空気はすでに秋のにおいですね。
朝晩は外気もひんやり。
空気もカラッとしてきて、昼間でもひかげで気持ちよくお昼寝ができるようになりました。
フクちゃんもごきげんです。
今回は、以前から感じていた、フクちゃんの体で気になる点をいくつかメモ。
うねるひげ
フクちゃんの前に、まずはすこし昔の猫の話など。
猫のひげと白血病
今から二十年ちかく前のこと。
クロの前に飼っていた猫たちのなかで、白血病で亡くなった子が2匹いました。
まずは庭にすみついた猫が産んだ子猫のうちの1匹。(オス:初代シロ)
そしてもう1匹はその数年後にうちにたどりつき、みずから助けを求めてきたメスの子猫、マロ。
2匹に血縁はなかったのですが、そのオスはとても優しい子で、ほかの大人猫たちが邪険にあつかう子猫のめんどうをひとりでよくみてくれました。
おそらくその時期に、すでに白血病キャリアだったオスが子猫にウィルスを移してしまったのでしょう。
この数年後、オス猫は7歳くらい、子猫は4歳になる前に、ともに白血病で亡くなっています。
当時は私も家族も病気に関する知識がとぼしく、安易に合流させてしまったことをあとでほんとうに後悔しました。
(マロが発病したちょうどその時期に白血病ワクチンが実用化され、あと数年早ければ…とくやし泣きしたことをよくおぼえています。)
この猫たちには、闘病の過程でたて続けにふしぎな現象がおこりました。
ひげが少しずつ少しずつ、うねってくるのです。
そして一本、また一本とぬけていき、最後にはほとんどひげがなくなってしまいました。
最初のオス猫のときは「たまたまかな」とあまり気にしなかったのですが、数年後のマロにもおなじことがおこり、おかしいと感じました。
当時のかかりつけの病院でこのことを聞いてみたのですが、
「さあ?そういう現象は聞いたことないね。偶然じゃないの?」
と相手にしてもらえませんでしたが。
その後クロがやってきて
しばらくしてクロがうちの猫になることになり、予防接種につれていきました。(2003年頃)
そこで猫白血病のワクチンも打てることになり、あたらしい病院=今のかかりつけの先生にも、おなじことを聞いてみました。
「白血病の猫って、ひげがうねったりぬけたりしませんか?」
そのときの先生の回答もたしか、
「そういうデータは知らないですが、そんな猫もいたかもしれませんね」
という感じの、あいまいなものでした。
その後もちょこちょこと、思いだすたびにネットや本でそういうデータがないか調べていたのですが、なかなかはっきりとした証拠がみつかりません。
そのうち、ワクチンのおかげで白血病の心配もなくなったため、私もそのことをだんだん忘れていきました。
気になるフクちゃんのひげ
さて、フクちゃんのことにもどります。
フクちゃんはうちに来た当時は栄養状態がとてもわるかったため、毛なみはぼさぼさ、体はハゲハゲ、目も鼻も口もドロドロ状態。
おヒゲもなんだかまばらでウニョウニョとしており、これは見るからに体調わるそうだなーと血液検査をしてもらったところ、案の定でした。
(猫エイズキャリア+腎臓病+歯周病で上あごに穴+ひどい口内炎+心雑音+貧血)
ひげがうねっていたため白血病もあるんじゃないかと覚悟していたのですが、不幸中の幸いでそちらは陰性。
なので、「おヒゲのうねうねはきっと栄養がいきとどいてないからで、ゆっくり休んで食べて体力つければきっとまっすぐになってくるよね」と気にしていませんでした。
現在のフクちゃん。
………あれーおかしいですね…おヒゲはうねったままですよ?
白血病の検査、もういちどしたほうがいいのかしら……。
右側のひげにいたってはブチブチと切れたものも多く、まばらな印象。
(最近はちょっとずつ生えてきてるかな?)
