【番外・保護猫フクの血液検査~口内炎と腎臓悪化に貧血も……】

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フク受領書2017/7/22

警察署からの書類

 

警察署から、とある書類がおくられてきました。

拾得物(保護猫)の受けとり(継続飼育)確認書類。

 

フクちゃんを保護したときに警察署へ届けをだしていたので、じつは6月までは形式上、あずかりっ子状態でした。

保護がド年末のうえ、即一週間入院だったので、届出をしたのが年あけ10日。

 

拾得物は本来、6ヵ月後の6/10までに警察署で手つづきをしないと受けとる権利がなくなるらしいのですが、私もすっかりそのことをわすれていました。
この書類は「(猫の)権利が警察署にもどされても困るから」ということなのでしょう。

これを送りかえせば、フクちゃんはいったん、正式にうちの子になります。

 

フク2017/7/22

これでも保護時にくらべればみちがえるほど元気になりました

 

先日までは、フクちゃんの体調がおちついてきたら里親をさがして………と考えていたのですが。

食欲の不安定さ、悪化してきた口内炎と鼻炎の状態、ゾッとするくらい大きく開いた上あごの穴、、、などをみると、譲渡はやはりむずかしいのかなぁという気もしています。

友人に紹介された保護施設にフクちゃんをお願いしてしまうことも、可能といえば可能なのですが…気もちはゆれていて、なかなか覚悟がきまりません。

 

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前回の検査から3ヶ月半

フク2017/7/23

検査結果がでるまで、バッグの中でおとなしく待つ良い子です

 

前回の検査は抜歯手術と同時の4月でした。

 

【フクちゃんの抜歯と去勢手術が終わりました】
土曜日、いよいよ抜歯と去勢手術の日がやってきました。逃げまわるフクちゃんを洗濯ネットに押し込んで病院へ。「あちこち悪いのは承知の上で、できるだけのことを」と再確認。この時点では日帰り手術の予定でした。

 

約三ヵ月半ぶりの検査。

検査結果でワクチンOKがでたので、そちらも打ってもらいました。(3種)

 

検査結果

フクの血液検査結果2017/7/23

 

腎臓の数値が悪くなってきてますね。

あとはやっぱり貧血か……。

赤字は基準値外)

体重4.5kg
総タンパク(TP) 10.1 (基準値:5.7~7.8)
アルブミン(ALB) 2.9(基準値:2.3~3.5)
総ビリルビン(TBil) 0.3(基準値:0.1~0.4)
アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST〔GOT〕)27(基準値:18~51)
アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT〔GPT〕)66(基準値:22~84)
アルカリフォスファターゼ(ALP)-(基準値:38~165)
クレアチンフォスフォキナーゼ(CPK)-(基準値:87~309)
総コレステロール(TCho) 165(基準値:89~176)
トリグリセライド〔中性脂肪〕(TG) 76(基準値:17~104)
尿素窒素(BUN) 61.1 (基準値:17.6~32.8)
クレアチニン(Cre)3.3(基準値:0.8~1.8)
ナトリウム(Na)153(基準値:147~156)
クロール(Cl)115(基準値:107~120)
カリウム(K)4.2(基準値:3.4~4.6)
カルシウム(Ca)10.4(基準値:8.8~11.9)
リン(Pi) 4.2 (基準値:2.6~6.0)
グルコース [血糖値](GLU〔BG〕) 158(基準値:71~148)
白血球数 (WBC) 373(基準値:55~195)
赤血球数 (RBC) 611 (基準値:500~1000))
ヘモグロビン (Hb) 5.9(基準値:8.0~15.0)
ヘマトクリット値 (Ht〔PCV〕) 18.8 (基準値:26~46)

参考 前回の検査:2017/4/1

 

