【新旧の病院による皮下点滴の方法を比較~新方式になじめない!】

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病院から戻ったクロ 2020/8/11

「つかれた…」 病院からもどってぐったりのクロ

 

かかりつけ動物病院が長期休診(院長先生体調不良のため)となり、現在進行形で転院候補先を物色中であります。

しばらくの間は複数の病院をいったりきたりすることになりそうです。

 

病院が変わるとたいていの場合治療方針なども変わります。

今クロを連れていっている候補先では、皮下点滴の方式が変更になりました。

(慣れないやり方でかなり苦労しています ^^;)

 

点滴の方法なんてせいぜい2~3種類くらいだろうと思っていたのですが…

細かいパーツのちがいも考慮すると、もしかしたら無限にバリエーションがあるのでは……と少々ビビり気味。

 

おそらくどれが王道ということはなく、どれも一長一短なのでしょう。

その中で、今回は私が体験した方式の違いやカルチャーショック(?)について、ちょっと記録しておこうと思います。

 

 

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これまでの点滴方法

これまでのかかりつけ病院でおこなっていた点滴方法です。

ネットであちこちみても、意外とこの方式の説明はなかった気がしました。

(私がうまく見つけられないだけかもしれませんが)

 

輸液セット 2014/8/1

 

輸液は基本的に250mlバッグを1回使い切り。

(最大でも2~3回まで)

 

ライン(点滴チューブ)は輸液バッグごとに使い切り。

 

針は点滴のタイミングごとに使い切り。

(点滴終了時に新しい針に交換)

 

ラインから注射針に直接つなぎ、重量落下式で点滴します。

 

あえて「使い切り」と書いたのは、先日問い合わせた病院の中に、針の連続使用を許容するところがあったためです。

 

輸液バッグ

輸液パック

 

クロの場合は、腎臓病にソルラクト(乳酸リンゲル液)の250mlを使用。

 

体調によっては500ml入りや生理食塩水に変更になることもあります。

(チョビのときは最後のほうで生理食塩水も併用しました。)

 

ライン

輸液チューブ

 

ニプロの「ISE-200Z」を使っていました。

 

輸液チューブ本体

シンプルなつくり

 

このタイプは、輸液バッグに刺す側の先端から点滴筒まで少し距離があるのが特徴のようです。

 

針につなぐ側もシンプルで、キャップをはずすと単に突起状になっているだけ。

注射針の接続部分に、この先端をねじこんで使います。

 

輸液要注射針

 

かかりつけでは、点滴用は18G(ゲージ)が基本でした。

希望すればもう少し細い針にも交換可能です。

(ただし点滴の所要時間はふえます。)

 

18Gは猫には太すぎて負担が大きい、という考え方もあります。各動物病院への問い合わせ時には「ホスピタリティ的にもう少し細いものを使っている」というところもありました。

 

注射針3種

左(18G)が皮下点滴用、中央(23G)がビタミン剤計量用、右(26G)がセレニアなどの薬剤用

 

今回別の病院に行って初めて知ったのですが、同じゲージでも針の長さの違うタイプがあるんですね。

この写真のとき(今年4月)に使っていたのは「18G×5/8」タイプ。

 

以前の病院から直近(今年7月)でもらっていたのは「18G×1/2」タイプでした。

下の写真の左側にあたります。

(右側は新しい病院でもらった18G×1)

 

18G針2種

18G×1/2と、18G×1

 

病院で渡されるときには、針の長さについてはとくに説明がありませんでした。

 

使い方

ソルラクトにレスチオンを注入

(このときはビタミン剤が入っているので色がついています)

 

このように吊り下げ、重力にまかせて自然に落下させながら入れていきます。

 

点滴中のクロ

短時間なのでいつもおとなしくやらせてくれます

 

もとの病院では18Gと太めの針が使われていたため、点滴にかかる時間はとても短かったです。

100ml入れるのであればだいたい3~5分くらいで終わります。

 

新しい点滴方法

クロと点滴セット2020/7/26

クロと点滴セット2020/7/26

 

輸液は基本的に500mlバッグを数回にわけて使用。

 

ラインは輸液バッグごとに使い切り。

 

針は点滴のタイミングごとに使い切り。

(点滴終了時に新しい針に交換)

 

