【お疲れさま、フク。そしてありがとう~ついにやってきたお別れの時】

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ツイッターではすでにご報告していたのですが……

 

ながらく闘病生活を送っていたフクでしたが、

2018年9月4日の未明、ざんねんながら息をひきとりました。

 

フク 2018/9/2

亡くなる前日のようす。まだいくらかおだやかでした。

 

小さな体でたくさんがんばったね………本当におつかれさま。

しあわせな時間を、ありがとう。

そして、たくさんのことを教えてくれて、ありがとう。

 

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台風に連れていかれたフク

怒るフク 2018/9/2

それでも、怒っている時間がだんだん多くなって…

 

台風のたびに呼吸困難で体調をくずすことがつづいていたため、

今回の台風21号も警戒はしていました。

 

けれどまさか、この台風にフクの命までさらわれてしまうことになろうとは。

気圧の変化とともに、フクは目に見えて弱っていきました。

 

ついその一日まえまでは自力でトイレにいき、爪もとぎ、

薬やご飯もフルに注入できていたので、まったく予想外の急変です。

 

でも……

けしておだやかな最期とはいえませんでしたが、

くらしなれた家で、私のそばで、その時をむかえられことだけは、

(病院で亡くなるより)すこしはよかったのかな、という気もしています。

 

フクの死因

息をひきとったフク

息をひきとったフク

 

フクの死の直接の原因は、よわった体が鎮静剤にたえられなかったことでした。

ただこれはいま考えても、どうにもさけようのないことだったと思います。

 

フクにりやられた傷

フクに爪でざっくりやられた傷

 

フクは、亡くなる前日とつぜん豹変し、凶暴化しました。

私でもさわることができなくなり、このままでは投薬や点滴もできません。

体調を維持するためにも、最低限の沈静は必要でした。

台風がさればおちつく可能性もあるので、それまでなんとかしのぎましょう、と。

 

たんなる腎不全の末期症状ではない

夏みかんの木

フクはいま、夏みかんの下に眠っています

 

「これは、腎不全や猫エイズの末期症状ではないかもしれない。」

先生(と看護師さん)がいまの症状から推測するところによると、

何かしらの脳神経系統の異変からきている可能性があるとのことでした。

 

よだれの出方が、気持ちわるさからくるものとはあきらかにちがうこと。

よわっている猫にはありえないほど凶暴化していること。

そして容体の急変のしかた。

 

たとえば、脳神経からの症状といえば、てんかんが思いうかびます。

てんかんの症状としていちばんよく知られているのは「けいれん」ですが、

それ以外にも「攻撃性の増加」「不機嫌」などがあるそうです。

亡くなるしばらく前から気圧の変化に反応して呼吸困難を起こしたり、

やたらイライラおこりっぽくなったりしたのも、もしかしたら……?

 

貧血がすすむと血流がわるくなり、それによって血管がつまったり、

脳神経に影響がいったりすることも。

すると認知症のような症状がでて、性格が変わることもあるのだとか。

もちろん、いまとなっては真相はわかりません。

 

もしもっとはやい時期にそのような症状がでていれば、

検査をして投薬治療もできたのかもしれません。

でもフクの場合は、ほんとうにごくさいきんまでそんな気配がなかったので

私は気づくことができませんでした。

 

最期を看とることができた幸運

フクのお墓

フクのお墓にそなえたお花

 

今回はたまたま仕事で休みをとった日だったので、

納得するまでつきそい、手をつくせたことはとても幸運でした。

 

くるしみを完全にとりのぞいてあげることはできませんでしたが、

私ができることはすべてやってあげられた、と思っています。

 

これはこれまで猫を看とってきたなかでもはじめての経験かも。

いまも、私のなかに後悔はほとんどありません。

 

ひとつだけある心のこり

治ってきた傷とフクのヒゲ

治ってきた傷と、落ちていたフクの形見のヒゲ

 

ただひとつ反省点があるとすれば。

 

食道チューブが最初にぬけたときに、ねんのため血液検査をしておくべきだったと。

もしかすると、そこで腎臓の悪化に気づけていたかもしれません。

 

あのときはやめに鼻チューブに切りかえていれば、

たび重なるはきだしと再設置で体力を消耗させずにすんだのかも。

そうしていたら、もうすこしおだやかな時間がながくもてたのかもしれませんね。

 

さいごに

フクを保護してからこれまで、たくさんの応援をいただき

ほんとうにありがとうございました。

心よりお礼もうしあげます。

 

追記

フクの最後の三日間を詳細に記録したメモがいろいろあったので、

(投薬や注入メモ、体調メモ、未公開写真、病院とのやりとりなど)

フクの死を受けいれる儀式のような気もちで、写真とともに時系列でまとめました。

ただ、見るかたによっては不快に感じるかもしれない描写や写真もあり

ブログでは公開しないつもりです。

(あまりくわしく知りたくない、というかたも多いと思いますので。)

 

文字にして約4,000文字。写真は14枚ほど。

noteとか、なにかブログとは別のかたちで公開してみようかと考え中です。

(まだ使ったことないんですけどね、note……。)

 

最後までお読みいただきありがとうございました。
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コメント

  1. ちゃとらおーなー より:

    前略。初めまして、フクちゃん保護時の記事がツイッターで紹介されていたのを目にし、その後のフクちゃんの暮らしや綿密なフードや薬品の分析などに引かれ日々拝読させていただいています。うちの猫も血液検査で腎臓値が末期的な数値になりいつ亡くなっても不思議でない状態になりショックと絶望感で目の前が暗くなる思いでしたが、クロさんの記事の様々な処置や投薬が非常に大きな助けになりまだ命をつないでおります。ホロホロドリ様と同じくクロさんに心より感謝しています。今後はクロさんとフクちゃんの強さに思いをはせ一日でも長く生きられるように、最後の瞬間まで後悔のないように頑張ろうと思っています。闘病記も拝読させていただきたいので、お時間と余裕がある時にアップしてください。フクちゃんにも心から感謝しご冥福を祈ります。本当にありがとうございました。

  2. しま より:

    Mさんもお疲れさまでした。
    なかなか納得のいく最期ってないのかなぁと思ってましたが、
    Mさんの「後悔はほとんどない」を見て、
    なんだかホッと?しました(ナゼだろう)

    私も善かったり悪かったりの腎不全猫を看てますが、
    私に出来ることすべてしてあげられたら…、
    お別れの時、Mさんのように感じられたら幸せだなと思います。

    フクちゃん、今ごろ何してるかな?

  3. もみじのお母さん より:

    お疲れ様でした。最期を看取る事が出来て本当に良かったですね
    フクちゃんも安心してお空へ旅立ったと思いますよ。

  4. Chabo より:

    ずっとブログを参考にさせていただきながらお礼やご挨拶もできておらず申し訳ありません。
    甘えん坊のフクちゃん、大好きなMさんに見守られて心穏やかだったでしょう。ずっと応援していたので本当に寂しいですが、フクちゃん、Mさんにおつかれさまを言わせてください。フクちゃんのがんばりにはいつも勇気をいただきました、ありがとう。ゆっくりやすんでね。
    Mさん、いつもブログの更新ありがとうございます。

  5. S より:

    ご無沙汰しています。フクちゃん、残念です。
    Mさんに保護して貰い、出来ることは 全てして貰い、幸せだったと思います。fivと腎不全という共通点があるだけに、まとめて頂けると大変参考になります。まずはMさん、お疲れでしょうから少し休養されて下さいね。

  6. zizi より:

    飼主さんのフクちゃんへの深い愛情を日々感じるブログを拝見してました。
    うちも腎不全の子が居るのでいつか自分が介護に携わる時の参考になる記事も多く
    ツライ治療も頑張るフクちゃんを応援してたのですが・・・。
    飼主さんの愛情をいっぱい受け、包まれて虹の橋を渡るフクちゃん。
    豹変したのもきっと病気のせいでしょうから、ひっかいちゃってゴメンね・・・なんて
    言ってるかもしれませんね。
    ご冥福をお祈りしてます。フクちゃん、ありがとう。
    飼主さんも気が抜けてお疲れが出ませんように。

  7. けも より:

    フクちゃん、そしてMさんもお疲れ様でした。
    フクちゃんが保護された当時は本当にボロボロの姿で、私は内心「この子はいつまでの命なのだろう……そんなに長くないかも」と思っていました。
    でもMさんの献身的な看病が、フクちゃんの尽きかけていた命に火を灯して今まで生きることが出来たのだと思います。
    何より、誰にも看取られずボロボロの姿で街角でひっそりと……ではなく、安全な家の中、そしてMさんが見守る中で旅立てたことは、フクちゃんにとって何より幸福なことだったと思います。
    本当にお疲れ様でした。

  8. ryurey より:

    コメントは残してませんでしたが、ずっと拝見させていただいてました。
    フクちゃん、残念です。
    私も3年前に愛猫をなくしましたが、後悔8割、2割はやっと楽に
    なったのかもしれない、という感じでそれは今も変わりません。
    Mさんの献身的な看病に頭が下がります。
    Mさんのつづる記録は、今いる猫たちの今後にとても参考になります。
    フクちゃんはきっと幸せだったと思います。
    Mさんもご自愛ください。

  9. より:

    貴方はあの時食道チューブに
    切り替えてなければ
    鼻チューブのままで
    頑張っていればもう少しは
    長生きしてくれたのでは?
    かなり残念です
    うちの子より若いのに

  10. サバトラーニャ より:

    フクちゃん、よく頑張ってくれましたね、そして本当にお疲れ様、フクちゃん。
    瀕死の状態で保護され、本来ならそこで終わっていた命、
    美化するつもりはありませんが、手厚く看護してもらい、愛してもらい
    幸せな2年間だったと思います。

    看取った人間は、きっと多かれ少なかれ
    あの時こうしていれば、
    など悔いや自分を責めたりとかの感情が生まれるのではないかと思いますが
    私は愛情を持って接していた飼い主(この言葉好きではありませんが
    今はとりあえず)が選択した道でよかったんだと思います。
    よかれと思ってしたことが裏目に出ることは私も本当によくありますが、
    その時にはベストチョイスなんです。
    結果、良くなくてももう「たられば」の話なんで仕方ないんですよね・・・

    うまく言えなくてごめんなさいね。

  11. ブーコ より:

    フクちゃん、お疲れ様でした、頑張って生きたね。
    そしてМ様、献身的なお世話をブログで拝見させて頂きました。本当にお疲れ
    様でした。
    最期の時を見送れた事、とてもよかったと思います。そして、フクちゃんは
    そばで眠る事が出来るのですね。寂しくないね、フクちゃん。

    うちはクロちゃんと同じ年で同じく腎臓病を患っている♂猫が居ます。
    心配は尽きませんが、愛猫がいつまでも穏やかに過ごせるように頑張りましょうね。