以前から気になっていたペット用乳酸菌に「ツヤット」という製品があるのですが、
春に広島でお会いした猫友さんに、ご厚意でこちらをすこしわけていただけました。
多忙で放置プレイになっていましたが、ようやく使ってみたのでご報告です。
うちではすでにペット用乳酸菌のJIN(現 H&JIN)(以下JIN)をつかっていますが、
JINでもあまりいい変化がでてくれない子(うちではフクがそうでした)や、
お腹がゆるくなりすぎてしまう子もたまにいるんですよね。
そんな子がこちらに切りかえると、調子がよくなることもあるようです。
美育乳酸菌 Tsuyatto(ツヤット)犬猫用
箱とリーフレットなどもいっしょにいただけたので撮影。
箱のなかにはアルミ製の小袋。
原料・成分
JINほどではありませんが、ツヤットの原料もかなりシンプル。
原材料
デキストリン、マルトオリゴ糖、乳酸菌粉末、セルロース
成分の割合は、JINとはかなりことなっています。
くわしいことはのちほどでてくる両者の比較をごらんください。
栄養成分
粗たんぱく質:5.0%以上、粗脂肪:0.9%以上、粗繊維:5.6%以下、粗灰分:1.1%以下、水分:4.2%以下
特徴
こちらはリーフレットとパッケージから引用。
特許取得実績乳酸菌含有
美育乳酸菌 Tsuyatto ツヤット ペットの健康維持をサポート 犬猫用「ツヤット」は、乳酸菌エンテロコッカスフェカリスを加熱処理した「FK-23」を原料としたペット用食品です。
FK-23とは?
乳酸菌は、ヨーグルト、味噌、チーズなどに利用され、昔から健康維持によいことが知られています。
この乳酸菌の中から優れた乳酸菌(エンテロコッカスフェカリス)を選び出し、加熱処理を施した独自の素材が 「FK-23」です。
「FK-23」は安心・安全な HACCP 手法認定施設にて製造されています。「ツヤット」1包でたくさんの乳酸菌が 摂取できるように設計されています
ヨーグルトなら約300カップ分(約30リットル分)
乳酸菌飲料なら 約20本分でもTsuyattoなら1包で摂れます
どうやって食べさせてあげればいいの?
- フードに混ぜて与えてあげてください
ドライタイプのフードの場合は、フードにふりかけてあげてください。
ウェットタイプの場合は、フードに混ぜてあげてください。
- 飲み水やミルクに混ぜて飲ませてあげてください
食べない子には、こんな方法も
- 犬や猫は、乳製品の風味が大好きなので
- 粉チーズを混ぜて与えてあけてください。
- 粉ミルクを混ぜて与えてあげてください。
- ヨーグルトに混ぜてあげてください。
- 犬や猫は飼い主さんの手や自分の前脚などを舐める習性があるので、ハチミツに混ぜて
- 飼い主さんの手に付けて舐めさせてあげてください。
- 犬や猫の前脚に付けて舐めさせてあげてください。
- フードトレーに付けて舐めさせてあげてください。
名称: 栄養補助食
原材料名:デキストリン、マルトオリゴ糖、乳酸菌(加熱処理)、セルロース
内容量:1箱(1.0g×30包入り)
価格:セット価格10,186円+税/3箱
希望小売価格:4,380円+税/1箱どんな子にどれくらい与えたらいいの?
- 毛艶を維持したい子に
- 健康維持のサポートをしたい子に
- 与え方の1日目安
小型犬(~10kg)…1包
中型犬(10~20kg)…2包
大型犬(20kg~)…3包
猫…1包
保存上の注意
高温多湿、直射日光を避け、涼しいところに保存してください。
開封後は直ちにご使用ください。
「FK-23」はニチニチ製薬(株)の商標です。
「FK-23」は安心・安全な HACCP手法認定施設にて製造しています。
ニチニチ製薬株式会社
〒518-1417 三重県伊賀市富永239-1
お客様相談室 0120-171-868
http://www.nichinichi-phar.co.jp
引用 リーフレット
- ツヤットは、乳酸菌フェカリスFK-23菌を含有し、ペット の健康維持をサポートするために開発された栄養補助食です。
- ツヤットは、高度な技術で生産された乳酸菌フェカリス FK-23菌を1包あたり3000億個相当含んでいます。
- 防腐剤、保存料、香料は使用しておりません。
- 継続的にご使用されることをおすすめいたします。
引用 パッケージ
腎不全の猫にあげてもだいじょうぶ?
