一時はお別れも近いかと覚悟したチョビの脳腫瘍。
処方されたステロイドは、いまのところ劇的といっても良いほど効き目をみせています。
いつまで効果が維持できるかわかりませんがチョビはとても元気です。
現在チョビが飲んでいるステロイドについても、いま一度おさらいしておこうと思います。
ステロイド「プレドニゾロン」てどんな薬?
このお薬の詳細は「おくすり110 」(※人間用)に掲載されています。
転載不可とのことなので、こまかい部分についてはそちらをご覧下さい。
引用 プレドニゾロン(おくすり110)
以下で一部のみ引用させていただいています。
名称
プレドニゾロン
製品名:プレドニン錠5mg、プレドニゾロン錠1mg~5mg(旭化成) など
区分
副腎ホルモン/プレドニゾロン系/副腎ホルモン剤
特徴
プレドニゾロンは、もっとも標準的なステロイド薬です。
古くから、各診療科で広く処方されています。
作用の持続時間は、中間型です。
作用
炎症をしずめたり、免疫系をおさえる作用があります。
用法
年齢、症状により適宜増減
副作用
【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
- 副腎不全、糖尿病..だるい、吐き気、下痢、のどが渇く、水をがぶ飲み、多尿、食欲増進、太る
【その他】
- 消化不良、下痢、吐き気、食欲増進、食欲不振
- 脂肪の異常沈着(顔がふっくらする、肩やおなかが太る)
- コレステロール値の上昇、低カリウム血症
こちらにもくわしい説明があります。
参考 プレドニゾロン (Wikipedia)
価格
病院によって差があるとは思いますが、うちのかかりつけでは1錠90円(税抜)でした。
動物用のお薬としては比較的安いほうかと思います。
チョビがステロイドを飲むとどうなったか
飲ませるとき
この薬も猫的にはまずい味のようです。(これもたぶん苦い)
一発で飲めず口の中でゴロゴロさせてしまうと、チョビもやはり吐きました。
現在は吐き戻し防止のため、1/2にした錠剤を空カプセルにつめて飲ませています。
チョビはこれまであまり薬を飲んだことがなかったので、投薬初期はけっこう試行錯誤しています。
固形物を飲ませようとすると「グギギギ…」と口を食いしばって開けてくれませんでした。
なのではじめの数回は粉末にしておやつ(ちゅーる)に練りこみ、ムリヤリくちになすりつけて食べさせてましたね ^ ^;
お助けアイテム:空カプセル
チョビにも最小サイズの5号を使っています。
お助けアイテム:ピルカッター
錠剤を分割するときに使います。
お助けアイテム:ピルクラッシャー
手でフタをまわしてすりつぶすタイプ。
錠剤やカプセルが苦手な猫さんには、これで粉砕しておやつにまぜて食べさせます。
お助けアイテム:投薬補助剤
最近はこの手のものも種類が豊富ですね。
投薬専用のものでなくても、ふつうのおやつ(ちゅーるやチャオプチなど)にまぜて与えることもできます。
飲んだあと
二次診療での診断直後は状態がかなり悪かったため、比較的多めの量が出たように思います。
処方どおりに飲み始めて数日で症状が回復していきました。
まず、脳腫瘍によるものと思われる異常行動(旋回、興奮、脱力)がおさまりました。
食欲廃絶状態だったのも、ステロイド開始以降は急速に回復。
体重もいっきに増加していきます。
異常行動の消失は、おそらくステロイドの抗炎症作用で脳の腫れがいったんおさまったことが理由。
また、食欲亢進はステロイドでよくある副作用のひとつと思われます。
ステロイドのチョビの適正量
最初の処方は5mgの錠剤を1日1錠、30日分でした。
すると飲み始めた翌日から少しずつ食欲が回復しはじめます。
ちょっと食べすぎでは?と心配しつつも、体調悪化で1割近く減っていた体重を取り戻すまでその量で継続していたのですが……
病気の発覚以前よりも太ってきたのに気付き、病院に相談へ。
かかりつけの病院からは「薬をのませる間隔を少しずつあけていく」という方法が提案されました。
毎朝1錠飲ませているのを、まずは1.5日に1錠。
それでもまだ食べるのであれば、2日に1錠へ。
とりあえずこの方法を試してみたのですが、薬を飲んだ直後の薬の体内濃度?が変わらないせいか、食欲自体に変化がなく、食べるときはめちゃくちゃ食べます。
効き目が薄れていけば食欲はおさまりますが、同時に脳の症状がぶりかえすのでは…という心配も。
そこで検査に行った病院から回答があったもうひとつの方法、「1回の量を半分にする」へ変更してみました。
つまり、ステロイドを1日1回1/2錠(2.5mg)です。
こんなにいっきに減らして大丈夫なのかな?と思ったものの、試してみると案外いけそう!
しばらくその量で続けてみましたが、今のところ体調悪化は見られません。
食欲もほどよいところでとどまっており、爆食傾向は落ち着いたようです。
体重も安定。
そんなわけで、現在の体調を維持できているうちは、この量で継続することになりました。
ちなみにかかりつけの病院からは「どちらの方法で調節しても良いが、いったん決めたらそれで続けるように」と言われています。
追記 半分に減らしていったん落ち着いたかに見えたチョビの食欲増進ですが、その後また進み、なんと現在体重4.2kg!(どこまでいくの…。)さらに量を減らすべきかどうか。近々また病院で相談してきます。 orz
まとめ
ステロイドは、亡くなったフクの口内炎でもお世話になった薬です。
フクもステロイドにだいぶ助けられました。
あのときはもっと少ない量だったので、病気や症状によって使う量が変わるんでしょうね。
かかりつけからは、「猫の場合は人間のような強い副作用はあまりでない」という説明も受けています。
もうダメかと思ったチョビが、一時的にせよ、以前とあまり変わらない生活が取り戻せたのは、本当にステロイドのおかげです。
腫瘍の増殖をいつまで抑えられるかは予測不能ですが、今のこの穏やかな時間を大切にしたいと思います。
余談ですが、人間のアトピーへの長期使用で副作用に悩まされるような話を耳にしていたので、個人的にはステロイドってちょっと怖い薬?というイメージでした。
実際シロウトが独断でやめたりふやしたりするのはむずかしいお薬なのでしょう。
でもちゃんと使い方を理解している先生の指導のもと、適切な量で使えば、きちんと効果が出るのかもしれませんね。
そういえば私も重度の喘息でしたが、毎日の吸入ステロイドのおかげでふつうの生活がおくれるようになったのでしたっけ。。。
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