数値の推移

20177/234/11/291/131/2
TP 10.1 9.38.59.312.1
TBiL 0.3 – 2.22.2 4.3
AST 27 27 21 56 65
ALT 66 42 49 112 79
ALP – 134 – – 236
CPK 183 – – 236
TCho 165336
TG 76132
BUN 61.1 61.9 61.6 48.2 88.4
Cre 3.3 2.5 1.6 1.4 2.7
Na 153 – 155 158 159
Cl 115 – 113 113 122
Pi 4.2 2.8 3.4 3.2 9.3
GLU 158186
WBC 373 399 503 598 380
RBC 611 522 497 430 460
Hb 5.9 5.2 4.9 4.2 4.4
Ht 18.8 17.4 17.1 15.3 15.6
(Kg) 4.5 4.5 3.9 3.7 3.0
201612/3012/28
TP 10.9 13.6
TBiL 4.3 4.7
AST 66 42
ALT 66 67
ALP 193 144
CPK 649 269
TCho160
TG144
BUN 90.4 200.2
Cre 2.8 2.8
Na 156 165
Cl 124 131
Pi 6.5 11.3
GLU 81
NH3 69 182
WBC 596 580
RBC 435 416
Hb 4.1 3.9
Ht 15.1 14.1
(Kg) 2.9

 

フクちゃんはどうしても検査項目が多いので、見づらくなってすみません。

個人的に目についたのは、(たしかにひどい貧血は貧血なのですが、)ヘモグロビン(Hb)とヘマトクリット(Ht)の数値がじんわり改善してきているようにもみえること。

赤血球にいたっては前回から基準値内にはいってきているし、このままゆるゆるとでも、改善傾向でいてくれればいいなあと思います。

 

先生の見解

  • 脱水気味かもしれないので、できるだけ水分摂取量をふやす
  • 「ひどく悪化した」というほどではないが、やはりクレアチニンは高くなってきたので、できるだけちゃんとした腎臓用の療法食にしたほうが良い。(ジャンク系フードはダメ)
  • 口内炎がかなりひどくなっているので食事がつらいはず。ウェットなども適宜使用する。
  • 食事量がおちていることも腎臓数値悪化の原因になるので、しばらくはステロイドをふやして口内炎をおさえ、しっかり食べることを優先していく。
  • あいかわらず貧血がひどいが、まずは食事をきちんととれるようにして、それから考える。
  • ステロイドでも口内炎がおさえられないようであれば、食道チューブ給餌の開始も考慮せざるをえない。(その場合は要チューブ設置手術)
  • 【食道ではなく、鼻チューブではだめですか?という質問に対して】
    経鼻チューブは最大一ヶ月でチューブを交換しなくてはならないため、(全身麻酔がいらないメリットはあるものの)交換回数がふえるとどうしても猫の負担がおおきくなる。長期的にチューブ給餌をするなら経鼻より食道チューブのほうが負担はすくない。

 

現状と今後

ネックはやはり口内炎ですかね。
今月にはいって食事量がおちていたのは、口内炎のせいでほぼ間違いない。

なんとかステロイドをへらしたまま食事量をキープできないかとやってきたけど、無理せず、もっとはやめにふやしておくべきだったかも。

 

キドナをシリンジで飲ませるのも口内炎にしみるようで、なかなか量をあげることができない状態。
ウェットフードやスープ、リキッド系の食事は穴から鼻へ流れてしまい、むせたり鼻炎になるのでつらいみたいだし。
以前はよく食べていたドライフードも、口内炎がひどくなってからは痛いようです。

 

あれもだめ、これもだめ、でちょっと八方ふさがり気味。

 

でも、幸か不幸か、きえ~るのおかげか。

痛そうな見ためのわりにはあまりよだれが出ていないのと、先生がさわっても抵抗しないくらいにはがまんできるレベルのよう。

ステロイドで様子をみながら、きえ~るはこのまま継続していきます。

 

 

あとは、抗炎症作用のあるオメガ3オイルAHCCをもうすこし増量してみるかも。

 

 

とにかくいまは、ステロイドがはやく効いて食欲が戻ってくれるよう、願うばかりです。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。
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コメント

  1. hsksze より:

    フクちゃん、クレアチニンも尿素窒素も高くて心配ですね。
    うちの10歳の女の子も先月急に具合が悪くなってあわてて病院に連れて行きましたら、クレアチニン5.0 尿素窒素57.5でした。(昨年二月も同じくらいだったのですが、その後少し改善していました。)
    いつもの病院(年配の先生のみ)が休診でしたので、少し遠い方へ行ったのですが、若い先生がカリナール2の併用を提案されました。
    今まではネフガード1日2粒(午前・午後)とレンジアレンを使っていて、そこそこ小康状態でした。
    フードに混ぜても食べないのでいろいろ調べて、規定量の1/3くらいを1滴の水で丸めて錠剤のようにして、ネフガードの間の時間帯でフードを食べる度に服用させました。
    そうしましたら、結構食べる量も増えてきて、今機嫌よく過ごしています。

