これまでわりとスムーズに回復してきたフクちゃんでしたが、抗生剤などの薬をやめて1週間したあたりから食欲がおちてきました。
なにもたべてないのに口をいたがっていたし、口内炎がわるくなったのかも?
2日ほどようすをみていたものの、たべる量はへるばかり。
けっきょく病院で注射を2本うたれました。
(抗生剤と抗炎症剤)
やはり口内炎の悪化と、傷の化膿のようでした。
これでもだめならまた鼻チューブと思いきや、だしてもらったお薬で食欲もしっかり復活。
このあとちゃんと薬がやめられるかどうか不安ではありますが、今はたべられるときにせっせとたべてもらってます。
ロイヤルカナン 腎臓サポート リキッド
フクちゃんが退院してきて、キドナやk/dペーストをあげていたときこれもためしてみようと注文したロイカナのリキッド。
ところがうちに届く前にあっさりフクちゃんの鼻チューブがとれてしまって、このリキッドは出番がないままお蔵入りになっていました。
このまま期限ぎれをまつだけかとあきらめていたのですが、幸か不幸か今回のフクちゃんの食欲低下では大活躍です。
パッケージ/ラベル
原料・成分
【原材料】
低乳糖ミルク、マルトデキストリン、アラキドン酸高含有植物性油脂、カゼインカルシウム、カゼインカリウム、濃縮大豆タンパク、魚油、マリーゴールドエキス(ルテイン源)、アミノ酸類(タウリン)、乳化剤(グリセリン脂肪酸エステル)、増粘安定剤(増粘多糖類)、ミネラル類(K、Na、Cl、P、Fe、Mg、Zn、Se、Mn、Cu、I)、ビタミン類(コリン、E、C、ナイアシン、B5、B1、B2、B6、A、葉酸、ビオチン、D3、B12)
※調達の都合により、原材料を変更する場合がございます。【成分】(単位/400kcal)
タンパク質 26.0 g、脂肪 20.4 g、灰分 3.4 g、水分 316 g、炭水化物 24.5 g、カルシウム 0.4 g、カリウム 0.74 g、リン 0.30 g、マグネシウム 0.04 g、鉄 11.1 mg、銅 0.67 mg、亜鉛 10.4 mg、ナトリウム 0.30 g、EPA+DHA 520 mg、タウリン 0.50 g、アルギニン 1.11 g、ビタミンE 63.1 mg、ビタミンC 22.3 mg、ビタミンB群 10.72 mg【代謝エネルギー】
108 kcal/100g【内容量】
200mL
公式 ROYAL CANIN :腎臓サポート リキッド より引用(以下同)
特徴
◆慢性腎臓病の猫のために
猫用 腎臓サポート リキッドは、慢性腎臓病の猫に給与する目的で特別に調製された食事療法食(流動食)です。
この食事は、リンの含有量を制限し、タンパク質の含有量を調整しています。◆腎臓病の管理
腎臓病の療法食として設計。
高消化性のタンパク質を配合し、リンの含有量を0.08%に制限※。
またω3系不飽和脂肪酸(EPA、DHA)を配合。
※標準的な自社成猫用フードと比較し、約60%減。◆エネルギー調整
少ない食事量でも必要なエネルギーを摂取できるよう、カロリー密度を調整。
抗活性酸素物質カクテル抗活性酸素物質カクテル健康を維持するために、複数の抗活性酸素物質(ビタミンE、ビタミンC、タウリン、ルテイン)を配合。◆チューブフィーディング
重症例や自発的な摂食が困難な症例に対する経腸栄養に適したリキッドタイプ。◆リキッド製品の保存方法
未開封のリキッド製品は、常温で保存が可能です。なるべく涼しく乾燥した場所で保管してください。開封後は、冷蔵保存し、48時間以内にお与えください。◆リキッド製品の賞味期限
開封後は、冷蔵保存し、48時間以内にお与えください。ご使用時には、ふたが閉まっていることを確認し、よく振ってからお使いください。
【一日の給与量目安】
体重 (kg) |
2 | 2.5 | 3 | 3.5 | 4 | 4.5 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
量の目安 (ml) |
109 | 129 | 148 | 166 | 183 | 200 | 217 | 248 | 279 | 308 | 337 | 364 |
いまのフクちゃんは4kgちょっとなので一日にこれ1本あれば充分そうです。
今回は朝晩2回にわけて飲んでもらいました。
人間目線の見ためとにおい、味
見ため
ほんのすこしとろみのある、クリーム色の液体です。
これまでつかったものでドロドロぐあいをくらべてみると、
ロイヤルカナンの高栄養パウダーよりはうすく、キドナよりこいめです。
(ともにチューブ食用に規定量でつくった場合で比較)
におい、味
においは特別つよくありません。
味も、クセはほとんどないです。
しいていえば豆乳っぽいかも?
