「猫の腎臓病がわかる本」を読んでみた~お世話係必読本!

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クロと「猫の腎臓病がわかる本」

届いた本とクロ

 

先日ツイッターでも触れましたが、猫の腎臓病に特化した本が出ていたので買ってみました。

 


ひととおり読み終えたので、かんたんにご紹介したいと思います。

 

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猫の腎臓病がわかる本

入手先 楽天 | Amazon | Yahoo!

 

サイズはA5判でソフトカバー。

厚さ1cm弱と威圧感(?)はありませんが、文字はすこし小さめなので老眼だと若干しんどいかも ^^;

本文は、もくじの文字(もくじ紹介の写真を参照)より気もち小さめです。

一般向けの本なので、文体もですます調でソフト。

やさしい獣医さんが、ていねいに説明してくれてるような雰囲気です。

 

著者

宮川 優一(みやがわ ゆういち)

日本獣医生命科学大学臨床獣医内科学研究室第二・講師。
本学付属動物医療センターで腎臓科・循環器科を担当。

平成18年 日本獣医畜産大学獣医学部獣医学科卒業・獣医師免許取得。
平成22年 日本獣医生命科学大学大学院獣医生命科学研究科獣医学専攻博士課程修了。
平成23年 日本獣医生命科学大学獣医高度医療学教室・助教。

イヌおよびネコの腎臓病・泌尿器疾患、体液・酸塩基平衡を中心の研究対象としている。

引用 書籍・著者紹介より

 

もくじ紹介

「猫の腎臓病がわかる本」もくじ1 「猫の腎臓病がわかる本」もくじ2

はじめに

【第1章 猫と腎臓病には深い縁がある】
猫の腎臓病は謎だらけ
「慢性腎臓病」ってなに?
泌尿器のしくみを知ろう
泌尿器疾患の原因と予防
気をつけたい下部尿路疾患

1 尿路結石症(尿石症)
2 特発性膀胱炎
3 尿道炎・尿道閉塞

いろいろな腎臓病

1 慢性腎臓病
2 水腎症
3 腎盂腎炎
4 腎結石
5 糸球体腎炎
6 多発性のう胞腎
7 急性腎不全

 

COLUMN.1 うちの猫、よく吐いているんだけど……
COLUMN.2 猫のストレス要因
COLUMN.3 特発性膀胱炎の薬
COLUMN.4 下部尿路疾患に配慮したフードは予防になる?
COLUMN.5 腎臓が未形成で生まれることも
COLUMN.6 腎臓病にサプリメントは効く?
COLUMN.7 猫の一生

 

【第2章 腎臓病を遠ざける暮らし】
猫のストレスを見つける
水飲みのくふう
ウェットフードで水分補給
おしっこは健康のバロメーター

ロコミ隊が行く!

好きな水の飲み方は?
ウェットフード試食会
ボク、ワタシの好きな遊びはこれ

 

COLUMN.8 猫の適正なエネルギー量

 

【第3章 もしかして、腎臓病?】
検査数値の意味と見方
腎臓病の治療はどう進む?
腎臓病の合併症
「リン」の制限
慢性腎臓病の症例

症例1 ステージ4でも食欲を維持/くろちゃん
症例2 3年後、クレアチニン値が正常値に/アルトちゃん
症例3 消化器用フードで数値が安定/メアリーちゃん
症例4 心臓病と合わせて経過観察/小太郎ちゃん

 

COLUMN.9 数値は目安。でも数値を見なければ始まらない
COLUMN.10 腎臓病の猫の体重管理
COLUMN.11 人の食べ物はたまに、少しだけ

 

【第4章 腎臓病と生きる】
早期ステージで長生きする!
食事を生きる力に
療法食を食べてくれないとき
いろいろなフードを試してみよう
腎臓病の薬
薬の飲ませ方
治療の期間、費用の目安
猫の人工透析と腎臓移植
慢性腎臓病のステージが進んだら
獣医師として「死」について考える

 

COLUMN.12 投薬サポートアイテム
COLUMN.13 健康診断で早期発見
COLUMN.14 多頭飼いは慎重に

 

【巻末】
食材の栄養成分
不調、病気、ストレス要因のチェック一覧

[病気編]
[生活・ストレス編]

さくいん
メーカー問い合わせ先一覧

 

感想

ざーっとですが、内容にはすべて目を通しました。

かんたんに説明するとすれば、こんな感じ。

第1章→ 腎臓病とはどういうものか

第2章→ 悪化させないくらしのヒント

第3章→ 腎臓病と言われたら知っておくべきこと

第4章→ 症状とうまくつきあう具体的な方法

 

特に3章は検査結果の見方や数値の意味、合併症や個別症例など、これまで知りたかったことがくわしく書かれており、個人的にはとてもためになりました。

 

ここが良かった!

