体調はじりじり下降気味ですが、がんばってます。
ここしばらくは、胸水を抜いて4日もするともう苦しそう。
そのたびに処置をしてもらうのですが…最近は抜く水の量が減ってきました。
といっても、それはけして喜ばしいことではなく。
「少量しかたまっていないのに苦しくなる」ということです。
肺の機能が低下しており、肺胞もつぶれ気味で酸素を取り込めなくなってきているそう。
説明聞くだけでしんどそうですね……(泣)
今回は、猫の乳び(胸水)に効果が期待できそうな、「ルチン」という成分についても少し。
7月3日(月)胸水除去
前日から苦しそうだったため、午前中に病院へ。
ところがこのときの胸水は180ccほど。
ずっと200cc~250ccくらいが続いていたので、このときは早く抜きすぎたのかと思いました。
が、どうもそうではなかったようで……
とりあえず体は楽そうなので、酸素濃縮器も一晩止めて、静かな夜となりました。
7月5日(水)少し息苦しそう
鼻翼呼吸がはじまり、腹式呼吸も大きくなりつつあります。
酸素室に入れば楽だよ、と体を押し込むのですが、いやがってすぐ出てしまいました。
これまでの経験では自分から入らないうちはまだ大丈夫だったので、今回も少し様子見です。
7月7日(金)胸水除去
シロの前回の通院から4日め。
ふだんはなかなか入らない酸素室ですが、この日は朝から中でじっとしてました。
息も肩でしていますし、これはかなり深刻な状態と判断。
私は持病の定期通院日だったため、出かける前に父に連絡だけしました。
その後、午前中のうちに病院へ連れていってくれたそうです。
本来今日はつれていく予定はなかったようですが、父が見てもかなり苦しそうだったとか。
私が帰宅するとすでに夕方。
シロは処置後だったので酸素室の外でくつろいでいました。
それでも、腹式呼吸はおさまっていません。
なんだかだんだん、処置後もあまり呼吸がおちつかなくなってきたような……。
父によれば今回の胸水の量は150ccほど。
ん??
……あんなに苦しそうだったのに、それしかたまってないの?
しかもだんだん量が少なくなってる。
苦しくなる日数も短くなってきてるし、これって逆にまずい兆候なのでは…?
ようやくここにきて私も異変を察知。
このままどんどん悪化していくとどうなってしまうんだろう…
積極治療はできないので、緩和治療で見守ることしかできないのが、辛いです。
胸水に良いといわれるルチンについて
実はこれまでなんどか、SNSやメッセージなどでルチンをおすすめされてました。
情報がありがたいと思いつつも、クロを失ったショックで何もできない時期が続きまして…。
新たなサプリメントについて調べる気力もわかず、しばらくそのまま放置してました。
(ごめんなさい )
そして、クロが亡くなってひと月くらいたったころ。
ようやく少しずつ動けるようになり、成分の検索や、サプリの取り寄せを始めてみました。
ルチン 500mg/60タブレット(Thompson)
当初ルチンがなんだかわからず、目にいい成分だっけ?と思ったり。(それはルテイン)
ルチンは「そば」に入ってたりする植物性フラボノイドの一種だそうです。
かつて「ビタミンP」と呼ばれていた物質にあたります。
手始めに iHerb で自分のビタミン剤といっしょにルチンを購入してみました。
価格も500~600円前後(購入当時)とリーズナブル。
合わなければ自分で飲めばいいやくらいの気持ちです。
原料・成分
ルチン濃縮物 500mg(1タブレット中)
引用 iHerb (以下同)
他社からもルチン製品は出ていますが、成分がルチンのみのものはそんなに多くありません。
(国産サプリメントでは単独成分のものは見つけられませんでした)
猫の乳び対策の場合、1日にルチン成分1500mg以上の摂取 が基本のようです。(後述)
1粒500mgのものなら、1日3粒で1500mg。
500mgタイプのなかで一番少量低価格だったのが、こちらのトンプソン社製でした。
特徴
※「ルテイン」とは異なります。
ルチン(英: Rutin)は、薬草などとして用いられていたミカン科のヘンルーダから発見された柑橘フラボノイド配糖体の一種。(中略)
獣医学において、ルチンはイヌおよびネコの乳び胸の管理に使用されている。(後略)
引用 Wikipedia
摂取により期待できる効果
特発性乳糜胸と診断された猫に対し,高用量ルチン療法(500mg,1日3回,経口投与)による治療を行った.
治療開始後,胸水量は徐々に減少した.
さらに29日後にルチンの1日投与量を1,500mgから2,000mgに増量したところ,治療開始後150日目には胸水貯留がほとんど認められなくなり,最終的に治療開始後450日目にルチン投与を中止することができた.
現在,治療開始後約2年を経過したが,胸水の貯留や臨床症状は認められていない.
以上の結果から,猫の特発性乳糜胸に対して高用量ルチン療法が有効である可能性が示唆された.
―キーワード:猫,特発性乳糜胸,ルチン.
日獣会誌 58,54~57(2005)
引用 ルチンによる治療が奏効した特発性乳糜胸の猫の1例(日本獣医師会)
形状
ルチンサプリメントの形状は、タブレットかカプセルのほぼ2択になります。
シロはお口にポイで飲んでくれるのでタブレット。
粒が大きいため2つに割って飲ませてます。
フードに混ぜて飲ませる場合は、カプセルタイプの中身を出して使うと良いかもしれません。
ルチンを始めてからの変化
最初に抜いたシロの胸水はこんな色でした。(以前Twitterにあげた画像)
量は200ccとかなり多かったし、色もかなり赤くて濁っていたんですよね。
ルチンのサプリメントが届いて、飲ませ始めたのが6月半ばくらいから。
毎日1000~1500mgのルチンを摂取してそろそろ一ヶ月になります。
ルチンのおかげかはわかりませんが、現在胸水の赤みはいくらか薄くなってきたそうです。
透明度も以前よりは多少増したとか。
それでもまだうっすらピンク色で濁っており、あまり良い状態ではありません。
これっていくらか改善したといって良いものなのかな…
おもな入手先
さいごに
いまはまだ落ち着いているのが救いですが、今後悪化していくとかなり辛そうです。
私は喘息もちなので、これまで窒息寸前の発作も何度か経験しました。
(救急車内で走馬灯を見つつもなんとか生還。現在は薬で寛解中)
経験者としては……とにかく呼吸困難でだけは死にたくない。
この状態が続くなら、いっそひと思いに殺してほしいというほどの苦痛でした。
シロの場合は「シロ自身がどこまで生きる意欲を維持できるか」につきるかもしれません。
もちろん楽な時間がなるべく続くようつねにサポートはしつつ。
その上で、限界を見極める勇気も必要なのかな…と悩む日々です。
コメント