【フクの血液検査~口内炎による食欲低下に食道チューブの提案】

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病院帰りのフク 2017/11/29

病院からもどり、たましいがぬけぎみです

 

日曜日、フクちゃんの血液検査にいってきました。

 

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前回の検査から3ヶ月

前回の検査は9月。

検査はおよそ3ヶ月ぶりとなります。

【番外・保護猫フクの血液検査~口内炎・貧血は微改善】
前回の検査から1ヶ月半。先生には「大きくなったね!顔もでかくなったなー」と驚かれました。腎臓の数値はほぼ変わらず高め ですが、貧血関係は少しずつ良くなってきています。口内炎もいくらか改善しているようでした。

 

あらためてフクのスペック

【保護時】2.9kg

  • おそらく高齢(詳細不明)
  • FIV(猫後天性免疫不全症候群)キャリア
  • 腎不全
  • 栄養失調、貧血、黄疸あり
  • 心雑音あり
  • 口からのどにかけてひどい口内炎
  • 歯周病で右上の歯ぐきがない
  • 上あごに原因不明の穴(鼻腔へ貫通。歯周病由来か)
  • 全身がハゲハゲ(のちにヒゼンダニと判明)

フクの口の中の潰瘍217/1/15

犬歯と前歯をのこしてすべて抜き、歯周病はなくなりました。

それでも口内炎はよくならず、今もステロイドでいたみのコントロールをしています。

腎臓病はフォルテコールと、3日に一度100ccの輸液、各種サプリメントで対応。

体毛ははえそろいましたが、ストレス?により自分で毛をむしりとる症状がでています。

参考 クロの同居猫たちについて

 

前回の検査以降

前回からフォルテコールをスタートしています。

 

タンポポ茶ものませはじめましたが、量はかなりすくなめでした。

タンポポ茶 ショウキT-1を冷凍保存

 

ストレスによる毛むしりへの対策としてスプレータイプのフェリウェイをためしていましたが、それほどめだつ改善効果はなさそうでした。

それでも現在は、以前よりいくらかおさまってきているような気も、するような、しないような。

 

口内炎用のステロイドはなるべく飲む間隔をあけるようにしていましたが、そうすると今度は食欲がおちてしまいます。

ようすをみながら、ひどくつらそうなときは毎日。

調子のいいときは数日~1週間あける、と体調にあわせのませています。

 

検査結果

2017/12/3 フク血液検査結果

 

今回の検査も7項目でした。

赤字は基準値外)

体重5.0kg
尿素窒素(BUN) 75.7(基準値:17.6~32.8)
クレアチニン(Cre)3.1(基準値:0.8~1.8)
ナトリウム(Na)159(基準値:147~156)
クロール(Cl)112(基準値:107~120)
カリウム(K)4.1(基準値:3.4~4.6)
カルシウム(Ca)10.8(基準値:8.8~11.9)
リン(Pi) 4.3 (基準値:2.6~6.0)
白血球数 (WBC) 290(基準値:55~195)
赤血球数 (RBC) 645 (基準値:500~1000))
ヘモグロビン (Hb) 7.1(基準値:8.0~15.0)
ヘマトクリット値 (Ht〔PCV〕) 22.8?(基準値:26~46)

参考 前回の検査:9/10

数値の推移

201712/39/107/234/11/291/131/2
TP10.19.38.59.312.1
TBiL0.32.22.24.3
AST2727215665
ALT66424911279
ALP134236
CPK183236
TCho165336
TG76132
BUN75.761.361.161.961.648.288.4
Cre3.13.03.32.51.61.42.7
Na159151153155158159
Cl112105115113113122
K4.14.14.23.83.04.2
Ca10.810.410.210.29.910.7
Pi4.32.84.22.83.43.29.3
GLU158186
WBC290258373399503598380
RBC645643611522497430460
Hb7.16.95.95.24.94.24.4
Ht22.820.518.817.417.115.315.6
(Kg)5.05.24.54.53.93.73.0
201612/3012/28
TP10.913.6
TBiL4.34.7
AST6642
ALT6667
ALP193144
CPK649269
TCho160
TG144
BUN90.4200.2
Cre2.82.8
Na156165
Cl124131
K3.84.1
Pi6.511.3
GLU81
NH369182
WBC596580
RBC435416
Hb4.13.9
Ht15.114.1
(Kg)2.9

腎臓は悪化

腎臓の数値はなんと、さらに悪化しています。

フォルテコールどうした!

ちゃんと毎日のんでたよね?!

