今回とりあげるアニモンダの腎臓用フード、じつはずっと以前にいちど旧製品をためして玉砕しています。
最近グルテンフリー仕様にリニューアルし、原料や成分も一新されたそうなのであらためて注文してみました。
反応やいかに。
製品名:animonda INTEGRA PROTECT Nieren(アニモンダ インテグラ プロテクト ニーレン 腎臓ケア)
しっかりしたアルミのパッケージにはいっています。
原料・成分
合成保存料無添加なので、開封後ははやめに使いきるほうがよさそうです。
◆原材料
原材料はわりとシンプルですね。
菓子粉の入っているキャネットなんかにくらべると、ものすごい安心感があります。
ドライポテト、エンドウ豆粉末、獣脂ミール※、ポテトスターチ、鳥脂肪、牛脂、鳥肉粉(低灰分)※、ビートパルプ、リグノセルロース、鳥レバー、サーモンオイル、炭酸カルシウム、塩化ナトリウム、ユッカシジゲラ、ビタミンA、ビタミンD3、ミネラル(マンガン、銅、亜鉛、ヨウ素)
※タンパク源
参考:旧原材料
◆分析値(100gあたり)
旧製品より、タンパク質、脂肪、リン、ナトリウムなどがややふえています。
タンパク質26.0%、脂肪24.5%、粗繊維2.0%、粗灰分4.0%、カルシウム0.65%、リン0.45%、ナトリウム0.35%、カリウム0.5%、リノール酸2.6g
参考:旧分析値
◆エネルギー(100gあたり)
445kcal/100g
かなり高カロリー!
食がほそくなっているときにはありがたい感じです。
特徴
あたらしいアニモンダ インテグラ プロテクトシリーズは「Multifunction(マルチファンクション:2つの問題を1つで解決)」がコンセプト。
ニーレン(腎臓ケア)の場合は +グレインフリー で、穀物不耐性(穀物アレルギー)も考慮されていました。
腎臓がわるくなり、タンパク質を制限したままエネルギーを確保しようとすると、どうしても炭水化物や脂質の摂取量がふえてしまいます。
アレルゲンの穀物(炭水化物)をとる量がふえれば、結果的にアレルギー(とくに摂取機会がおおい小麦などの)を発症する確率もあがるのではないでしょうか。
現時点で穀物アレルギーがなくても、将来のアレルギー予防にはよさそうです。
この新しいシリーズはほかにも以下のようなものがあります。
おそらく併発しやすい症状を想定して設計されているのでしょう。
INTEGRAR PROTECT Nieren(腎臓ケア)は、慢性腎不全のネコ(慢性腎臓病=CKD)に対処するために特別に開発された療法食です。
タンパク質とリンの含有量を減らすことにより腎機能が支えられます。
この食事はグレインフリーですので、穀物不耐性のネコにも適しています。腎臓は代謝老廃物の排泄に重要な役割を果たします。
腎機能の低下または損失を腎不全といいます。
腎不全になるといくつかの有毒な廃棄物が蓄積するようになります。慢性腎不全(慢性腎不全、慢性腎臓病=CKD)は、腎臓の機能単位(ネフロン)の、進行性の再生不能な障害により起こります。
この疾患は密かに始まり、数ヵ月、数年にわたり気付かず徐々に進行します。
残念なことに腎臓組織の機能が25%以下に低下するまで目に見える症状は起こりません。
腎臓は以下の理由により損傷する事があります:
感染症、ショック、自己免疫疾患、先天性異常、中毒、事故、新生物(腫瘍)腎臓ケアフードを使用し続けることは治療の基本となります。
ネコに必要な栄養を供給しながら、腎臓の機能喪失の進行を遅らせ、症状を軽減しなければなりません。
タンパク質代謝からの尿毒症物質の排泄がもはや十分にできませんので、血中への蓄積が増加します。
とりわけ血液中の尿素含有量が増加し、吐き気、嘔吐および歯肉炎を引き起こします。
血中のリン含有量増加が同時に起こりますので、ホルモン反応により腎臓におけるカルシウム沈着(石灰化)を引き起こします。
その結果CKDの進行を促進してしまいます。
そのため、腎臓ケアフードは、タンパク質およびリン含有量を減少させたものとして、通常のフードとは区別されます。
