今回は、さいきん入手できるようになったあたらしい腎臓用のフードをご紹介します。
Vet Solution (ベッツソリューション)腎臓サポート
こちらのフードはグレインフリーです。
以下、公式サイトからVet Solutionの特徴を引用。
凍結乾燥メロン……!?
活性酸素の分解にメロンが力を発揮してくれるようです(笑)
Vet Solutionの特徴
イタリア最大のペットフードメーカーが自信をもっておすすめするグレインフリー療法食
「MONGE (モンジ)」は、療法食を必要とする犬猫や家族のために、1963年にスタートしたイタリアのプレミアムフードのメーカーです。
「MONGE」の研究開発チームは、ペットに対して様々なレシピを定義し、健康的でバランスの取れたフードを開発しています。VetSolutionシリーズは、ペットの様々な症状や悩みに合うよう多様な療法食のラインナップとなっております。
大切な家族であるペットの健康の為に、イタリア発の療法食を試してみてはいかがでしょうか。穀物(グレイン)フリーとは?
グレインフリー・グルテンフリーは、穀物アレルギーなどに対するリスクを抑制するだけでなく、消化に対する胃腸の負担軽減に貢献し、その上でそれぞれの療法食がもつ機能を最適化します。
USA50%、EU30%のスーパープレミアムフードはグレインフリーになっています。穀物のかわりとなるでんぷん源として、ポテト・エンドウ豆・タピオカ等を使用。
高い消化性と、優れた嗜好性を維持しながら消化に関するストレスを軽減することが可能です!SOD(スーパーオキシドジスムターゼ)とは?
SODは、凍結乾燥メロンから抽出された一次抗酸化酵素です。
先進テクノロジーにより、脂質バイオポリマーとの結合で、胃や腸で破壊されず腸内免疫器官に取り込まれます。SODは、体内で活性酸素の除去を最初に行う抗酸化物質です。体内で最初に発生する活性酸素スーパーオキシドは大量発生します。これをいかに早く酸素と過酸化水素に分解するかが、体を酸化から守るために、非常に重要なポイントとなります。一次抗酸化酵素と呼ばれるSODはこの分解をする事で、最も重要な防衛線の役目を果たします。過酸化水素はその後、体内酵素であるカタラーゼやグルタチオンペルオキターゼによって水と酸素に分解されます。
X.O.S(スーパープレバイオティクス)とは?
X.O.S(キシロオリゴ糖)は、非消化性の炭水化物で、腸内微生物の成長と活動を刺激します。
通常、腸内リンパ組織の発達は、バクテリアのコロニー化にとても依存しています。X.O.Sは、免疫細胞の発達とメンテナンスにおいて、粘膜の発達やバリアの強化・炎症反応システムなどの役割をはたし、腸内フローラの改善を促します。
フィットアロマとは?
フィットアロマは、高い生物化学的パフォーマンスを上げるために、体内では少ない量の成分を継続して摂取できるように、先進のプロセステクノロジーで設計されています。
このユニークな脂質と植物成分のコンビネーションにより、腸内レベルでの吸収と活動の誘発を確かなものにします。
引用 Vet Solution
原料・成分
酸化防止剤も天然のものをつかっているので、気になる方にはいいですね。
たんぱく質のメインは鶏肉です。
原材料
乾燥鶏肉、タピオカ、鶏脂、乾燥豆、ジャガイモ、乾燥魚、不溶性エンドウ豆繊維、カモ脂、乾燥ニンジン、サーモンオイル、乾燥リンゴ、乾燥パイナップル、ジャガイモタンパク濃縮物、ビタミン類、ミネラル類、キシロオリゴ糖(0.4%)、タウリン、ユッカ・シジゲラ、緑茶抽出物(0.015%) 、L-カルニチン凍結乾燥メロン果実(SOD源0.005%)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物)
成分/分析値(100kcalあたり)
タンパク質22.0%以上、脂質18.0%以上、粗繊維7.8%以下、灰分7.9%以下、水分10.0%以下、カルシウム153mg、カリウム204mg、リン77mg、マグネシウム13mg、鉄2.71mg、銅0.31mg、亜鉛3.83mg、クロール0.08g、ナトリウム0.02g、EPA+DHA71.52mg、L-カルニチン2.30mg、タウリン63.86mg、アルギニン0.37g、ビタミンA 460IU、ビタミンE 14.05IU、ビタミンD325.54IU
代謝エネルギー
392kcal/100g
引用 腎臓サポート(Vet Solution)(以下同)
成分分析値が「100kcalあたり」のmgなので、ちょっと他製品との比較がめんどう~
計算すればいいんですが ^^;;;
後日時間のあるときにでも、おちついて計算してみます。
特徴
パッケージはアルミ製でジッパー付です。
こういう時に使用する療法食です
猫用腎臓サポートは慢性腎不全の猫に給与するために設計された食事療法食です。
リンの含有量を制限し、尿毒症やタンバク尿症に配慮しタンパクレベルを調整しています。また、オメガ3脂肪酸を豊富に配合し、腎臓の働きをサポートします。
適応:慢性腎不全、食欲不振、栄養不良、代謝性アシドーシス
忌避:妊娠・授乳期の雌猫、成長期の幼猫腎臓サポートの特徴
タンパク質や必須脂肪酸の含有量を調節
腎不全の場合、腎臓から老廃物が排出されにくくなります。食餌中のタンパク質の量を適切に配合することで、老廃物の過剰な産生を抑制し、腎臓への負担を減少します。また、腎臓での炎症を抑制するために、抗炎症作用があるとされるオメガ3脂肪酸を豊富に配合しています。リンを制限
腎不全の場合、尿中へのリンの排泄が行われにくくなります。食事中のリンの含有量を減らすことにより、高リン血症を抑制し、腎不全の進行を遅らせるよう設計されています。Fit-aroma
Fit-aromaとして、緑茶ポリフェノールが配合されています。緑茶ポリフェノール(没食子酸エピガロカテキン-EGCG、カテキン)は強力な抗酸化作用、抗炎症作用があります。
腎不全の猫にあげてもだいじょうぶ?
