乳酸菌が腎臓病にもよさそうだ、ということは当ブログでしつこいくらい書いてきました。
うちではいくつも乳酸菌製品をためした中でいちばん「JIN」に効果を感じたため、そちらに全面切りかえをしています。
その一方で、JINで下痢をした、JINでゆるくなりすぎたという話も案外目にしますね。
量が多かったのかな?という気もしましたが、もしかしたら、やっぱり……微妙な相性みたいなものもあるのでしょうか。
乳酸菌のおためしを再開
なので選択肢のひとつとして、また機会をみてほかの製品もためしてみようかなーと思いはじめました。
じっさいに手にとってみないとわからないことも多いですし。
手はじめの今回は、動物病院専用として販売されている乳酸菌「ビヒラクチンDX」。
実はこれ、クロが乳酸菌ジプシーをしていた、わりとはじめのころにためしたものです。
(以前とちゅうまでブログに書いたままほったらかしになってました。)
現在うちで愛用しているJINとも比較しながら、かんたんにご紹介したいと思います。
製品名:ビヒラクチンDX (BIFILACTIN DX)
公式 森乳サンワールド
箱の表がわの写真を撮り忘れていた(?)ため、アマゾンから画像をお借りました。
たぶんこちらが箱の表。
原材料・成分
◆原材料
コーンスターチ、ブドウ糖、ラクチュロース、ビフィズス菌生菌、乳酸菌生菌、チキン・キトサン、リン酸三カルシウム
◆成分(1包/g当り)
1.ビフィドバクテリウム シュードロンガム(ビフィズス菌)
2.ビフィドバクテリウム ロンガム(ビフィズス菌)
3.ビフィドバクテリウム ブレーベ(ビフィズス菌)
4.ラクトバチルス アシドフィラス(乳酸菌)
5.ラクチュロース
6.キチン・キトサン
※1包/1g : 3kcal/g◆内容量
1g×50包
引用 だいふく堂ひろせ動物病院
特徴
【用途】
- 健康な腸内細菌叢の維持に有効。
- おなかの健康維持に。
- おなかの調子が悪いときに。
- ストレスの多い犬猫に。
- 食事が肉食に偏っているときに。
- 食事を急に変えたときに。
【特長】
- プロバイオティクス+プレバイオティクス=シンバイオティクス おなかの健康をサポート
- 4種のビフィズス菌生菌・乳酸菌生菌『プロバイオティクス』とラクチュロース(乳酸菌増殖因子)『プレバイオティクス』の相乗効果によるシンバイオティクスフード。
- さらにキチン・キトサンを配合した犬・猫健康補助食品です。
- ビヒラクチンDXは白色の粉末です。
※動物性食物繊維キチン・キトサンの有色の粒子が目視されることがありますが、原料由来ですので問題はありません。
引用 Amazon
有効成分の生理活性機能について
(ビフィドバクテリウム菌・ビフィズス菌3種)
グラム陽性の偏性嫌気性菌であり、動物の小腸下部から大腸にかけて生息し、有益な作用のみを持つ細菌とされています。
種々の原因で生じた腸内菌叢の異常を是正し、腸内の異常発酵を抑制します。
腸管内で糖を分解して乳酸・酢酸等を産生し、腸管内の健康を維持します。・ビフィドバクテリウム シュードロンガム=M536 ペットの腸内菌叢の異常を是正、異常発酵抑制をするビフィズス菌です。
・ビフィドバクテリウム ロンガム=BB-536 他のビフィズス菌に比べて酸や酵素に強く、製品の中での生菌数が高く、生きたまま大腸に到達する事ができる菌です。世界でも効果や安全性が認められた有益なビフィズス菌です。
・ビフィドバクテリウムブレーベ=M-16V 幼少期の動物の腸内に生息し、免疫と健康維持に関わる働きが認知されているビフィズス菌です。
(ラクトバチルスアシドフィラス菌=乳酸菌=LAC-300)
高温(40℃~45℃)でも増殖が可能で定着性が良く、小腸下部菌叢の維持に有用です。(ラクチュロース)
累積とガラクトースから構成される二糖類です。
経口摂取後、胃や小腸で分解吸収されにくく、そのまま大腸に達し、そこでビフィズス菌の栄養素として利用され、ビフィズス菌を増殖させます。(キチン、キトサン)
キチンはカニ等甲殻類の外殻(キチン質)を分解・抽出・精製した後に得られる高分子の物質(β-1.4-Poly-N-acetyl-D-glucosamine)です。
キトサンはキチンを加工して得られる高分子の物質(β-1.4-Poly -D-glucosamine)です。(キトサン)
乳酸菌増殖、腸内細菌の正常化、免疫活性の向上、その他広範な作用について研究が行われています。
腸内悪玉菌である大腸菌やウェルッシュ菌の細胞壁にカチオン荷電のキトサンが結合することで悪玉菌の増殖が抑制されます。一方腸内善玉菌のビフィズス菌やアシドフィラス菌はキトサンを栄養源として増殖します。このようにして腸内細菌の正常化が行われると考えられています。
キトサンの免疫賦活作用はマクロファージ数の増大による各免疫関連諸因子の活性化に起因する可能性が高いと考えられています。標準給与量(1日当たり)
犬 子犬 成犬 老犬 10kg未満 1~2包 1包 2包 10kg以上 3包 2包 3包
猫 子猫 成猫 老猫 10kg未満 1/2~1包 1包 1包
引用 添付書類
この1包に1gはいっています。
腎不全の猫にあげてもだいじょうぶ?