INTEGRA® PROTECT Nieren(腎臓ケア)は高品質のタンパク質を低レベルで供給することにより尿毒症物質を減少させます。リンの同時制限は検証可能なほど腎機能の喪失の進行を遅らせます。
ネコの健康状態は持続的に改善され、平均余命を延ばすことができます。CKDが食物アレルギーと併発した場合、適切なフードを見つけるのは難しいことでした。
食物アレルギーの治療は、通常誘発する動物および植物タンパク質を避けることからなります。
INTEGRA® PROTECT Nieren(腎臓ケア)は適切な解決策を提供することが可能です。INTEGRA® PROTECT Nieren(腎臓ケア)はすべてグレインフリーで、選択された特定の動物タンパク質のみ含みます。
すべての種類がバランスのとれた栄養補給と高い受容性を有していますので、ネコの生涯にわたる栄養補給のための食事に適しています。
腎臓の問題を抱えたネコは、嗅覚や味覚に変化を経験し、食物への嫌悪感を経験する傾向がありますので、慣れ親しんだ家庭環境で食生活を行わなければなりません。特に慢性腎不全の場合、ネコの全生涯にわたって食事は腎臓ケアフードのみに絞り、他の物は与えないことが重要です。
治療の成功を脅かさないために「通常の」食べ物、スナック、およびその他サプリメント等の追加給餌は避けるべきです。
●推奨使用期間
最初は6ヶ月以内。
使用前および6ヶ月を超えて給与する場合は獣医師に相談することをお勧めします。●推奨給餌量
・ドライフードのみの場合(体重 1日あたり)
3kg:35-45g
4kg:40-55g
5kg:50-60g
6kg:55-75g・ウェットフードとドライフードを組み合わせた場合(体重 1日あたり)
ウェットフード/ ドライフード(体重 1日あたり)
3kg:100g/18g
4kg:100g/28g
5kg:100g/37g
6kg:100g/46g※新鮮な水をいつでも飲めるようにしてください。
引用 ジャーマンペット株式会社(INTEGRA® PROTECT Nieren)
腎不全の猫にあげてもだいじょうぶ?
タンパク質やリンなどは腎臓用に制限されているので、基本的には問題ないと思います。
分類としては準療法食(ケアフード)になりますが、これは単に、国のちがいによる基準の差のような気もしました。(未確認なので推測です。すみません)
カリスモやハッピーキャットもそうでしたが、ドイツ産のフードは「準療法食」あつかいが多いですね。
とはいえ、やはりタンパク質量などは病院で入手する療法食よりもやや高め。
気になる成分を確実に制限したいとお考えであれば、候補としては後まわしになるかもしれません。
一方ドイツでは、ペットフードにも人間と同レベルの原料の使用が法律で義務づけられています。
国産フードに比べると原料への安心感は格段に高いといえるでしょう。
安全性を重視したいのであれば、ドイツ製のフードはかなりおすすめだと思います。
人間目線のみためとにおい、味
みため
これまであまり見たことのない、長方形でややあつみのある形状です。
色はごくナチュラル。
におい
特別、肉や魚のつよいにおいはありません。
なんと形容していいかわからないのですが、わずかにチーズを思わせる、香ばしいかおりがします。
人間的にはそれほど食欲はそそられませんが (^ロ^;
味
数粒ほど食べてみました。
外はすこししめりけのある状態ですが、かんだ瞬間はザクッとした歯ごたえ。
そのままかみしめるとしっとりした食感になります。
なかに白いものが入っていますがめだつ味やにおいはなし。
なにかの脂肪分かもしれません。
塩分はほとんど感じられず、わりとさっぱりした味でした。
これ……食べなれると人間でも案外おいしいかも(笑)
大きさ比較
一般的な療法食のドライフードにくらべると粒が大きめです。
それなりにあつみもあるので、大きい粒がニガテな猫さん(うちの場合はクロ)だとこのままではちょっと食べにくいかもしれません。
一粒を半分にわれば一般的なボリュームになりました。
ということは、ふつうの倍くらいボリュームがあるってことですね…。
参考:旧製品の形状
