今回はやや小ネタです。
最末期のフクがのんでいた薬とほぼおなじものを、自分でもしばらくのんでみてました。
すると意外な(?)結果がでたので、ちょっとメモしておこうと思います。
フクの飲んでいたウルソは人間も飲めた(というか本来ヒト用)
以前フクがのんでいた薬のなかに、「ウルソ」というものがありました。
当時フクは肝臓の数値がわるかったので、肝臓の負担をへらすお薬です。
時期的にはだいたいこのあたりから、亡くなるまでずっと。
のませていたときは具体的にどんな効果があるのかよくわかっておらず、
その後うちではだれものむことがなくなったので、記憶からきえかかっていました。
それがとつじょ記憶からよみがえってきたのは、こちらの記事をみたときでした。
私の愛読ブログのひとつ、健康系ライター鈴木祐さんの「パレオな男 」。
(海外の文献で裏がとれたものを、軽妙な文体で翻訳・紹介してくれる良ブログです。)
その肝臓にいいサプリのなかの1項目が「ウルソデオキシコール酸」でした。
なんでこんな記事読んでるの?っていうあたりはスルーということでひとつ ^^;;;
ウルソデオキシコール酸って、フクがのんでたあのウルソ……?
人間がのむとどうなるんだろう?という興味がふつふつ。
どうももともとは人間用のようで、それを病院で猫に転用していたっぽいです。
人間用「ウルソ錠」の解説(抜粋)をみてみましょう。
ウルソ錠とは?
おもに胆汁の分泌をうながし、脂肪の分解をたすけて肝臓の負担をへらす成分のようです。
商品名:ウルソ錠50mg
主成分:ウルソデオキシコール酸(Ursodeoxycholic acid)
剤形:白色の錠剤、直径6.0mm、厚さ約2.4mm
シート記載:ウルソ50mg、URSO50mgこの薬の作用と効果について
胆汁分泌の促進作用により胆汁の流れを改善し、また、肝臓で疎水性胆汁酸と置き換わり、肝細胞の障害を軽減します。さらにサイトカイン・ケモカイン産生抑制作用や肝臓への炎症細胞浸潤抑制作用により肝機能を改善します。他に胆石溶解作用、消化吸収改善作用があります。
通常、胆道系疾患・胆汁の流れが悪くなって起こる肝疾患の治療、小腸切除後や炎症性小腸疾患における消化不良の改善、コレステロール系胆石の溶解、慢性肝疾患、原発性胆汁性肝硬変およびC型慢性肝疾患における肝機能の改善に用いられます。
成分(一般名) : ウルソデオキシコール酸
製品例 : ウルソ錠50mg~100mg、ウルソ顆粒5%
区分 : 利胆剤/胆汁酸/肝・胆・消化機能改善剤概説 胆汁の流れをよくして、肝臓を守るお薬です。胆石や肝臓病に用います。
作用
【作用-1】利胆作用..胆汁の流れをよくして、胆石を溶かします。小さめのコレステロール系胆石を溶かすのに適します。大きい胆石や石灰化した胆石には向きません。
【作用-2】肝機能改善作用..肝臓の血流をよくして、肝臓の細胞を守ります。とくに、胆石や胆汁うっ滞をともなう肝臓病に向きます。また、慢性肝炎においても肝機能値の改善効果が認められています。
【作用-3】消化吸収改善作用..消化不良を改善して食べ物の吸収を助けます。特徴
古くからある胆汁酸製剤ですが、今なお、胆石や肝臓病に広く処方されています。有効成分は、漢方薬「熊胆(ゆうたん)」に含まれるウルソデオキシコール酸。強力な作用があるとはいえませんが、安全性が高く副作用も少ないです。
C型慢性肝疾患に対する効能が追加されました(2007年)。肝臓の炎症を軽減し、病状の進展を抑制する効果が期待できます。ただし、肝炎ウイルスそのものには無効です。他の抗ウイルス薬(インターフェロン等)が効果不十分な場合や副作用で使用できない場合などに、補助的に用いるものです。
引用 ウルソデオキシコール酸(おくすり110番)
処方薬としてつかわれている「ウルソ錠」(有効成分の含有量がおおい)とはべつに、
おなじ成分が配合された指定医薬部外品※もあります。
入手しやすいウルソデオキシコール酸の代表として、
前述のブログ記事では強ミヤリサンが紹介されていましたが……
強ミヤリサンにはウルソが…入ってない!