イタリアで腎疾患の猫用に作られたフードなので、基本問題ないと考えます。
ただ、基準のちがいで日本ではケアフードあつかいになるかもしれません。
不安がある場合は、使用のまえにかかりつけの動物病院でご相談ください。
成分分析値も詳細に公開されているため(ちょっと計算が必要ですが)、
栄養相談のできる病院であれば自分の猫に使えるかどうかは
きちんと判断してもらえると思います。
人間目線のみためとにおい、味
みため
わりと小粒のタイプですね。
だいたい7ミリ×5ミリ×5ミリくらい。
ほかの製品とくらべるとこんなかんじです。
大粒がニガテな猫さんにはよさそうです。
におい
えーと………ちょっといいにくいのですが、
封をあけると一瞬だけかわったにおいがしました。
そのあとはふつうに穀物系のかおりがします。
たぶん少数意見だと思いますが、乳酸菌をたっぷり与えているときの猫(クロ)のウンチのにおいがうっすら………。
あの、あくまでも個人の率直な感想なので、不快だったらすみません。 m(_ _;m
味
口にいれたときはわりと濃いめの印象でした
舌にのせた瞬間に塩けを感じますが、かみくだくと消えます。
塩分をへらすため、表面だけに味をつけているのかもしれませんね。
あと味も穀物系ですが、わりと濃厚です。
3匹の反応(クロ、チョビ、シロ)
クロ
「これけっこうおいしい♪(ぱくぱく)」
完食まではいきませんでしたが、そこそこ好感触。
ローテーション用のサブフードとしては使えそうです。
チョビ・シロ
「なかなかいけたわ!(べろんべろん)」
「うまい!もっと!」
ケアフードはあまり食べてくれないチョビですが、これは大好評。
ダイエット中のシロはあいかわらずなんでもウェルカムです。(万年ハラペコ)
クロ | チョビ | シロ | |
Vet Solution 腎臓サポート |
今回は、ひさびさにヒットといっていいかも?(クロがあきなければ)
こんなときにつかうのがおすすめ
カロリーは腎臓用フードのなかではまんなかくらい。
かなり嗜好性も高そうなので、食べてくれるフードがすくない猫さんであれば
一度くらいためしてみてもいいかもしれません。
もっと高カロリーのフードを探している場合はこちらもどうぞ。
おもな入手先
楽天、Amazon、Yahoo!ショッピングと大手通販サイトではだいたい入手可能です。
400g入りと1.5kg入りの2タイプがありました。
ただ2018年12月現在、400g入りを扱っているところは多くはなく、Amazonくらいです。
Vet Solutionには猫用以外に犬用もあります。
また、腎臓サポート以外にも胃腸サポート、尿中シュウ酸塩サポート、尿中ストルバイトサポート、皮膚疾患サポート、糖尿病サポート、肥満サポート、肝臓サポートがありました。
日本で入手できるグレインフリーの療法食(ケアフード)シリーズはまだすくないので。
症状にあわせて使ってみてはいかがでしょうか。
余談
肝臓用フードはヒルズなどの大手でもさいきん廃盤(製品の統廃合)がふえ、
シロ(腎臓+肝臓が要ケア)の選択肢がへって困っていたところでした。
成分までくわしくわかる海外の製品がいろいろ入手できるようになると、
つかえる候補がふえてくれてありがたいです。 ^^
コメント
はじめてコメントします、ふーと申します。
クロちゃんと我が家の猫はフードの好みがとても似ているので(ウェットよりカリカリ、カリカリの好みも)、ブログのフードレポは大変助かっております。
早速の新フードのレポありがとうございます。
クロちゃん、新フード食べてくれたんですね。
クロちゃんが食べてくれたなら、うちの子も食べてくれるかも…ってことで、早速アマゾンで400gを注文しました。
届くのが楽しみです。
ちなみにキドニーキープのウェットタイプは、我が家も撃沈でした。
結構煮干し?カツオ?の匂いがして、人間の感覚ではおいしそうに見えたんですが・・・。
おはようございます。
今回のフードレポ、とても参考になりました。
イタリア産なので、フードの基準もしっかりして安心そうです。
(新しいの会社かと思ったのですが、なかなか老舗ですかね(^^*)
腎不全のクロちゃんが気に入ってくれて…しかも催促までしてくれて
