フクちゃんのFIV由来の口内炎にも効果があるかも、とインターベリーαを使用して約一ヶ月。
もらったぶんは先日すべて使いきり、インターベリーの使用はいったん終了しました。
口のなかを見るとたしかにいくらか赤みはうすくなったような気もします。
ただ、それで特別いたがらなくなったわけでも、食欲がアップしたわけでもなく……。
錠剤をのませればえずきますし、口のはしにはいつも赤茶色のよだれ。
シリンジでキドナを飲むのもいたみのためかおびえます。
どうしても定期的に食べなくなるため、数日に1度はステロイドを飲んで食欲と体調を維持しているかんじです。
免疫作用系キノコサプリメント2種をくらべてみた
口内炎やがん、FIVなどの免疫に関係する症状に効果が期待されるサプリメントとして、キノコ由来のものがあります。
フクちゃんがくる前から、うちでは人間と猫でいっしょにAHCCをとっていました。
(数年前に母がガンをやったのと、私自身も前ガン状態で手術をしたことがあるため飲みはじめ、ついでに猫にも飲ませるようになりました。)
さらに先日、亡くなった猫さんの遺品をゆずっていただくことになり、いっしょにD-フラクションも送っていただきました。
その節は大変ありがとうございました m(_ _)m
D-フラクションは名前こそ以前から知っていましたが、実際はどのようなものかわからなかったので、この機会に両者をざっとくらべてみたいと思います。
犬猫用 D-フラクションプレミアム(D fraction® PREMIUM):サン・メディカ
D-フラクションとは?→Wikipedia
なぜ同名製品があるのかを調べてみたのですが、おそらくサン・メディカはD-フラクションの原料取り扱い会社で、ゼノアックがその原料を使用して作っているのがゼノアックの同名製品なのではないかという結論にいたりました。(両社は提携関係にあるそうです。)
有効成分の含有量はどちらも同量なため、なかみは同じ製品なのかもしれません。
(メーカーに確認していないので上記の内容はまちがっている可能性もあります。)
原料・成分
マイタケ標準化エキス(D-フラクション)、グリセリン、水
関与成分:D-フラクション※(βグルカンタンパク複合体)
引用 犬猫用 D-フラクションプレミアム、製品ラベル
特徴
内容量
10ml(液体タイプ)使用方法
1.お皿に垂らして
2.フードに混ぜて
3.鼻先にスポイトから垂らして舐めさせる体重1kgにつき1〜3滴を目安(1日分)に、朝晩に分けて食事にまぜるか、あるいはそのまま給与ください。
●1ml中に40mgのD-フラクション※(βグルカンタンパク複合体)を含有しています。
愛犬、愛猫のQOL(生活の質)向上のために
人気のロングラン製品です。
マイタケから抽出したベータグルカンを主成分とし、愛犬愛猫のあらゆるステージで健康回復をサポート。オーナー様満足度の高いプレミアム製品です。お求めは、お近くの動物病院へお問いあわせください。
D-フラクションについて
「マイタケ」といえば――雪深い東北地方などで収穫される山の珍味。ナラやブナの木の根元に生え、波状のひだを折り重ねたその形は文字どおり“蝶が舞う”姿のよう。天女がそでをひるがえして舞うように見えることからその名前がついたとも言われています。
昔から病にも効く貴重なキノコとして珍重されて来ました。漢方では鶏のトサカ(鶏しょう)と呼ばれるこのマイタケが、古来から健康状態を改善する「ありがたいキノコ」とされて来たそのわけが――実は、近年の研究で明らかになってきました。
アメリカでは、日本から来たマイタケを「戦うキノコ」と呼んでいるのです。
引用 株式会社サン・メディカ
サン・メディカの医療関係者むけのページによると、免疫の維持・活性、がん細胞におけるアポトーシス誘導作用、抗がん遺伝子の発現、増殖サイクルの停⽌作用などについてエビデンスがあるそうです。
獣医師からの報告では、猫の口内炎、⽝のアトピー性皮膚炎には半数以上に何らかの改善がみられています。
メーカーからは、抗がん剤の副作用軽減や末期ケア、術前術後の免疫⼒維持、アトピーなどの自己免疫疾患の治療補助、FIVなどの口内炎での活用、感染症リスク軽減などを目的とした使用が提案されていました。
人間目線のみためとにおい、味
色は黒っぽい茶色。
あまい味がし、後味にごくわずかな苦味。
あまりクセがないのでそこそこおいしく感じます。
ほんのすこしですが、香ばしいにおいもしたような気がしました。
ねっとりと濃厚で、ペットチニックにちかい質感です。
蜜のようなねばりけがあります。
腎不全の猫にあげてもだいじょうぶ?