強ミヤリサンにはウルソデオキシコール酸は配合されていませんでした。
参考 強ミヤリサン(PDF)
(どうも強ミヤリサンとミヤリサンUのとりちがえをされたような気配。名前もにてますしね。)
ちなみにミヤリサンもいい製品だと思いますが、生菌なので相性はありそうです。
うちの母はむかしからおなかの不調にミヤリサンがいちばんあうそうで、
便秘解消よりもむしろ食あたりや胃腸のトラブルでお世話になってきたとのこと。
でもざんねんながら、私はのんでもあんまりピンとこないんですよね~。
強ミヤリサンはわが家の猫たちにもいっときのませていました。
が。
……けっきょく猫的にもあまりピンとこなかったので休止。
現在私と猫のおなかには死菌のH&JIN(旧JIN)がメインになってます。
ミヤフローラ EX(旧ミヤリサンU)
で、いろいろしらべてみたところ、
ミヤリサンはミヤリサンでも、こちらの旧ミヤリサンU、
現ミヤフローラEXにはしっかりウルソがはいってました。
(ミヤリサンにウルソデオキシコール酸を配合しただけのものです。)
薬のウルソ錠にくらべてウルソ含有量すくなめですが、ウルソ成分自体はおなじ。
大人は1日6錠服用します。
1日分6錠の中にはミヤリサン300mgとウルソデオキシコール酸60mg。
参考 ミヤフローラEX(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)
自分もウルソを飲んだらどうなったか
あんまりひっぱるのもなんなので、とっとと結論にいきます。
ミヤフローラをだいたい一ヶ月くらい、食事のあとに2錠ずつのんでみてたのですが
なんと
太りました。
2kgくらい、かな…… orz
そのあいだ、生活習慣自体はなにもかえてません。
どうもね……
ミヤフローラのむと、ごはんがおいしくなって、食欲がますんですよ……。
胃もたれなんかもなくなるので、おいしくたくさん食べられちゃう。
いっしょに母ものんでたのですが、やたらおなかがへるといってました。
(母もいくらか太ったっぽい。)
ウルソで脂肪がガンガン分解されるということは、
それがそのまま吸収されちゃうっていうことなんでしょうか…。
本来乳酸菌は、2割くらい腸内でよぶんにエネルギーを消費してくれているとききます。
なにものんでないときよりは、気もちくらい、やせるはずなんです。
ミヤリサンも乳酸菌の一種だし、ウルソ成分よりミヤリサンのほうがおおいし。
わかるほどにはやせないまでも、逆に太るとは思ってもみず……。
ううう。
肝臓への影響は体感できるほどにはなかったです。
(たぶん肝臓の健康的には、のむといいのだろうとは思うけど。)
結論として、私の場合はミヤフローラの常用はやめることにしました。
お酒をのむ前後や胃もたれしているとき限定でのむようにしようと思います。
体重へってる猫にはいいのかも?
そんなわけで、ウルソを飲んでいたフクの体でどんなことがおこっていたのか、
なんとなくですが、自分で体験することができました。
食欲低下の一因でもあった胃腸の不調を、ウルソで底あげしてくれていたんですね、きっと。
もしクロにのませることで食欲アップする可能性があるなら、
ミヤフローラもためしにつかってみたいかなーとも。
こんどいちど病院で相談してみようと思います。
余談ですが、ウルソでふえた体重2kgのうち1kgはなんとかもどりました。
のこりはまだもどりません …(TдT)
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