ちょっと古いうえにピンボケでもうしわけないのですが、旧タイプのアニモンダ ニーレン ドライの粒はこんな感じでした。
アニモンダは大きい粒が好きなのかな…。
クロが腎臓をわるくしてまもなく、いちどアニモンダをためしてみたときの写真です。
わらっちゃうくらい食べてくれなかったので、アニモンダのドライはこれ以降一度も購入していませんでした。
4匹の反応(クロ、チョビ、シロ、フク)
リニューアル後、はじめての試食になります。
今回はそれぞれ3粒ずつ、ためしてもらいました。
クロ
「フガ、フガ、、、 (゚-゚;;; (たべたいんだけど、たべにくい)」
においにはそそられるらしく、なんどもトライしていましたが……。
やはりクロには大きすぎ、口からコロコロと逃げてしまうようです。
がんばって一粒だけ食べたものの、そのあとはすぐあきらめてしまいました。(不器用猫)
チョビ・シロ
「(ぺろりごっくん )」※一瞬
「うま。うま。うま!」
ものすごく大好評。
でもこれ、シロには高カロリーすぎるので今後はおあずけです。
フク
「…………。」
一転してこちらはまったく無反応。
ジャンク好きなフクちゃんには食べものと認識してもらえなかったようです。
旧バージョンの試食記録がのこっていたので、比較してみます。
クロ | チョビ | シロ | フク | |
新・アニモンダ ニーレン ドライ | ![]() | ![]() ![]() ![]() | ![]() ![]() ![]() | ![]() |
旧・アニモンダ ニーレン ドライ | ![]() | ![]() ![]() | ![]() ![]() | – |







全体的に反応がよくなっているので、以前のものにくらべて嗜好性はアップしているみたいですね。
今回のアニモンダニーレンドライをいちばん食べてほしかったのは、食欲が不安定で、できるだけ体重を維持したいクロとフクちゃんでした。
高カロリーだし成分も安心なので、少量で体調維持できていいと思ったんですが………残念ながら今回も却下となりそうですね。
同じく腎臓が悪いシロは、ダイエットも継続しているのでこれだとカロリー高すぎ。
やはり却下。
さいわいアニモンダはケアフードなので成分制限もゆるく、少しなら予防的にチョビにあげてもたぶん大丈夫でしょう。
のこりのアニモンダはチョビに食べてもらおうと思います( ;∀;)
こんなときにつかうのがおすすめ
グレインフリーなので、もともと穀物不耐性でアレルギー症状があり、さらに腎臓が気になる場合などにもおすすめです。
とくにアレルギーがない場合でも、アレルギー予防としては通常のフードより安心でしょう。
カロリーはかなり高めなので、あまり量を食べられない猫さんにもおすすめです。
入手先
最後までお読みいただきありがとうございました。
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アニモンダのリニューアル品、気になっていました。
ロイカナのセレクションに大きさ・形似ていますよね。
うちの腎不全の子は軽い口内炎があるので、ロイカナセレクションは手で割って小さくして食べさせています。結構好きみたいでよく食べるので、新アニモンダも食べるかなと思っていたのですが、食べなかった時にもったいないので、保留にしていました。
旧製品は一時食べていたのですが、口が痛いらしく、ハッピーキャットも食べなくなりました。なんかドイツ製品は粒が大きくて固いように思います。
今回リポートしていただけて本当に助かりました。
購入しても食べなければ、ケアフードだから他の3歳の子たちに回すことになります。
でも今まで旧アニモンダもハッピーキャットも結局他の子に処理したもらったのですが、結構不評でシーバを混ぜてなんとか食べてもらいました。
高額なので、廃棄処分はつらいです。。。
転院した病院でjpスタイルを取り寄せてもらえたので、そちらに期待大です。
二週間の自宅輸液でクレアチニンが5.0 → 3.7に下がりましたので、ラブロス始めました。まだ三日目ですが、食欲増進が見られています。