もうすでにけっこう前になりますが、
フォルツァ10が旧製品からリニューアルしていました。
ものはためしと購入したものの、当時ほかのフードをよく食べてくれていたので
そのままほったらかし状態に……。
でもそろそろ期限がきてしまうので、早めに3匹で試食してもらいましょう。
FORZA10(フォルツァディエチ)アクティブライン リナールアクティブ
FORZA10 リナールアクティブは、イタリア製の、腎臓病の猫用療法食です。
原料・成分
原材料
[ 通常粒 ]
米、加水分解された魚蛋白、加水分解されたポテト、魚粉(アンチョビ)、海藻(アスコフィルム結節)、コーン油(ミックストコフェロールで保存)、魚油(ミックストコフェロールで保存)、ミネラル (リン酸カルシウム、炭酸カルシウム、硫酸鉄、亜鉛アミノ酸キレート、硫酸亜鉛、銅アミノ酸キレート、硫酸銅、マンガン酸化物、ヨウ化カリウム、亜セレン酸ナトリウム、乾燥酵母(BIOMOS)、FOS、塩化コリン、タウリン、ビタミン(E・PP・A・B12・B1・パントテン酸・B2・B6・ビオチン・D3・葉酸)、DL-メチオニン、ユッカシジゲラ、ローズマリーエキス[ AFS ]
加水分解された魚蛋白、加水分解されたポテト、ミネラル類、ハギ、クランベリー、タンポポ、ローズマリーエキス
引用 アクティブラインリナールアクティブ(FORZA10)※以下同
成分
[成分値]
粗タンパク質:26.00%、粗脂肪:18.50%、粗灰分:6.80%、粗繊維:2.00%、水分:8.00%、[ミネラル]
カルシウム:1.40%、リン:0.80%、カリウム:0.63%、ナトリウム:0.24%、マグネシウム:0.06%[ビタミン]
A:21000UI/kg、D3:1200UI/kg、E:120mg/kg
B1:8mg/kg、B2:5mg/kg、B6:5mg/kg、B12:0.02mg/kg
ビオチン:0.10mg/kg、PP:100mg/kg、パントテン酸:7mg/kg
葉酸:1.1mg/kg、塩化コリン:2300mg/Kg[その他]
DLメチオニン:600mg/kg、タウリン:1000mg/kg、Omega3:0.90%、Omega6:3.50%
ハギ:588mg/kg、クランベリー:371mg/kg、タンポポ:231mg/kg■代謝エネルギー:384Kcal/100g
原産国
イタリア
特徴
いちばんのおおきな特徴は、ちらほら入っているAFSタブレット。
このあとの中身の写真にも写っている、ハート型の黒っぽい粒です。
3つの有効成分によるAFSタブレット
フィトケミカル成分(植物栄養素)は腎機能・泌尿器機能の健康維持の為、器官の浄化と利尿作用・膀胱粘膜保護に働きかけます。
ハギ:泌尿器のリラックス、浄化
クランベリー:むくみ解消、尿路消毒・感染症改善、歯周病を予防、美肌効果
タンポポ(根):むくみ解消、食欲増進、便秘を解消、抗酸化、利尿作用
※引用部の画像は公式サイトからお借りしました。
また、旧製品とくらべるといくらか成分が変更されているようです。
特にリンが多めになっており、一瞬「???」となったのですが、
そのへんの説明もありました。
リンとタンパク質の含有量を調整、加水分解された高品質なタンパク原料を使用し、腎臓の作業量とストレスを減らし、負担を軽減します。
(リン0.8% タンパク26.0%)(腎障害を持つ成猫にとってリン値は大変重要ですが、生理機能(おしっこする)を維持するためにも、リンの必要数値も確保しなければなりません。近年、数々の文献や研究結果が発表されており、Forza10としては成猫にとって必要なぎりぎりの数値を0.8%と考え変更致しました。)
ナトリウムの含有量を減らし、カリウムとナトリウムの比率を調整
(ナトリウム0.24%)妊娠中・授乳中はお勧めしません。