    M様はカリナール2についてどうお考えでしょうか。
    ご使用されていないようなので、何か難点がありましたらお教えください。

    あと保護した子猫ですが、やはり幼児期に必要な栄養が採れなかったため、黒目とか未発達で暗いところでも丸く大きくなりませんでした。先生に眼底検査をしてもらいましたら正常とのことでしたので、やはり栄養不足が原因でした。
    プレミアムフードなど多めに食べさせて最近やっと正常な形に近くなってきました。
    でも、かわいい子猫という風ではないので、多分里親探しは無理だと思います。
    それにうちの近くの保護団体さんは満杯状態で、引き取りはNGなので、多分このまま私が面倒を見ることになると思います。
    ですから覚悟がいりましたので、引き取るのに1か月以上悩みましたから、M様の気持ちよくわかります。

    • M より:

      hskszeさん

      フクちゃんも、保護時はお世辞にも可愛い猫ではなかったです(笑)汚かったし。
      本猫のせいじゃないのに、かわいくないだけで幸せになれないなんておかしいよなーと思ったり…。

      カリナール2はうちも以前使っていましたよ~
      成分が乳酸菌中心だったので、うちの場合はその後JINに切り替えたというだけで。
      猫さんにこちらが合うようなら、そのままカリナール2でやってみても良いのではないかと、個人的には思います。

      うちもフクちゃんにネフガード使い始めました。
      もしかしたらこれが合ってくれるかもしれないので、しばらく続けてみます。

  2. hsksze より:

    M様
    ご返信ありがとうございます。

    腎不全の子はJINを飲ませると軟便になりましたので、コスモスラクトを代用していました。でもカリナール2でも少し量を多くすると軟便になります。。。
    尿結石の子はJINを飲んで便秘がかなり解消されました。本当にその子その子ですね。

    うちの子は、ネフガードを飲ませたら1時間後くらいには食欲が出てけっこう食べてくれます。ネフガードで便秘は今のところありません。
    ネフガードがフクちゃんに合って少しでも体調が良くなればいいですね。

    • M より:

      hskszeさん

      「乳酸菌を続けると腸が正常になるから軟便でも続けるべき」という話も聞いたことはあるのですが……実際ゆるゆるになっているとそれ以上続けるのは怖いですよね~。
      コバルジンが便秘になりやすいのを逆手にとってみる、というのもダメでしょうかね…… ^ ^;

      調べなおしていたら、ネフガードの顆粒は水に溶かしてもよさそうだったので、粒ネフガードを痛がるフクちゃんには顆粒してみようかと思います。

  3. サバトラーニャ より:

    こんにちは!
    前回はオメガ3の投与量の詳しい説明を本当にありがとうございました♪
    あげすぎも良くないという事だったので難しいなぁと思っていたので
    助かりました~(#^.^#)

    フクちゃん、お口はやっぱり痛いのでしょうけれど保護時の満身創痍で
    ボロボロだった時と比べてとても良くなりましたよね!
    (ずっと昔から家猫でちょっと高齢の猫さんという感じに見えます♡)
    元々の年齢もよくわからないし、最初の状態が余りにも悪すぎて
    全てを完全に治癒、というのは正直難しいかもしれませんね・・・
    お口の痛みなどが和らぎQOLが上がるといいなぁと思います。
    ステロイドも多用すると別の所に負担がかかるとは思いますが、今は
    苦痛を少なくしてあげるのも一つの方法かな、とも思います。
    AHCCを使って免疫や抵抗力を上げていけばきっと全体の調子も
    上がってくると思います(*^^)v

    • M より:

      サバトラーニャさん

      私も、ここまでズタボロの猫を一から世話するのは初めての経験なので、毎日が試行錯誤ですね~。
      猫って辛くても顔に出してくれないし、ついつい知らないうちに無理させてしまいがちで。

      ステロイドを加減しながら飲ませるのも初体験だし、フクちゃんには痛みを我慢させてしまって申し訳かったです。
      本当に、ものすごーく健気な子なんですよぅ…………(ノ_・。)
      この間まで辛かったぶん、少しでも幸せを感じながら、穏やかに暮らしてもらいたいものです。

      ということで(?)オメガ3とAHCC絶賛増量中。
      さっそくフクちゃんに引かれてます(笑)