乳酸菌自体は腎不全でも問題なくつかえます。
むしろ腸内環境の改善が期待できるので、おすすめです。
人間目線の見ためとにおい、味
形状は白い粉末。
これといったにおいなし。
味はうすあまかったような気もします。(ちょっと忘れ気味)
手のひらにとり、すこし指でひろげてみると、かなり微細できめこまかい粉末です。
これはなにか記憶にあるなーと思ったら、そういえば、片栗粉とかコーンスターチの質感ですね。
コーンスターチは、製品原料欄の筆頭にも書いてありました。
ということは、かなりコーンスターチの割合が高いのかもしれません。
ウェットフードにまぜてみると、ダマにもならずなめらかになじみました。
クロの反応
ビラクチンをはじめてためしたのはクロの腎臓病がわかった直後なので、けっこう前です。
そのため試食などの記録写真はまだなく、クロ以外の記録もとっていませんでした。
当時のメモ
2015年3月現在、クロへの効果はまだ不明。購入分は使い切ったものの、体調にもとくに変化なし。クロの服用はこのまま中止へ。
たしか当時はまだ、乳酸菌が腎臓にどうこうなんて、私自身、思いもよらなかった時期です。
たんにクロの便秘を解消したくて乳酸菌ジプシーをしていたのですが、ビヒラクチンはまったくクセがないらしく、フードにまぜてもいやがらずによく食べてくれました。
これでクロに効果が実感できていれば、そのまま続けたんですけどね~ ^^;
ビヒラクチンDXとJINを比較
くらべるとちがいがよくわかります。
ビラクチンDXについてのそぼくな疑問
うちでは効果が感じられませんでしたが、だからといってビヒラクチンを否定するつもりはありません。
ただその後じっさいににいろいろ使ってみたうえで考えると、ビヒラクチンへの疑問がいくつかわいてきました。
結局生きてるの?死んでるの?
乳酸菌には生きている菌(生菌)と生きていない菌(死菌)がありますよね。
生きている菌を生きたまま体内にとりいれるのはむずかしいといわれています。
(胃酸でほぼすべて死んでしまうため)
さらにリスクもいくらかありそうです。
(ちゃんと温度管理をしないと腐敗や変質がおこる危険性)
とはいえ生菌には、おそらく生菌でなければえられないメリットも、あるのだろうと思います。
でも。
ビヒラクチンは生きている菌を使っているはずなのに、なんで常温保存可能なのかな。
生菌って仮死状態で常温保存とかできるんだろうか。
そもそも、この製品の菌がまだ生きてるなんてどこにも書いてないような気もする、そういえば…。
この菌量でたりる?
生菌には水分が多いため、かさがふえてしまい、ものすごく大量にとらないと効果がでにくいそうです。(例:ヨーグルト)
でもビヒラクチンの一回の使用量はごくわずか。
たしか猫なら1日1包(1g)とか、そんなていどです。
もしこれが本当に生菌であるのなら、この量でたりるんでしょうか。
まぜものってこんなにいるの?
コーンスターチに整腸効果はないですよね。ということは、増量剤?
ブドウ糖にも整腸作用はないから、入れたのは口あたりをよくするためでしょうか。あまさって猫にも必要なのかな…。
リン酸三カルシウムもちょっと用途がよくわかりません。かたまり防止用?
メーカーへの問い合わせは見送り
これらは、本来なら問い合わせして確認すべきことだろうと思います。
でもビヒラクチンはわが家の猫にあまりあわなかったため、すでに使用していないのですよね。
正直関心もうすれてしまいましたので、問いあわせまではしない予定です。
気になる方は個別に問いあわせてみてください。(手抜きですみません)
こんなときにつかうのがおすすめ
生菌の場合は相性の良い菌をとることがかなり重要なのだそうです。
菌の種類が多いビヒラクチンは、それだけ相性の良い生菌に遭遇する機会が多いかもしれません。
ビヒラクチンの菌が「本当に生きている」という仮定が前提にはなりますが…。
JINでおなかがゆるくなってしまう猫さんなどであれば、他の乳酸菌の選択肢のひとつとしてためしてみるの、良いかもしれません。
入手先
動物病院専用ですが、うちの病院ではあつかいないようです。
かかりつけであつかっていない場合は、ネットで入手するのがてっとり早いかも。
参考
うちでJINを使うようになったいきさつはこちら。

最後までお読みいただきありがとうございました。
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