 

……フクちゃんにはあわなかったのかなぁ (ノ_・。)

 

貧血は改善傾向

赤血球(RBC)は、春からずっと基準値内をキープしていてホッとしました。

ヘモグロビン(Hb)とヘマトクリット(Ht)も、亀のあゆみではありますがじんわりじんわり改善中。

このままそのうち、基準値にとどいてくれないかな?と期待してます。

ずっと毎日あげてきたペットチニックが、フクちゃんにはあっていたのかもしれませんね。

ペットチニック

 

追記?2017年12月7日現在ペットチニックはメーカー欠品中のようです。鉄系サプリメントの代替品としてはFCVリキッドやヘモテクトがあります。

【FCVリキッド~犬猫の貧血用サプリを試してみた(リキッドタイプ)】
フクちゃんの貧血対策シリーズとして、これまで液状のペットチニックと錠剤のヘモテクトを試してきました。先日ペットチニックとは別の液体タイプを購入し、フクちゃんにも試してもらったのでメモしておきます。
【ヘモテクト~犬猫の貧血用サプリを試してみた(タブレットタイプ)】
貧血対策として新たに採用してみた、ペット用鉄系サプリメント「ヘモテクト」の詳細と実際の使用レビューです。タブレットとしてはわりと大きめの部類なので口内炎があると厳しいかも……。うちではピルクラッシャーで粉にして使ってみました。

先生の見解

なぜ腎臓の数値がわるくなったのかを先生と相談していたとき、

食事内容についてきかれました。

フクちゃんはえりごのみがはげしいため、完全には療法食に切りかえできていません。

やはり先生の方針としては「あくまでもきびしく制限をするべき」ということのようです。

 

口内炎について

口内炎はずっとステロイドでコントロールしてきています。

このままステロイドをつづけると免疫がおち、FIVに悪い影響がでる可能性も。

ステロイド以外で口内炎を改善する方法として、

インターベリー(インターフェロン製剤)をつかってみることにしました。

【インターベリーαを使用開始~FIV由来の口内炎にも効果はあるの?】
腎不全+FIVキャリアの保護猫フク。口内炎でステロイドを飲んでいますが最近症状が抑えきれません。病院でインターベリーαという犬用インターフェロンを処方されたのですが……インターベリーっていったいどんなお薬??色々調べたのでメモしておきます。

 

こちらはまだはじめて3~4日なので、効果はよくわかりません。

錠剤をのませるときに、いたさでオエッとえずくことがちょっとへった、かも……?くらい。

使いながらまた気づいたことなどあれば、ご報告したいと思います。

 

食欲低下へのあらたな提案

先生「体重はへらさないでください。ごはんは療法食しかあげないでください。」

そんなのムリですーと心のなかで泣いていたら、先生からあらたな提案がありました。

 

「あとは食道ろう(食道チューブ)という方法もあります。」

 

え!

もうその段階ですか?

こんなにはやく提案されるとは予想外でした。

 

たしかにフクちゃんは、鼻チューブのおかげで命がつながったと思っています。

【保護猫退院・経鼻チューブによる流動食に初挑戦!】
年末に保護した猫は一週間の入院を経て1月3日に何とか退院してきました。血液検査はどれもこれも見たことのない数字でびっくり。よくこの寒空の下でがんばっていたものです。あのまま外にいたらあと数日で死んでたかもとは看護師さん談。

 

必要になればなにかしらのチューブ給餌も検討しよう、とは思っていましたが…。

 

フク2017/1/12

 

経鼻は全身麻酔の手術がいらないかわり、一ヵ月ごとに左右の鼻でチューブをいれかえなくてはならず、長期使用がむずかしいです。(あくまでも仮設)
その次の「常設」の段階となると、首から食道へチューブをいれる「食道ろう」や「胃ろう」などになります。

 

でも考えてみると、腎臓の数値が悪化しているということは、全身麻酔の危険性もどんどんたかまるということですよね。今ならまだギリギリ全身麻酔で手術できるから、という先生の判断なのかもしれません。

追記 食道ろうは部分麻酔でできるそうです。早とちりすみません。

 

とはいえ、まだほとんど頭になかった選択肢だったので、食道チューブについてはもうすこし考えさせてもらうことにしました。

次回の通院までに情報収集しながら、よく検討しておこうと思います。

 

