前回の病院選びについて、たくさんのコメントをいただきありがとうございます <(_ _)>
コメントを拝見し、あらためていろいろ考えさせられました。
まだまだご意見募集中ですのでよろしくおねがいいたします。
今回のブログはちょっと方向がかわって、猫の緊急非常食についてです。
猫の緊急時に使える高栄養食
猫もさまざまな病気で体力がおちてくると、ふつうの食事がむずかしくなります。
場合によって、人間が栄養補給のお手伝いをする必要もでてくるでしょう。
そんなときに選択肢にはいってくるのが「高栄養食」です。
【ご注意】
以下でご紹介するものは、あくまでも自分から食べないときの体力維持用であり、 日常的につかう製品ではありません。 非常用の高栄養食には高たんぱくなものも多くありそうですので、 腎不全でも安心という製品はすくないかもしれません。 ご使用の際にはかならず獣医師に相談し、成分表示などもよくご確認ください。 |
緊急用の高栄養食にもいくつかのタイプがありました。
ウェットフードタイプ
缶やパウチにはいったウェットフードタイプです。
カリカリは無理だけど柔らかいフードなら食べられそう、というときなどに。
お湯や水でうすめればシリンジで飲ませることも可能だそうです。
リキッドタイプ
リーナルケア(追記あり)、クリニケア(追記あり)、カロリーエース、 アペ など。
ミルクティーのような見ためのリキッド(液状)タイプです。
食べたくても固形にちかいものはむずかしい、というときはこちらを。
さらさらした液状なので、そのままシリンジで飲ませることができます。
ゲルタイプ
ニュートリプラスゲル、フェロビタ、ニュートリスタット、スタミノールなど。
濃い目のシロップ~ゲル(ジェル)タイプ。
このみのようであれば自分でなめてもらってもよいし、口などにぬりつけてなめとってもらうこともできます。
粉末タイプ
キドナ(猫腎臓用)、カケシア、ハイカロリー などの粉末タイプ。
キドナはとくに腎臓にも配慮されています。(タンパク質を調整済)
お湯などにとかしてつかう粉ミルクにちかいものです。
ゆるく溶かせばシリンジで飲ませられるし、すこし固めに練って口にぬりつけることもできます。
猫用の粉ミルクも栄養豊富なので、緊急時の栄養補給用として使えます。
メンテナンスミルク、ロイヤルカナン高栄養パウダー、プレミアムキャットミルク など。
ミルクがすきな猫さんであれば粉ミルクはおすすめかもしれません。
APPE(アペ)~高嗜好性栄養補給
かつてクロが腎不全と診断されたとき、最悪の場合にそなえていくつかの液状の高栄養食を購入していました。
チューブダイエットのカケシア、リーナルケア、アペなどです。
リーナルケアだけはわりとはじめのほうで開けてしまったのですが…
その後さいわいにもクロの体調が落ちついてくれたので、ほかの高栄養食の製品はずっと放置してありました。
しかし賞味期限、使用期限はいつかやってきます。
いよいよアペにも期限がせまってきました。
そのまま捨ててしまうのはもったいないし……
どうせなら、捨てるまえにいちど3匹に試食してもらいましょう。
こちらがアペ。
アペはリキッドタイプの栄養食になります。
缶なので2年ちかく保存できました。
缶のおしりには賞味期限。
再来月には賞味期限がきれます。
アペの説明。
犬猫用栄養補完食 APPE(アペ)
特長
・高カロリー、高嗜好性の液剤です。
・高いエネルギー補給を必要とする犬猫のための栄養補完食です。
・分岐鎖アミノ酸(BCAA)、ビタミン類配合で犬猫の健康をサポートします。給与方法
①開缶後によく振ってください。
②本品をそのまま与えるか、またはペットフードに混ぜて与えてください。
③与える量は下表の1日あたりの給与量の目安を参照してください。
④食欲がなく自発的に食べないときは獣医師に相談し、カテーテルポンプやスポイトなどを用いて、舐めとらせるようにして与えてください。
⑤開缶後はなるべく早く与えてください。
⑥余った場合は清潔な別容器に移し、冷蔵庫で保管してください。保存料を配合していないので、早めに与えてください。体重:1日あたりの給与量の目安
1.0~2.5kg未満:1/2本
2.5~5.0kg未満:1本
5.0~10.0kg未満:2本
以後5kg増すごとに:1本追加
アペの原料と成分。
原材料名
デキストリン、全粉乳、チキンスープ、カゼインナトリウム、トレハロース、ラクトスクロース、ロイシン、バリン、イソロイシン、調味料、香料、ビタミン類(A、D3、E、B1、B2、B6、B12、ニコチン酸アミド、コリン)成分
粗たん白質 5%以上、粗脂肪 1%以上、粗繊維 1%以下、粗灰分 1%以下、水分 85%以下
1缶(約183mL)あたりエネルギー約150kcal内容量
195g(約183mL)使用上の注意
○本品は犬猫用です。人用のものと混同しないようにすること。
○缶を開けるときは、けがをしないように注意すること。
○子供が犬猫に与えるときは大人が監視すること。
○幼少児の手の届かない場所に保管すること。
○乳成分が分離して、固まることがありますが、品質には問題ありません。販売者
大塚グループ アース・バイオケミカル株式会社
〒101-0048 東京都千代田区神田司町2-12-1(2016/4/1移転)
〒136-0071 東京都江東区亀戸1-5-7 錦糸町プライムタワー15 階
3匹に出してみる
成分が沈殿しているからあける前によくふってね、ということで、鬼のようにシェイク。
そしていよいよアペをオープン。
缶をふりまくったので泡がういてます。
こちらのアペ………
腎不全闘病中のクロにはタンパク質過多だろうし、ダイエット進行中のチョビには栄養過多だろうし、その両方であるシロにはもってのほか!ですね(笑)
おそらく、本来は。
なのでそれぞれに出すのはほんのすこしだけ。
だいたい大さじ1~2ほどにとどめました。
器にすこしだけとりわけてみます。
サラサラの液状。
見ためはミルクティかミルクセーキ。
あまいかおりでもしそうですが、とくにこれといった強いにおいはありませんでした。
アペをクロへ
まずはクロへ。
こんなのどうですか。
「…」(ナチュラルにスルー)
はい。
だいたいわかってました。
アペをチョビとシロへ
おつぎはこちら。
チョビさんシロさんこれどうですか。
「……(なにこれ) 」 「ウマイウマイ!」
チョビの反応も想定内でしたが、シロに関しては想定外。
シロはアペがものすごーーく気にいったようでした。
(おかわりアピールもされましたが、きこえないふり。)
クロ | チョビ | シロ | |
APPE(アペ) |
入手先
結論
シロの非常食にはまよわずアペ!ですね。
ほかの2匹の非常食にはいまだに好みのものがみつからないので、
ほんとうにそういう状況になったときには、苦労しそうです。
そんな日がこないことを願いつつ……。
追記
その後に書いたこんな記事もあります。
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