サン・メディカの医療関係者むけのページには、下記のような説明がありました。
「一般的に乾燥マイタケ100g中のリンは100mg」
「有用成分のβグルカンだけを抽出していますので、実質的にはごく少量」
「腎臓病用療法食中のリンの量と比較しても、問題なく使用いただける」
入手先
サン・メディカ製品は、おもに動物病院でとりあつかいされているようです。
100% ピュアAHCC パウダー(AHCC Pure Powder):NOW Foods
AHCCとは?→Wikipedia
原料・成分
原料
AHCC粉末その他の成分
なし。
小麦、グルテン、大豆、牛乳、卵、魚、甲殻類または木の実の原料で製造されていません。これらのアレルゲンを含む他の成分を処理するGMP施設で生産されています。補足事実
サービングサイズ: 1/2ティースプーン(約2g)
コンテナ当たりの摂取量:約29
金額(サービングあたり) %日量 カロリー 10 総脂質 0.5g <1%* 総炭水化物 1g <1%* AHCC
(マッシュルーム菌糸体抽出物、カンデリラワックス、シクロデキストリンおよびセルロースの独占混合物)2g
(2,000mg)† *パーセントの1日の値は2,000カロリーの食事に基づいています。
†毎日の値が設定されていません。
引用 iHearb(Now Foods, AHCC,ピュアパウダー)以下同
特徴
商品説明
- 抵抗サポート
- キノコ菌糸体エキス
- 健康な抵抗細胞機能をサポート
- 栄養補助食品
- ベジタリアン/ビーガン
- 一般的な健康
- 1968年創業の家族経営企業
- GMP(優良医薬品製造基準)品質保証
AHCC(活性ヘキソース相関化合物)は、特別に栽培され交雑されたキノコから得られるユニークなエキスです。臨床研究では、健康な抵抗系機能や細胞周期調節をサポートするAHCCの効用が証明されています。また、AHCCには強力なフリーラジカルスカベンジャーの特性、ならびに健全な肝機能を促進する能力があることも示されています。
ご使用の目安
1日2回、水またはジュースと共に、小さじ1/2杯分を服用してください。警告
使用上のご注意: 本品は成人専用です。妊娠や授乳中の方、投薬中(特にがん治療に関連する投薬)の方、または病状をお持ちの方は医師に相談してください。お子様の手の届かない場所に保管してください。乾燥剤は食べないでください。
当製品は自然に変色する場合があります。
開封後は涼しい湿気の少ない場所に保管してください。
本製品は容積ではなく重量当たりで販売されています。
→メーカーのウェブサイトをご覧ください(Now Foods:AHCC Pure Powder)
NOWフーズ以外のメーカーには液体タイプもあり、あつかいやすそうですが濃度はひくそう。
さらに割高なものがおおい印象でした。
いろいろ検討したところピュアパウダー(純粋粉末)のコスパがよかったので、うちではずっと、NOWフーズのこれです。
よぶんなまぜものが一切ないので、へたなペット用AHCCなどよりも安心して使えるのではないかと思います。
純粋粉末はいったん湿気るとすぐかたまってあつかいにくくなるので、要注意かもしれません。
割高になりますが、カプセル入りを購入してそのつどなかみを使うようにすれば、湿気るのはふせげます。
人間目線のみためとにおい、味
あらめの粉末で、明るい茶色です。
味は酸味がつよくて苦味もあり、あまりおいしいとはいえません。
ほとんどにおいはありませんが、かすかに香ばしいかおりも。
乾燥しているとサラッとしていますが、大変湿気をすいやすいです。
入手先
腎不全の猫にあげてもだいじょうぶ?