現状と今後

BUNとCre

前回からはじめたフォルテコールがほぼ効果なしで、がっかりでした。

フクちゃんもラプロスにしてあげたいけど、財政状況がひっぱくしているのでなにかをけずらないといけません。

かぎられた予算のなかで、治療の優先順位をどうしていくか…。

まずは次回のクロの通院でラプロスの効きめを確認して、それからフクちゃんにものませるかどうか考えたいです。

 

シャンピニオンエキスの量をふやしていたので活性炭はおやすみにしていましたが、

やはりそちらもしっかり飲ませるべきだったかも。

いただきもののネフガードがあるので、まずはそちらから再開してみます。

【ネフガード粒&顆粒・特徴と使用レポ(腎不全の犬猫用活性炭製剤)】
活性炭製剤は、腎不全と言われたら一度は試しておきたいものの一つ。今回はその代表的な製品であるネフガードの粒と顆粒、2タイプについて使用レビューと詳細をご紹介します。我が家の4猫に飲ませたときの反応と体調の変化についても一覧表にしました。

 

自宅点滴は、三日に一度100ccのペースだったのを二日に一度にふやします。

 

フクちゃんの完全療法食化は、好ききらいがはげしくあきっぽいことがネックです。

ぜんぶ自力で食べてもらうのはきびしいですし、

口がいたいのでウェット(ペースト)の強制給仕もたぶんムリ。

 

まずは、まだフクちゃんにためしていなかった療法食をかたっぱしからテストしてみます。

その中から食べてくれるものを見つけて、うまくローテーションできるるといいな。

 

口内炎

病院で出されたインターベリーα

 

いまは、インターベリーが効いてくれることをいのってます。

ササヘルスはまだ再開していませんが、今後の状況によっては追加するかも。

 

ただ、フクちゃんの口内炎は、見た目がかなりいたそうなわりに、

よだれや口臭はあまりありません。

このへんは朝晩のきえーる数滴がかなり力を発揮してくれてるのかもしれません。

【口内炎に効く消臭剤!?きえーるオールペット室内用を使ってみた】
以前猫の口内炎対策に消臭剤のきえ~るをお薦めされたことがあります。その時は「消臭剤を口に…?」と思っただけでしたが、抜歯後もフクちゃんの口内炎が良くならないのを見て、まずはスプレータイプを2週間使ってみました。今回は感想等の詳細をメモしておこうと思います。

 

逆にいえば、これ以上の改善はのぞめないのかもな、という考えもうっすらと…。

 

まとまらないまとめ

食道チューブといわれたことが案外ショックだったみたいです。

頭がぐるぐるしてちょっと考えがまとまりません。

気もちをおちつけるためにも、食道チューブの情報収集にはげもうと思います。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。
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コメント

  1. にゃあ×3 より:

    どこまでするか、どこまでやるか、いつまでなのか、というのは人でもあります。
    すごく難しい判断だと思いますが天井知らずの治療費をどうするかも判断材料にいれても構わないと思います。

    そりゃあ助けたいのはやまやまです。でも自分も倒れたら困るのは他のにゃんこ。
    共倒れをしないで、穏やかな猫生を送れるような道を模索していくのがベター。ベストではなく。

    先生の言うこともわかりますが(療法食のみ)落としどころを探りましょう。

    イースター社のヘルスオンという活性炭配合のケアフードみたいのがありました。
    ややリンが高いような気がしましたが、たんぱく質は25%だったかな、カロリーもそこそこありました。

    • M より:

      にゃあ×3さん

      アドバイスと情報ありがとうございます m(_ _)m

      頭ではわかっているつもりなのですが、いざその状況になるとつい、周りが見えなくなってしまいます。
      猫介護でも、常に一歩ひいて全体を俯瞰する意識は必要ですね。

      自分のことなら決めるのは簡単なのに……。
      自分以外のこと、しかも相手がしゃべれない猫となると、なにが本猫にとっての最善なのかわからず本当に悩みます。

      イースターのヘルスオン見てみました。
      デトレよりはジャンク寄りだけどいくらか腎臓に配慮、みたいなコンセプトでしょうか。
      今度試してみようと思います。

  2. サバトラーニャ より:

    そうですね、にゃあ×3様の仰るように人それぞれの考え方にもよりますよね・・・
    ウチもにーにーは全然療法食食べないので
    「ほんの少ししか療法食を食べずに体重も減り、本猫もストレス多そう」、
    より今は食べる歓びとストレスの少なさ、のQOLを優先している状態です。
    と、言っても私もいざ検査数値が悪くなってたりしたらきっと気持ちが揺れます。

    私もにーにーや他の子が食べられなくなった時、強制給餌を選択するかどうか
    は正直わかりません。
    以前は1日でも長く生きてほしいというスタンスで何でもするつもりでしたが
    もし強制給餌が苦痛を伴ったり(強制給餌により治癒が可能だったり
    結果的にQOLが上がるなら必ずしますが)単なる一時的な延命であれば
    どうだろう?と自問自答しています。
    もし私が猫なら嫌だろうな、と思っちゃうんですよ、最近・・・

    でもそれでもまだ答えがでません。
    きっと正しい答えはないのかもしれないと思いつつ・・

    フクちゃんが、心地よい日々が長く送れますように!