くりかえし触れられる、ウェットの重要性

軽度であれば、ウェットメインに切り替えるだけでもじゅうぶん維持できる、ということが何度も書かれています。

(逆にあまりはやく療法食に切り替えてしまうと、栄養の偏りからかえって腎臓の悪化を早めることもありそうです。)

 

クロを保護した当時、世間的にはまだ、ドライフードのほうが歯石防止になって良いという風潮でした。

クロはもともとあまりウェットに興味を示さない猫でしたが、まわりの影響で、ウェットをほとんど食べさせないまま来てしまいました。

うちでは、これまでの猫の好みがみんな「ウェット>ドライ」だったので、大人になればクロもそのうちウェットが好きになるだろうと思っていたのもあります…。←結局ダメでした

クロももっと若い頃からウェットに慣れておけば、腎臓病の発症をもう少し遅らせることができたのかもしれません。

 

個別の症例が紹介されており参考になる

ひとことで腎臓病といっても、さまざまな要因から発症に至ります。

実際の猫さんたちはみんな、どんな状況で腎臓病と診断されるのか。

自分の猫以外のケースって、意外と知る機会がないんですよね。

4匹の猫さんの例が、データや写真とともに解説されています。

 

カルシウム値が高い子や心臓由来の腎臓病への対応が、フードの選択から慎重におこなわれていたり…

さすが腎臓の専門家ともなると、対応がこまやかだなぁと感心してしまいます。

 

食材別の栄養成分表

この本の発行元が女子栄養大学だったので「なんで?」と思っていたのですが、巻末の成分表を見て納得しました。

完全手作り食を実践している方には全然ものたりないと思いますが、「おやつや気分転換にお肉やお魚を食べさせたい」というときには、この成分表が役立つかもしれません。

 

たとえばお刺身でも、ブリならほかよりリン少なめで安心かな?とか。

ナトリウム多いからサンマはやめておいたほうがいいかな?とか。

そんな感じの使い方ができます。

ちょっと気が利いてますね。

 

ここはもう少し知りたい

薬の説明がものたりない

薬に関しては表面的にさーっと流された感があります。

たとえば、食欲増進剤としてミルタザピン(レメロン)の説明しかない、など。

 

量も1ページだけなので、もう少しボリュームがほしい気もします。

あと各症状向けのお薬は、それぞれ実際の薬名も入れてもらえるとありがたかったかも。

(もしかしたら制約があって難しいのかもしれませんが…)

 

末期の対応についても解説があっさり

食欲減退時のチューブフィーディング(給餌)の説明は、ほんのひとことだけ。

最末期に利用するかもしれない酸素ハウスなどについても、記述なし。

 

末期治療の選択肢として、もう少し具体的な方法にも触れてほしかったです。

全体的に末期の治療・介護についてはものたりない印象でした。

 

こんなときにおすすめ

猫が病院で腎臓病と診断されたら、一度は読んでソンのない本かと思います。

まだ腎臓病と言われていなくても、そろそろ高齢で腎臓が気になるなーという時期に読むことができれば、さらにラッキーでしょう。

予備知識として知っておくと、役にたつことがたくさん詰まっています。

 

ただ、「獣医師によって治療方針が異なることもある」というのは、心にとめておいたほうがいいかもしれません。

この本の内容をゴリ押しすると、かかりつけの先生が気を悪くすることも、ないとはいえないですしね…。

 

おもな入手先

入手先 楽天 | Amazon | Yahoo!

 

最後までお読みいただきありがとうございました。
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コメント

  1. にゃあ×3 より:

    これ、なかなかよさそうですね。
    我が家毎年この時期はいまいちで、カリカリ食べる量が激減。今年はウエットを多目にしてます。でも量があるわりにカロリーとれないので(お腹いっぱいになっちゃうんですよね)格闘中。年をとると噛んだりする力がいらないご飯もありですね。
    今のところロイカナとヒルズのシチュータイプじゃないのは食べます。
    インテグラ再挑戦で買ってみました。