より水分がおおくてうすめなせいか、味はわるくなかったです。
以前カケシアでつくったペーストはものすごく濃かったせいか、
しぶくて苦かった記憶があります。
つくりかた
【溶解方法および給与方法】
1.経口給与の場合
[溶解法]
チューブダイエット(猫用キドナ)1に対し微温湯(40℃前後)を1~2の割合で容器に取り撹拌してペースト状に溶解させます。
[給与方法]
シリンジ等を使用して猫の口腔内に静かに注入します。
2.経管給与の場合
[溶解法]
チューブダイエット(猫用キドナ)1に対して微温湯(40℃前後)を3~5の割合で使用します。
まず、チューブダイエットを容器にとり、微温湯の半分量をこれに加えます。
撹拌しペースト状にして3~4分程度放置し、残り半分量の微温湯を加えて更に撹拌します。
[給与方法]
シリンジ等を使用して経鼻カテーテル、経口胃カテーテル、カテーテル食道ろう、胃瘻、空腸瘻等を介して給与して下さい。
わが家の経鼻チューブ用キドナ
現在うちでは経鼻チューブであげているので、チューブ用のつくりかたで。
1包のキドナは計量カップで50mlの目盛までありました。
お湯はその3倍の150mlが規定量ということでいいのでしょうか。
60度以上のお湯だと栄養がこわれるので、それ以下なのだそうです。
うちではだいたい人肌ていどでつくってます。
キドナをうつわにいれ、ぬるま湯を規定の半量(70~80cc)くらいそそいでまぜる。
数分おいてなじんだら、さらにのこりのぬるま湯を投入。
ロイカナのパウダー にくらべるとかなりダマになりにくくサラサラ。
よくまぜてから茶こしでこして、かたまりをとりのぞきます。
茶こしは病院から購入したもの。
つくりたてであたたかければそのまま。
すこし時間がたってひえていたら、湯せんして人肌ていどにあたためてからあげます。
参考 キドナと水を1:1で溶かしたときの状態はこちら。
3匹+1の反応(クロ、チョビ、シロ +フク)
まずはお皿からダイレクトにあげた反応。
そのあとスポイトでむりやり口にひとたらし。
クロ
にげるほどではなかったのでまあ許容範囲なのかなー?と思ったら
なんとそのあとすぐ、ぜんぶ吐いちゃいました。
ほんのちょっとしかあげてないのに……… orz
(↑左下のが吐いたキドナ)
チョビ
チョビの口にいれたら、吐かなかったけどすごくおこられました。
シロ
いやそうだったわりに、口に一滴いれたあとスポイトをなめてくれたシロ。
クロ | チョビ | シロ | |
猫用キドナ |
フク
おとなしく飲んで(?)くれてますが、すすんで口からはなめませんでした。
まだすき・きらいとかいう状況ではないですが。
こんなときにつかうのがおすすめ
腎臓がわるく、食欲がなくてほとんど食べてくれないとき。(経口)
もしくは、腎臓がわるい上に怪我などで体がうごかせないときや、
口からものがたべられないとき。(経管)
口から直接が無理なら経鼻などのチューブ経由(経管)で。
フクちゃんの当面の摂取カロリーは1日200kcal強を指示されているので
今はキドナだと1日2袋(198kcal)。
本当はもうちょっとあげたいところなのですが
のこりの不足分は自力でドライフードを食べているので、まあいいかと。
フクちゃんドライフードが大すきで、1日に大さじに3杯くらいは食べます f(^_^,
(フクちゃんにはハッピーキャットとドクターズケアをあげてます。)
フクちゃんの経鼻チューブ
私にとって、経鼻チューブは今回のフクちゃんがはじめての経験でした。
思っていたよりスムーズに給餌できるものなのですね (゚o゚)
これがはじまると、おなかになにかあたたかいものがはいってきて、
しばらくすると空腹感がなくなるんだな、ということは
フクちゃんも理解してるようです。
おなかがへるといつもハウスからでてきちゃうのですが
給餌セットを用意してもっていくと、
さいきんは自分からハウスにはいって待機してくれます。
(なんというええ子や~ (ノД`)・゜・。)
入手先
わりとお高いので、いきなり箱で買うのはこわいというかたは
楽天などでさがせばバラ売りしているお店もあるようです。
とにかくはやくほしい、というときはAmazonが頼りになりました。
逆に、いそいでないからなるべくおやすくというときは
楽天の最安値店でキャンペーン期間にまとめ買いするとよいかもしれません。
追記
以前書いたこんな記事もあります。
コメント
いろいろ試されてますね^^
フクちゃん がんばってて そしていい子なのでかわいくなってきそうですね(*’▽’)
アリスさん
コメントありがとうございます!
毎日いっぱい食べて体重も増え、今朝は3.7kgになってました。
一日100gずつお肉がついてきてる感じです。
経鼻チューブがはずせる日も近いかもしれません (*´_`*)
こんばんは。
twitterでおぼろげにフクちゃんのことは読んでましたが、
フクちゃん頑張ってますね~~!しかもいい子なんですねーーー。
Mさんも無理されすぎないようお体にお気をつけて頑張ってくださいませ。(私の二の舞になってはいけませぬ)
本題です。
キドナですが、私がすーの強制給餌に使ったときはほんの少しだけ水を混ぜて、全体が粉っぽいうちに練り練りしてペースト状にしていました。なめてくれない子に食べてもらうときはこちらの方が便利でした。(あちこちくっついちゃいますが、、)
まーさん
その後体調はいかがですか。
私も年末に入院したことが2度ほどありますが、年の瀬の入院は色々しんどいのですよね。
しばらくはお大事になさってください。
鼻チューブだとキドナをペーストにできなくて…と書こうと思っていたら、今日病院でいきなりチューブ引っこ抜かれました。(昨日途中でちぎれたため)
すると、それまで口からも食べてたのに、なぜかほとんど食べなくなってしまいました。
あわてて夜からキドナをシリンジで強制給餌してますが、大半は口からだらーと出されます。
明日、キドナペースト(かため)に挑戦してみますね ^^;