    • M より:

      サバトラーニャさん

      本当に、最近ひしひしとサバトラーニャさんの苦悩がわかります……。
      食べる楽しみって、人間も猫もきっと大事です。

      私も延命だけのための強制給餌やチューブ給餌であれば、行わない可能性もありますね。

      ただフクちゃんの場合、本人の生命力や好奇心がまだとても強く、もっと生きたいという意志をつねに感じます。
      栄養さえとれればやる気まんまん、というか(笑)

      だからこそ、ご飯だけはなんとかしっかりとれるようにしてあげたいかなぁ。

      腎臓の数値を考えるとあまりのんびりしていられないのですが、チューブ給餌を選択するかどうか、もう少しよく検討してみたいです。

  3. hsksze より:

    うちのミコ(11歳・女の子)のクレアチニンも3.2です。
    今の病院の患者の中では一番腎臓が悪いそうです。
    ミコは体重が3キロ未満のため、一度にたくさんの輸液は負担がかかるので、朝夕に1日に2度75ccずつ計150cc入れています。
    フクちゃん2日に100ccはもしかしたら少ないかも。。。
    フクちゃんの体重なら毎日でなくても一度に多く入れられると思います。

    フォルテコールですが、ラブロスに切り替える前、1日1錠飲ませるように指導されていました。(普通5キロくらいまではそのようです。ただ、ミコはその当時2.5キロしかなかったので1日1/2錠にしていましたが。)

    ネフガードは今も1日2回1錠ずつ飲ませています。
     (以前体調が良かった時に1日1錠にしてそれで体調を崩させてしまいました。)
    でもネフガードは飲ませるタイミングが難しいですよね。1日1回2錠とかできるのでしたら寝る前とかにそれもありかなーと思います。

    チューブは一度入れたらまた外すのに手術になるのでしょうか。
     クレアチニン3.2での麻酔はかなり厳しいように思うのですが。
     できたら最終手段にしたいですよね。
    もしかしたらインターベリーも効いてくるかもしれませんし。

    M様に対していまさらこんなことを申し上げるのは釈迦に説法で、本当に本当に恐縮しているのですが、今M様もチューブの件で混乱されているようなので。。。
     どうぞお腹立ちになりませんように。

    • M より:

      hskszeさん

      アドバイスとお気遣い、本当にありがとうございます m(_ _)m

      腹を立てるなんて滅相もない!
      状況をご存知の方からいただける助言は貴重です。
      私の場合すぐ周りが見えなくなるので、気付きをいただける機会は本当にありがたいと思っています。
      どうかお気になさらず、今後も何かあればガンガンいっていただけると嬉しいです。

      フクちゃんのクレアチニン、たしかに高いですよね。
      前回からフォルテコールを始めたので、数値も改善するだろうと考えていたのが甘かったです (v_v;

      実はフォルテコールは当初1日1錠を指示されてました。
      5kgはボーダーラインなので半錠でも1錠でもどちらでもいいといわれ、予算の都合で半錠にしてもらった経緯があります。

      輸液も2日で100ccは確かに少ないかもしれません。
      なるべく口から水分摂取してもらうよう心がけていたのですが、そういえば最近は飲水量も減りがちでした。
      hskszeさんのアドバイスを受けて、現在は2日に150ccでやってみてます。(微々たる増量ですが)
      脱水自体はないようですし、これでもう少し様子をみさせてください。
      ネフガードも今は1日2回飲ませてます。

      食道チューブは不要になったらはずせて、傷口もすぐふさがると聞いたことがあります。(首から管を入れます)
      ただ、フクちゃんの場合は今後完全に不要になることはほぼないと思われるので、恒久設置になるかもしれません。
      暫定設置であれば、今は食道ろうより経鼻チューブを利用するケースが多そうですね。

      もし手術ということになったら、腎臓への負担についてはしっかり相談・確認したいと思っています。