近年の研究では、腎疾患の猫の適正なリン量が以前とは変わってきているようですね。
リンがふえると(猫にとっての)おいしさも増すようなので、
食欲おち気味な猫さんにとってはありがたいことかもしれません。
★本品使用時は他の食事摂取を控え、本品のみを給餌してください。他の食べ物と混ぜると効果が薄くなりますのでご注意ください。
★米国飼料検査官協会(AAFCO)の定める栄養ガイドラインに沿って製造しています。本品と水だけで健康に生活できます。
アクティブシリーズは全てタンパク原料の制限やタンパク*加水分解処理を行い、フードに起因する食物アレルギーや様々な健康問題に悩むペットの健康維持の為に開発されています。
*加水分解とは…
通常、摂食したたんぱく質は 体内の消化器官でそれぞれの臓器ごとの消化酵素によって消化され(細かくなっていく)、アミノ酸になって体内に吸収されます。タンパク>ペプチド>アミノ酸
この体内の消化分解処理を原料段階で分解処理し、アミノ酸にして腸管で吸収しやすく、その後血液中に入っても免疫反応を抑制する原料処理を加水分解といいます。
腎不全の猫にあげてもだいじょうぶ?
イタリアの腎疾患猫用療法食ですので、基本的には問題ないと思います。
心配な場合は、かかりつけの動物病院で相談されてみてください。
人間目線のみためとにおい、味
みため
■粒の形:平丸形
下の写真は、両側が通常粒、まんなかがAFSタブレット。
■粒の大きさ:6〜7mm(厚さ 3〜4mm)
通常粒の大きさにはいくらかバラつきがあります。
大きめのものもあれば、こぶりなものもあり。
色味にも若干バラつきがある気がします。
他社製品との大きさ比較
大きい粒は、ロイカナ肝臓サポートやハッピーキャットベストエイジ10に近いボリューム。
jpスタイルにくらべるとすこしだけ厚みがあります。
におい
とくにこれといっていやな香りはしなかったです…。
よくある穀物っぽいにおい。
味
通常粒は口にいれてもほとんど味なし。
AFSタブレットは一瞬塩味があり、すぐ消えます。
かみくだくと、通常粒はたんなる穀物っぽい味。
AFSタブレットはかんだはじめだけ苦味があり、そのあとなくなりました。
3匹の反応(クロ、チョビ、シロ)
じつは旧バージョンのフォルツァ10、うちの猫全員に不評だったんですよね……。
(そのせいで試食レポにまとめる気がおこらず、記事もありません。)
なので今回も、ほとんど期待しないで開封しました。
クロ
「いらなーい」
やはりクロには不評。
今回もダメかぁ~~~~~。
…と、思いきや。
チョビ
「あら、なにこれ!いいじゃない!」
まさかのチョビに大好評で、ちょっと腰がぬけそうでした。
ええーーー????なんで?
旧製品ではあなた、砂かけそうな勢いでキョヒってたよね……。
とにかく今回はきれいに完食。
おいしく食べていただけてなによりです。
そうかぁ……今後もしチョビの腎臓が悪くなったらこれにするかな。
シロ
「フガ!フガ!フガ!」
シロもとてもおいしいそうです。
まあいつものことですが、きれいに完食。
クロ | チョビ | シロ | |
新 FORZA10 リナール |
今回はわりとびっくりな結果となりました。
こうなると逆に、なぜクロだけ食べないのかが気になる。
こんなときにつかうのがおすすめ
サンプルが3匹分しかないので断言はできませんが、
嗜好性はわりとよさそうな気配です。
一袋が454gと比較的少量なので、いくらかおためしで手がだしやすいかも。
さらに小わけになっていると、よその猫さんへゆずるときにも助かるんですけどね。
フードジプシー中の猫さんであれば一度くらいためしてみてはいかがでしょう。
おもな入手先
追記 同シリーズのウェット製品もあります。
ほかの療法食をおさがしであれば、こちらの記事も参考にどうぞ。
コメント