原料をみたら大豆タンパクが使われていたので、あながち的外れでもなさそうですね。
つかいかた
ボトルのふたとシールをとればそのまますぐつかえます。
さむい時期は湯せんしたほうがよくのんでくれるようですが、ボトルごと長時間熱湯につけるとボトルが膨張してあぶないです。
あつすぎないお湯をつかうか、べつの容器にうつして湯せんしたほうが安心でしょう。
(うちではうっかり熱湯で湯せんして、ボトルがふくらんでしまいました。)
フクちゃんの反応
おもったより抵抗もなく、スムーズにのんでくれました。
でもうごかないように洗濯ネットでの保定は必須です。
このころは口内炎や粘膜のただれがひどくて、ほとんどなにもたべませんでした。
リキッドをそのままふつうにあげてももちろんなめてはくれません。
ひと肌くらいに湯せんしてから、シリンジですこしずつ口へ…。
すると、ときどき痛がりながらもボトル半量くらいはのんでくれました。
フクちゃんの場合、粘膜のただれが口の両はし(口角のあたり)にできていたので、いつもクロにやっているように口のよこからいれるのは無理です。
傷にしみないように、口のまんなか~のどのあたりにむけて流しました。
ほかの3匹の反応(クロ、チョビ、シロ)
クロ
「いらない」
チョビ・シロ
「なにこれ」
「いらない」
クロ | チョビ | シロ | フク | |
腎臓サポート リキッド |
期待はしていませんでしたが、やはり元気な猫には不評のようです。
フクちゃんはたくさんのんでいたので、弱っているときだとおいしく感じるのかも。
こんなときに使うのがおすすめ
固形物をたべてくれず、シリンジやカテーテルで栄養をとらせないといけないとき。
時間がないときに
ボトルからだしてすぐのませられるので、いそがしいときにもぴったりかと。
流動食初心者さんにも
この腎臓サポートリキッドはこのまま開けるだけでつかえるため、これから流動食デビューしようという飼い主さんが初めてつかうときにもおすすめです。
チューブ給餌になれるまで、なんどかこれで練習するといいような気がします。
正直、私はなれるまで流動食を準備するのにやたら時間がかかっていました。
いざチューブでごはんというときにはすでに疲れはて……
朝の時間がないときにあせってのませて全部はかれたりとかも………(;´Д⊂)
あの時期にこのリキッドだったらずいぶん気が楽だったかな、と。
なので、さきにチューブ給餌そのものに集中してコツをつかんで、時間やきもちにすこしゆとりがでてきたらキドナやk/dペーストに移行していくとスムーズだと思います。
コスト面
お金にゆとりがあるのであれば、ずっと腎臓サポートリキッドでもいいかもしれません。
ただ、やはり便利なものはどうしても割高です。
金銭面の負担でくらべるとこんなところ。(かかる労力はこの逆になります)
腎臓サポートリキッドで流動食のあげかたになれてきたら、キドナやk/dペーストなどをつかったチューブ給餌にもチャレンジして。
時間やコストも考えて、つかうものを決めていくといいと思います。
うちの場合
もしうちで今後、ずっと流動食生活の猫がでたとしたら……
リキッド、粉末、缶詰をそれぞれ安いときにまとめ買いします。
そして自分がいそがしいときや疲れているときにはリキッドやキドナ、ゆとりのあるときや週末にはk/d缶で節約、というようにつかいわけようと思いました。
あと、本当はいけないのかもしれませんが、うちはキドナなら半日、k/dペーストなら2日ぶんくらい作りおきしていました。
人間の介護にくらべれば楽だとはいえ、それなりに負担が大きい猫介護。
猫も人も共だおれしないよう、できるだけ低コスト・時短ケアをめざしてうまくやりくりしていきたいものですね (v_v)
入手先
キドナとおなじく、こちらもまとめて買うとそれなりの金額になります。
基本は3本セットのようですが、お店によってはバラ売りもしていました。
ほかのものを買うときのついでにそういうお店で1本だけ購入してみて、使いぐあいや猫の好みを事前に確認しておくと、いざというとき焦らないですむかもしれません。
2018年6月追記
その後、流動食をカロリー順にまとめたリストを作りました。
ほかの流動食をおさがしの場合は、こちらも参考になさってください。
コメント
こんにちは!
大変ご無沙汰しておりました(^_^;)
お正月明けから私自身の体調が余り良くなく(まぁ、妙齢ですので
老化の階段上る的な婦人科系のごにょごにょ・・・トホホ)通院したり
薬の副作用で余計にしんどくなったりでorz
本当にみにゃさまのお世話をしようとする者、自身の体調にはくれぐれも
気を付けないと、と肝に銘じた1か月でした。
気力、体力が奪われるとお世話が本当に辛くなりますね(泣)
先週にーにーの定期健診に行きましたがまぁ現状維持という所でしたが
悪くなっていなければ充分だと思いました!
ロイカナの流動食、初めて知りました☆
いつも本当に貴重な情報をありがとうございます!!
フクちゃん、お口が痛いのがかわいそうですね・・・
何だろう、免疫が上がったら治るのかしら?
人間の口内炎とかの粘膜系はビタミンBで随分と改善されますが
そういう問題でもないのかなぁ。
でも最初と比べるとすっごく良くなりましたね(#^.^#)
Mさまの丁寧なお世話の賜物だと思います。
いつもながらの長文失礼いたしました。
まだ寒波が来るかもしれませんのでMさまもくれぐれもご自愛くださいネ♪
サバトラーニャさん
こんにちは。
私も目や股関節がしんどかったりで、年を感じる今日このごろです。
お互いがんばりましょう(´△`)
にーにーさん現状維持すばらしいと思います。
うちもそろそろクロの検査なのですが、フクちゃんのシワ寄せがいったぶん結果を見るのがこわいです。
悪化していないことを祈ります。
ロイカナの流動食ですが、これってたぶんリーナルケアの後釜なんでしょうね。
なかなか使い勝手はよかったです。
フクちゃんの口内炎と歯周病はかなりてごわいですねー。
FIVが後ろにあるのでなかなか太刀打ちできない感じです。
こちらも完治にとらわれず、現状維持でご飯を食べて体力・免疫力つけてもらうことを目指してみます。