もともとあった茶色いおヒゲがだんだんへっているような気もするし…。
まあ、猫も年齢にともなって白髪が出るというし、ひげの色がぬけて白くなっただけかもしれないですね。
フクちゃんはけっこうなお年らしいので。(先生の予想)
このへんはうちにきて間もないころの写真。
今みるとおヒゲうんぬんよりも、なんだか顔つきからしてちがう気もします。
今回あらためて検索してみたところ、やはり同じことが気になっていた先生方がいらしたようで、数年前に調査をしてまとめてくれていました。
(「波状の洞毛を持つ猫の白血病陽性率に関する検討」※PDF)
これを見ると、必ずしもFeLV(白血病)=ひげのうねり、ではないけれど、かなりの高確率でうねりは発症するようです。(ひげうねり猫の9割がFeLVだった)
同時に調べられたFIV(猫エイズ)陽性の猫でもうねりが出ていたようですが、それらの猫はどれもFeLVとダブルキャリアのようなので、猫エイズとうねりの関係はよくわかりません。
また、どういう理由ででひげがうねっていくのかまでは解明されていないようです。
そういえば母が抗がん剤治療をしていったん体毛が抜け落ち、また生えてきたときはうねりがかなり出ていました。(現在はもとにもどっています。)
そのときはどうも免疫低下の影響らしいと聞いたのですが、猫の場合も毛のうねりや脱毛は、免疫のせいなのでしょうか。
それにしても猫はなんでひげだけなんだろう。
ほかの体の毛には変化ないのが、ちょっと不思議な感じです。
参考:クロのひげ
クロはFeLVもFIVも陰性。
年齢のわりには、おひげもまっすぐで立派です。
爪
こちらはおまけ的な症状なのですが。
フクちゃん、うちに来たときから、左前脚の爪がうまくひっこみません。
お外にいたころにどこかでケガでもして、そのまま定着してしまったのでしょうか。
すでに痛くもなんともないようですし、日常生活にも支障はないので、今後とくになにかする予定はありません。
さらにもうひとつ。
やはり左前脚の親指の爪が、しらないうちに根元までわれていました。
なんだか爪がモロモロしていたのでひっぱればとれるのかと思ったら、まだ一部がくっついているもよう。
ツメキリで切ってもいいかまようので、そっとしています。
拡大写真。
気付いたときはすでに出血はとまっていました。
本猫もまったく気にしていないので大丈夫かな?とは思うのですが、ちかぢかまた検査につれていくので、ねんのため先生にも相談しておこうと思います。
追記 今日確認したら、われた部分の爪はすべてきれいにとれていました。
今後の予定 m(_ _)m
毎度のことではありますが、また11月にかけてちょっと忙しくなりそうです。
しばらくは週2更新でまわせるかもしれないですが、もし力つきてぱったり音沙汰がなくなっても、「今ゾンビなんだなー」と生あたたかくみまもっていただければ幸いです。
(もしくは、ものすごくうっすい記事で更新しちゃうかも。)
いずれにせよしばらくは人としてダメっぽいですが、11月後半くらいになれば人間にもどれるかもしれません。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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コメント
研究って、これする?っていうものを突きつめていくと、面白い発見があるようです。
満月の日は手術で出血が多いか?とか、お相撲さんの手術をどうやってるか、とか。
これはかなりレアケースですがそういうところから新しい発見があるようです。
生ぬる~く見守ります。
しかし、クロちゃん美人さん。
にゃあ×3さん
ああ~研究者って昔ちょっとあこがれました。
食いしん坊なので、食材や調味料の伝播と地理・歴史の関係とかやってみたかったです。(猫の話と全然関係ないですね、すみません)
ありがとうございます(*´∀`*) クロは病気になってからのほうが、昔よりかわいくなったと思いますっ ←親バカ
保護した子猫たちのひげが心配になり、じーっと見てみました。
一番小さい黒猫の子だけ少し短くてちょっと曲がり気味で弱弱しい感じが。。。
でも先日ワクチンを打ちましたが、別に他の子同様に元気なままでした。
私も少し気になって、ネットでいろいろ検索したのですが、猫のひげって猫の生命線なんですね。ひげに神経が集中していてすべての判断の基準になっているみたいな。
FeLV(白血病)が原因でひげがうねるのが100%じゃないなら、FeLV(白血病)によって引き起こされた症状の何か(口内炎とか)でひげに異常が出る可能性もあるんじゃないかなと思います。
フクちゃん、FeLV(白血病)が陰性ですよね。
もしかしたら上顎の穴もひげの形成に関係しているかも。。。
穴が開いているため神経が切れていて、加えて口内炎の影響で正常な形のひげに形成するのが難しいということも考えられないでしょうか。
うちの黒ちびは、餌やりしていた奥さんの話では初めから小さくて、人なれも一番遅かったとか。発育が遅いこと(体力的に虚弱)などもひげの形成に影響が出ているのかもしれません。
本当は血液検査しなければならないのですが、子猫4匹のワクチン、今月末には去勢手術、加えて腎不全の子の自宅輸液代、ラブロスの薬代でかなり厳しくて、今現在元気に走り回ってフードも普通にてべているのでもう少し様子を見るつもりです。
コメント遅くなりました。突然メールができなくなり、Windows Liveメールはもうサポートも無いので、ブロバイダさんも頑張ってくれたのですが、修復不可能になってoutlookに移行しました。こんな物入りの時にさらにパソコンまで壊れたのかとかなり焦りました。
hskszeさん
保護猫さんがたくさんいると検査や薬代もシビアになってきますよね……。
うちも4匹いるだけで頭を痛めてます。
ひげのうねりは本当に謎なのです。
もし本当にフクちゃんの穴とも関係があったりしたら、すごく面白い、と言うと語弊がありますが、興味深いなぁと思います。
ひげは大事なのだろうとは思ってましたが、生命線といえるほどの重要パーツなんですね!
その大事なものがだんだんなくなってしまう白血病って、本当にこわい病気です。