ラインから21Gの翼状針につなぎ、重量落下式で点滴します。

 

希望すればシリンジ注入式への変更も可能とのこと。

(シリンジは未経験なのとコストがかさむのとで、今回は希望しませんでした。)

 

輸液バッグ

点滴用ソルラクト500バッグ

点滴用ソルラクト500バッグ

 

腎臓病にはソルラクト(乳酸リンゲル液)の500mlを使用。

 

ライン

クロと点滴セット2020/7/26

(同じ写真の使いまわし。破損前のライン写真はこれしかありません)

 

これまでのシンプルなラインに比べ、見慣れないパーツが多いです。

ラインの先に、さらにコントローラー的なものがつながれていました。

 

これ実は、「これまでと方式が違うので使い方がわからない」と受付で申し出たら、看護師さんが親切にぜんぶセッティングしてくれたものなのです。

が……

かえってどういう構造なのかがわかりにくくなってしまいました。

 

私に皮下点滴の経験があるということで、どうやら先生からの手順説明がすっとばされてしまったようです。

この方式を初めておこなう側としては、一から手順の説明を受けたいところ。

 

21Gの翼状針が基本。

 

翼状針

 

 

翼状針

左側がライン接続部、右側が針

 

今まで使っていた針にくらべると、この付属チューブ+針がまた細くて流れにくい。

おかげで毎回、スムーズに入れることができませんでした。

いまだに正しい使い方がよくわかりません。

 

現在は翼状針をお休みさせてもらい、普通の針でダイレクトに入れています。

 

使い方

シリンジを使うかときかれ、使ったことがないというと重量落下式になりました。

やり方も、受付で「こことここをつなぎます」とかんたんに説明されたのみ。

 

針の細さのせいか、コントローラーの調節ミスか、落下速度がめちゃくちゃ遅くてぽつん、ぽつん、としか落ちません。

これでは終わらないと思い、輸液バッグを手でにぎって圧をかけ、無理やり落としてましたが、いいんでしょうか。

 

でもそのやり方でやっていると、点滴筒の中にどんどん輸液がたまっていき、しまいにはあふれて逆流しそうでした。

下の写真は、アクシデントで破損したとき(後述)にはすでにほぼ満タン状態に水がたまっていた、点滴筒。

 

輸液ラインの破損

破損したときの状態

 

結局これ、なにか私のやり方がまちがっていたんじゃないかと思います(涙)

 

2タイプの比較

ラインが違う

これまでのかかりつけで出されたライン

かなりシンプルなタイプかと思います。

 

もともと使っていたライン

もともとのライン

 

新しい病院で初めに出されたライン

途中にコントローラー的なものをはさみ、その先に翼状針。

どこをどうするのかわからず適当につないでやってみたときの写真がこちら。

 

別タイプのライン

私には謎だらけの新ライン

 

緑のつまみがなんだかわからず困惑します。

さわってみるとどうやら液量調節のようでした。

でもこれ、最大に開いても液量たいして増えなかったんですよね……

つなぐ場所がまちがってたのだろうか。

 

まあ何度かやるうちにわかってくるだろうと、迷いながらも使い続けていましたが、後にラインが破損。

そのためこの輸液セットは300mlほど残して使用中止となってしまいました。

 

新しい病院で変更してもらったライン

とにかくこの方式のやり方がわからないので、一度先生にお手本を見せてほしいとお願いしました。

 

すると、「それでもいいですし、こちらのライン(下の写真)に変更もできますよ」というご提案。

一見これまでのラインのように見えたので、「使い慣れたラインのほうがいいです!」とすぐさま変更をお願いしました。

 

交換してもらったライン

交換してもらったライン

 

ところが~~~~

 

てっきりこれまで使ってきたのと完全に同じラインだと思ったのですが……

開封して気づきました。

ちがいます。

 

これって、輸液バッグに刺す部分がダイレクトに点滴筒。

(このタイプ苦手)

これまで使っていたタイプは、差し込み部分と点滴筒のあいだに距離がありました。

 

さらに、注射針をつなぐ部分の形状も微妙にちがいます。

ちょっと複雑なかたちでした。

 

それでも翼状針を使わなくてすむのであれば、私にはまだこちらのほうが慣れやすそう。

とりあえず新しい病院では、このラインでやっていくしかなさそうです。

 