ほぼ乳酸菌(あとはせいぜい食物繊維やオリゴ糖)という製品ですし、
しろうと判断ですが、腎臓に影響のありそうな成分もこれといってなさそうです。
規定量の範囲でつかうのであれば、腎臓病でもとくに問題ないかと思います。
不安があれば、いちどかかりつけの病院で相談されてみてください。
人間目線のみためとにおい、味
みため
パッケージをあけるとサラサラした白い粉末があらわれます。
袋にくっつきぎみのところをみると、ツヤットも水分にはよわそうですね。
一袋の内容物を、試食用の2つのお皿にわけたところ。
ツヤットそのままではおそらく猫たちはなめてくれないので、
毎朝JINでやっているようにちゅーるにまぜて試食してもらうことにしました。
におい
とくに感じません。
毎朝猫と私でのんでいるJINにくらべると、もっとにおいがないです。
(JINはなんとなくあまいかおりがする。)
そのせいか、逆に素材そのもの?のにおいをかすかにかんじるので
人間である私の印象では、JINのほうがほんのすこしのみやすい。
味
こちらもほとんどなし。
JINよりさらに味がないようにかんじます。
(JINはもうすこしあまみがあるので、オリゴ糖の量がおおいのかも。)
こちらも味がなさすぎるせいか、人間的にはJINのほうがややのみやすい。
ツヤットとJINの比較
両者とも高品質でクチコミもよさそうなペット用乳酸菌製品ですが、
こうしてくらべてみるとけっこうちがいがあるようです。
ツヤット
- 乳酸菌:エンテロコッカス・フェカリス・FK-23株
- 菌量:1包(1g)あたり3000億個
- 原材料:デキストリン、マルトオリゴ糖、乳酸菌粉末、セルロース
- 成分:たんぱく質5.0%以上、粗脂肪0.9%以上、粗繊維5.6%以下、粗灰分1.1%以下、水分4.2%以下
- 価格:1箱30包入り 4,380円+税
JIN(現 H&JIN)
- 乳酸菌:エンテロコッカス・フェカリス・EF-2001株
- 菌量:1包(1g)あたり2000億個
- 原材料:水溶性食物繊維、フラクトオリゴ糖、乳酸球菌(EF-2001・死菌)
- 成分:粗たん白質1.5%以上、粗脂肪0.1%以上、粗繊維0.2%以下、粗灰分0.3%以下、水分10%以下 ※2019年リニューアル後の成分
- 価格:1箱30包入り 2,000円+税 ほか
ペット用乳酸菌比較表:ツヤット vs JIN
ツヤット | JIN | |
---|---|---|
画像 | ||
菌種 | FK-23(死菌) | EF-2001(死菌) |
菌量(1g中) | 3000億 | 2000億 |
たんぱく質 | 5.0%以上 | 1.5%以上※ |
繊維質 | 5.6%以下 | 0.2%以下※ |
オリゴ糖 | マルトオリゴ糖 | フラクトオリゴ糖 |
価格(30包) | 4,380円+税 | 2,000円+税 |
※JINはリニューアル後の成分
まず菌種と菌量、価格がちがいますね。
ツヤットの菌量、JINとくらべてもかなりおおいです。
そのぶんちょっとお高めということなのかな。
さらにオリゴ糖の種類や、成分の比率にもちがいがありました。
3匹の反応(クロ、チョビ、シロ)
毎朝チョビ・シロにJINを与えるときやっているように、
腎臓配慮タイプのちゅーるにまぜてみました。
さきほど2皿にわけたツヤットに、ちゅーる1袋を半分ずついれて
それぞれをよーくまぜまぜ。
(今回はほかのサプリメント類はいっさいいれません。)
これをクロ、チョビ、シロの3匹に試食してもらいます。
クロ
「(くんくん)いらない。」
クロはけっきょくさいごまで口をつけてくれませんでした 。
すこし前までサプリメントたっぷりなちゅーるを食べさせられていたせいか、
さいきんちゅーる自体にも反応しなくなってます(泣)
それにしてもあんまりなスルーっぷり~。
なんにもはいってないちゅーるなら、もうすこしなめてくれるんですけども……。
うーん、ツヤットのせい?
チョビ
あれっ……?!
だって、今朝はJIN入りのちゅーる、おいしそうにペロペロなめてたよね……?
JINならよくて、ツヤットだとダメなんですか??
なにゆえ???
このあとシリコンスプーンで強引に食べてもらいましたが、
ものすごくゴキゲンななめになってしまいました。
シロ
「うまいうまい!」
………うん。よかったね… (´ー`)
クロ | チョビ | シロ | |
ツヤット |
シロ以外はみごとに撃沈でした。
理由はさっぱりわかりません。
たまたまうちがそうだっただけかもしれませんが、
ごはんに気むずかしい猫さんにツヤットを与えるときは、
なにかちょっと工夫がいるかもしれないですね。
こんなときに使うのがおすすめ
乳酸菌の効果がよくいわれるのは、皮膚疾患や毛艶の改善です。
ただ、乳酸菌でおなかの調子がよくなれば免疫アップにもつながりますし、
腎疾患にもよい作用が期待されるそうです。
参考 腸内細菌がもつパワー 慢性腎臓病(CKD)を防ぐ作用が明らかに(糖尿病ネットワーク)
当ブログでも、JINを使いはじめたころに乳酸菌と腎臓病の関係を考察しました。
うちの猫(や人間)たちはみなJINを愛用しているのですが、
JINがあわない子であればツヤットをためしてみるのもよいかもしれません。
おもな入手先
JINなんかだと15包入りのおためし品なんかも売っていますが、
ツヤットは今のところこの30包入りが基本、かつ最小単位っぽいです。
さいごに
ペット用乳酸菌には安いものから高いものまでたくさん種類がありますが、
私がえらぶ基準にしたのは、まず菌量がおおいもの。
さらに原料がなるべくシンプルで、よけいなものがはいっていないもの。
ただ、乳酸菌は1回に使用する量がごくわずかなため、飲みやすいかたちに製品化するうえで増量剤はかかせないのだそうです。
こちらのツヤットは菌量もおおく、
JIN同様にシンプルな製品なので安心感がありました。
JINをためしてみてウンチがゆるくなりすぎるというときは、
いちどこのツヤットに切りかえてみるのもおすすめです。
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