よかったですね。(久々のヒットですね)
ツイッターでも、すでに購入済みのコメントが多かったので
前評判がよかったのでしょうかね~。
うちの子は、ドライよりもウェットを好むので(ドライはオヤツの感覚みたいで)ドライフードは療養食でも比較的食べてくれます。
(ウェットの好みは、うるさいですが…)
クロちゃんのように、ドライ好みで食べてくれるフードが少ないニャンには気に入って食べてくれる姿を見ただけでも嬉しいですね。
食欲低下ぎみのようなので、たくさん食べてもらいたいです。
我が家も少量から、試して見ようと思います(^-^)
>>1のふーです。
しばらく食べてくれていたキドニーケアチキンの食いつきが悪くなってきましたので、注文しておいたベッツソリューションをあげてみました。
匂い強め(匂いに関してはM様と同感)、粒は小粒(キドニーケアよりも少し大きい程度)で、色は少し黒っぽかったです。
夕飯後2時間くらいのほどほどにお腹が満たされている状態で5g程あげてみました(空腹だと気に入らないフードでも多少は食べるので)。
匂いをかがせた時点で興奮してニャーニャー鳴いて好感触、食いつきも良かったです。
あっという間に完食しておかわりをねだられました。
気に入ってくれたようで嬉しかったのですが、ハッピーキャットをあげたときも同じような反応で1週間でブームが去ってしまいましたのでまだ安心はできませんが・・・(今はハッピーキャットには見向きもしません)。
お試しでしばらくあげてみて、1袋食べきるようだったら、ローテーション入りさせようと思います。
返信が大変遅れており申し訳ありません m(_ _)m
◆ふーさん
その後ベッツソリューションは続けて食べてくれていますか?
うちは食欲おち気味なのでブームもすでに去りました(笑)
忘れたころに出すと食べるので、ローテーション用に使おうと思います。
猫さんの好みがクロと似ているのであれば、もしかしたらロイカナの肝臓用ドライフード(最近のクロのお気にいり)も気にいるかもしれませんね~
◆コニシマイさん
これまでずっと、猫はウェット好きな子が多いとばかり思っていたので、クロを保護したときはウェットが嫌いでびっくりしました。
ウェットのほうが水分もとれるし猫にはいいというのが最近の流れなので、猫ちゃんがウェット好きなのはうらやましいです。
おやつ感としてベッツソリューションも試してみてください ^^
明けましておめでとうございます。
M様、お忙しい中で返信ありがとうございます。
我が家もベッツソリューションブームは一瞬で過ぎ去りました(笑)
ただ、完食しないだけで全く食べないということは無いので、我が家もローテーション用に使おうと思います。
今はロイカナのベッツプランのシニア食をメインで食べています。
肝臓サポートはクロちゃんのお気に入りならば我が家の猫も食べるかもれません。
今の食事を食べてくれなくなったら試してみようと思います。
ちなみに我が家の猫もウェットフードが嫌いです。
ちゅーるにも見向きもしません。
元々吐き癖がある上に進んだ腎不全なんだからウェットフード食べて欲しいです(泣)
ふーさん
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします!
なかなか食べ続けてくれるフードってないですよねー。
ローテーションアイテムが増えただけも良しとしましょう ^^;
そういえばうちもベッツプランわりと人気だったの思い出しました。(すぐ飽きますが)
そろそろまた出してみようと思います(笑)
初めまして。
腎臓フードを探していて、このサイトを拝見させて頂きました。
フードの他、とても参考になる情報を共有して下さり本当にありがとうございます。
色々と絶望的な思いをしていたので、救われた思いです。
このフード、確かに薄っすらう◯この香りがします(笑)
嗅いだことのある変な匂いだなーと思っていましたが、こちらの記事を拝見して、あー!ってなりました。
小粒が大嫌いな猫ですが、比較的齧ってくれますのでレオナルドシニアのサブで食べています。
うちの猫は先天性で肝臓がとても小さく、腎臓用フードの油分で体調が崩れてしまうので、中々難しいです…。