点滴用の針が違う

これまでのかかりつけで出された針

さきほども出ましたが、これです。

 

輸液要注射針

 

新しい病院で初めに出された針

初めて見る翼状針。

一度使ってみたかったのでわくわくしてました、最初は。

 

翼状針(部分)

翼状針(針部分)

翼状針(部分)

翼状針(接続部分)

 

ところが結局うまくいかず、2回しか使えなかったのにライン破損でお蔵入り。

 

この方法もちゃんと勉強してみたかったです。

こちらも機会があればまた。

 

新しい病院で変更してもらった針

普通の針も出せるといわれ、18Gをお願いして出されたのが、写真右の針でした。

これ………異様に長くないですか???

 

18G針2種

左がこれまで使用していた18G、右が新しい病院の18G

 

病院が輸液用にと出してくれたものですし、これでも点滴できるのでしょうが。

 

ちょっと私、この長さにビビってしまって。

使うのをまだ保留にしてます。

少し冷静になったら改めてチャレンジします。

 

新方式のラインで破損事故が発生

新しい病院で出された輸液を2回ほど使い、これが3回目という日でした。

輸液バッグを猫の場所に移動した際、手がすべってうっかり床に落としてしまいます。

 

これまで使っていた輸液では、ちょっと落としたくらいではなんともありませんでした。

これもそうだろう軽い気持ちで拾ったところ、なぜか床がどんどん水浸しに。

チューブのつまみでもゆるんだ?とあちこち見ますが問題なし。

 

実はなんと、ラインの差し込み部分が根元からぽっきり折れ、そのすきまから水がもれていたのでした。

 

折れたライン

がっつり折れる

 

輸液バッグのゴム部分にはくいこんだままの先端が。

このままではまずいと先端を引っ張り出そうとしましたが、極限までめりこんでいるのでつかめません。

 

ラインが破損したときの輸液バッグ

ラインが破損したときの輸液バッグ

 

結局あきらめ、先端は中に押し込みました。

 

輸液ラインの破損

輸液ラインの破損

 

この輸液バッグは、感染症などの安全面を考えて継続使用はやめました。

結局この破損事故がきっかけで、翼状針方式のマスターを断念したともいえますね……。

さいごに

たかが点滴、されど点滴。

まさか点滴方式の変更くらいで、ここまで四苦八苦させられるとは思ってもみませんでした。

翼状針を使われている方はよく使いこなせてるなぁ、という尊敬の念が……。

あと点滴などのパーツに予想以上の細かいバリエーションがあるというのも驚きです。

 

とにかく、通い慣れた病院を変更するというのは、クリアすべきハードルがいっぱいあって本当に大変なんだと実感した一件でした。

 

 

詳細な皮下点滴のやり方については、こちらが参考になると思います。どちらもうちの方式とは違いますが、参考になる部分は多かったです。
獣医師が教える猫の皮下点滴の必勝法ネコペディア
猫の皮下輸液療法@自宅猫といねむり。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。
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コメント

  1. じゅんこ より:

    病院によって器具も随分違うのですね。私も経験しました。最初の先生は針が細くて(多分23G)250輸液パックをぎゅーっと、雑巾を絞るように押し出していました。それでも6〜7分かかりました。握力が必要で難儀なので後半はインフューザーにセットしていました。
    新しい先生は18Gの長いモノと同じで、グングン入ってあっという間に終わったのでイネちゃんも楽そうでした。確かに長くて、太くて怖かったですけれど。
    毎日追い込んでとっ捕まえて250入れていましたからイネちゃん中心の生活でしたねw 今にして思えば懐かしいです。
    クロちゃんがおとなしくじっとしているお写真にはびっくりしました。イネちゃんには考えられない!笑

    • M より:

      じゅんこさん

      この18Gの長い針、太さも結構ありますが、なにしろ長さがすごくてドキドキしますよね。
      18Gは猫には痛いかなーとも思うのですが、あっという間に終わるのでガマンしてもらう時間が短いのが最大のメリットだと思います。

      クロは点滴、わりと好きみたいですね~。
      人肌よりちょっと高め(38~39度くらい)にして入れると、気持ち良いのか終始ゴロゴロいってます。

  2. coconanyan より:

    こんにちは。お久し振りです。

    獣医さんを変えられ点滴方法が変更となり大変ですね、うちは輸液バッグに太い針で差し込みルートから針(ニプロ21G)でしています。見る限り失敗しやすくしていると思います。そんな簡単に失敗し捨てるのは酷いことです。

    私は自宅皮下補液させて貰える獣医さんの中、
    画鋲の太さで一気にピストン繋いで挿入させる方法の病院有、皮膚が硬くなるし、心臓がわるいうちのには危険。

    ある病院は250を一度に入れられ首が下がって危険な状態になった経験があり、今の良心的な獣医さんにしました。前のやり方が私でしたら個人的な意見で恐縮ですが、無理に合わすことなく自分のやり方で希望します。

    太くて長い針、250の量を流すのは命に関わるからです。茶々丸19歳半になり後ろ足ヨタつき長くはないと思いますが、4日に一度30程流しています。

    高齢猫ちゃんにとって太い針で大量な量を一気に流す。大変苦痛を伴うと思います。
    人間でいえば米俵を背負わされている。私の獣医さんは、腎臓病は心臓も同時に次第に弱まる為、一気に流すのは危険だと…すみません。私でしたら、他をさがします。クロちゃんお大事になさって下さい。

    この暑い夏、気をつけてお過ごしください。

    • M より:

      春原さん

      いろんな病院で点滴を経験されてきたんですね。
      私もこんなにいろんなパターンがあると思わなかったので焦りました。

      本来新しい病院では、シリンジ+翼状針で正確な量を入れる方法が推奨だそうです。
      初めに私が「シリンジはやったことがない」と相談したせいで、逆にライン+翼状針(もしくは18Gの長い針)という複雑なことになったようで……。
      現在はシリンジ方式に挑戦中です。

      猫の小さな体を考えると、一度に250入れるのは私も怖いです。
      「海外では毎日50mlくらいずつ補液する」みたいな話を聞いたこともあるので、少量をこまめに入れるほうが負担が少ないのかもしれませんね。

      茶々丸さん19歳半ですか!素晴らしいです!

  3. にゃんごろりん より:

    はじめまして。点滴の種類にこんな色々あるなんて驚きました。私も毎日猫の点滴をしており、ラインは輸液バッグごとに使いきり、針は毎回変えるタイプで21Gを使っています^^病院では18を使っていましたがあまりに太くて飼い主がビビってしまい・・・点滴をしている猫は現在18歳です。腎不全ではないのですが毎日点滴に耐えてくれています。こちらのサイトは腎不全の事などを調べるのにいつも参考にさせていただいています。ありがとうございます。

    • M より:

      にゃんごろりんさん

      コメントありがとうございます!

      点滴のバリエーションは思っていた以上に多そうです…。
      やり方を説明しているサイトや動画をみても、パーツが微妙に違ってイマイチよくわからない……なんてことも。

      結局、かかりつけ病院などの信頼できる方法をマスターしていくしかないんでしょうね。
      一緒にがんばりましょう~~

  4. まっきー より:

    初めまして。ブログ村をなんとなく徘徊していてたまたま辿り着きました。
    何年にも渡る、猫ちゃんたちへの毎日の細やかなケア、脱帽です。
    私の猫も慢性腎不全で、自宅で皮下輸液をして3年が経ったところです(現在13歳)
    ちなみに私がかかりつけ医から教わって実行しているやり方ですが・・・
    まず輸液はソルラクトの1000mlバッグを、1週間分としてもらっています。
    1日分は約150mlの計算なのですが、その都度バッグからシリンジに移し、シリンジから翼状針で入れています。
    シリンジからだと、細い翼状針でも、手で押す力で入れる速度を調節できますし、私は慣れたら楽でした^^
     
    ところで今回、記事を読ませていただいて、私にとっては眼から鱗な部分がありました。
    18Gの針の長いほうですが、私はその針を、バッグからシリンジに移す際に使っているのです(シリンジに針をつけ、バッグの下から挿して吸い出します)。
    その針の太さや長さは、そういう用途だからだと今まで信じていました(笑)
    本当に、やり方にはいろいろあるのですね!

    こちらのブログは記事が大変読みやすいです。参考にさせていただきます。ありがとうございました^^