AHCCと腎不全の関係について言及されている文献は、ネットではみつけられませんでした。
うちでは以前、かかりつけ病院にペット用AHCC製品(別のメーカーのもの)を持参して使用の相談をしています。
その際「成分的にとくに問題になりそうなものは入っていないので、すこしずつようすをみながらつかうぶんには大丈夫」というアドバイスをもらっています。
D-フラクションとAHCC のちがい
D-フラクション(サン・メディカ) | AHCC(NOW) | |
原料由来 | マイタケ | シイタケ属に属する担子菌 |
おもな成分 | β-グルカン | α-グルカン |
サプリ形状 | 液体 | 粉末 |
サプリの味 | 甘味+わずかな苦味 | 酸味+苦味 |
ペット用 | あり | なし(他メーカー製はあり) |
価格帯 | 高い | 高い |
期待 | 免疫活性化 | 免疫活性化、肝機能促進 |
エビデンス | あり(一部疑問視も) | あり |
猫たちの反応
うちの猫はみんなキノコ系サプリがきらいみたいです ^^;
とくにチョビは、すこしでもまじるとフードもおやつもまったく食べてくれなくなりました。
なのでわが家では、基本的に強制給餌を前提であたえています。
(現在はクロとフクちゃんのみ)
こんなときにつかうのがおすすめ
どちらもあくまでもサプリメントなので、病気をなおすというよりはQOLの向上をめざすものといえます。
D-フラクション、AHCCとも、ガン、FIV、口内炎、感染症などによい作用が期待できるとされています。
おもに免疫が左右する症状に、なにかしらの効果を発揮してくれそうですね。
わが家の場合ではいまのところAHCCの使用がメインですが、免疫系に作用するのであれば腎臓病にもムダではないでしょう。
今後も人間といっしょに、猫たちにものんでもらうつもりです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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コメント
口内炎は人間でさえ食欲減退しますからねぇ。何とかよい方向に進むといいですね。
しかし、ヒトに効果的なのもは動物にも効果があるのですね。この疾患と付き合って半年ちょっとですが、色々あって驚きです。
にゃんこたちと一緒に、JINとイージーファイバー飲んでます。健康というか、来月人間ドックなので~。
にゃあ×3さん
人間ドックまでの期間、オメガ3オイルも追加すると血液検査の結果がよくなるかもしれません(笑)
そういえば、薬なんかは動物実験のあとに、人間の臨床試験に進むんですよね。
むしろ「動物に効いたから人間にも効く」ということかも。
サプリメントもその手順で試験してるみたいです。
ネフロンさんのレスキューカーボン(腎臓病の人間用)が猫に使えるか問い合わせたら、「人間の前に猫でも実験済みで、ちゃんと良い結果が出た」と回答もらいました。
はじめまして。昨年夏にFIVキャリアの愛猫が腎不全となり、それ以来、大変参考にさせて頂いています。いつも丁寧な内容と可愛い写真ありがとうございます。猫の腎不全はお金がかかります。そんな中で寄付を始められるとの事、素晴らしいと思います。微力ながら応援させて頂きます。
Sさん
コメントありがとうございます! m(_ _)m
FIV+腎不全、うちのフクとおなじ状況ですね。
病気が複数あると心配ごとも増えがちですが、希望を捨てずがんばりましょう。
FIVはうまくすれば最期まで発症しないと聞いたので、それを目標に日々免疫アップにいそしんでます (´▽`)
寄付といってもまだまだわずかなので、少しでも寄付額が増やせるようにブログ更新がんばりたいです。