【新薬ラプロスを猫に半月ためしてみた感想とメモ】

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クロ2017/10/19

 

猫たちはその後もこたつ生活を満喫しています。

 

私が寝るときになると、クロが私の横か足もとへ。
フクちゃんは顔の横へきて、いっしょにベッドにならんでくれます。(せまいです)

でも夜中にトイレに起きるとふたりともこたつに戻ってていないんですよね。

もしかして私、猫たちに寝かしつけられてるんでしょうか……?

 

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ラプロス開始から半月が経過

さて、先日の通院で、クロの薬をフォルテコールからラプロスへ変更しました。

このへんでいちどラプロスについてまとめておこうと思います。

 

薬を変更した理由

これまでの治療では腎機能などの数値が維持できなくなってきたためです。

サプリメントも併用してがんばってきましたが、最近は尿素窒素(BUN)やクレアチニン(Cre)の悪化傾向に歯止めがきかなくなっています。

 

前々回の血液検査後、先生からリーフレットをわたされました。

 

こういう薬(ラプロス)もあるので考えてみてください

 

病院によってはラプロスの使用をすすめない先生もいらっしゃるようですが、うちの病院ではいまのところ「ラプロスは猫の腎不全薬の第一選択肢」という位置づけ。

ラプロスを使えば腎臓の悪化をおそくできます、という説明をうけました。

(ただし腎臓病を完治させる薬ではないということです。)

 

そう考えるともしかしたら、症状が適用範囲内にはいったらすぐ始める、くらいのほうがより長く元気でいられるのかもしれませんね。

うちはあるていどすすんでからのスタートでしたがもっとはやい時期に発売されて使っていたら

どんなふうになっていたのかなぁと考えることもあります。

 

ラプロスの効果

ラプロスにはおもに腎臓の血流を改善する作用、そして炎症をおさえる作用があり、総合的に腎臓の寿命をのばすことができるそうです。

 

血流改善

腎臓の中を血がスムーズに流れることができれば、腎臓も傷つきにくくなり、すくない負担で仕事がはかどります。

あまり疲れずに仕事をこなせる=腎臓の寿命がのびるということですね。

ちなみに肝臓への血流もよくなるので解毒がスムーズになり、気持ち悪くなることもへるそうです。

 

炎症抑制

慢性腎臓病は、いつも腎臓で炎症がおこっている状態でもあります。

炎症がおこるとその部分がこわれて繊維状になり、ちゃんと仕事ができなくなってしまうそうです。

(炎症がすすむ=腎臓がこわれていく、ということ)

腎臓の炎症がおさえられれば、まだ仕事ができる部分を守れるので、腎臓病の悪化もゆるやかにできます。

 

ラプロスの飲ませかたについて(うちの病院の場合)

フォルテコールは一日一回でしたが、ラプロスは一日二回

説明書などには食後に投与とかかれています。

そのへんについてかかりつけ病院で確認すると、とくに食後にこだわらなくても良いということでした。

(確実に飲ませるほうがだいじ、ということなのかも)

なのでうちではだいたい、朝は起きてすぐ(朝ごはんの前後)。

夜は私が帰宅してすぐ(夕飯の前後)の、二回のパターンでやっています。

また、症状によってはフォルテコールなどのお薬とラプロスの併用も可能だそうです。

 

ちなみに薬を粉にしても良いかも確認しました。

うちの先生の意見では、粉にしてもかまわないが猫には錠剤のほうが飲みやすいかもとのことです。(苦いので)

 

それぞれの先生の考えかたもあると思いますので、ほかの病院では「絶対食後+粉にするの厳禁」といわれるかもしれません。

 

ラプロスとオメガ3サプリメントの併用について

さきほど書いたように、ラプロスには腎臓の血流改善効果や炎症抑制効果があります。

なんかきいたことあるな…というのが私の第一印象。

 

そう、オメガ3脂肪酸の作用とおなじなんですよね。

現在クロに飲ませている高濃度オメガ3(DHA/EPA)サプリにも

血液サラサラ作用炎症抑制作用があるわけです。

ラプロスとオメガ3オイルの作用がかぶっても大丈夫なのかが、ずっと気になっていました。

(その理由でラプロス使用の決断をまよったところもあります。)

 

そこで今回、病院で確認してみました。

ラプロスとオメガ3オイルは併用可能なんでしょうか…?

オメガ3オイルはサプリメントなので、併用はとくに問題ないです

 

ただ先生は「サプリメントなんてとってもとらなくても大差ないもの」という立場なので、栄養学などの知識のある先生であればまたちがった回答をされる可能性もあります。

私も、かかりつけから一応OKをもらった形にはなりますが、しばらくのあいだオメガ3の量は少なめにして、ようすをみながら使おうと思っています。

 

飲ませ始めてからのようす

いまのところ、これといってめだつ変化はないようです

毎日ふつうに寝て、ふつうに走りまわってます。

毛づやもわるくないし、わりと元気そうです。

次回の血液検査の結果がどうかわってくるか、というあたりで判断するしかないのかも。

 

食欲の変化

ラプロスで食欲がでたという口コミもあったため、内心期待していました。

じっさいに飲ませ始めてからは、たしかになんとなくよく食べてるような気も……。

 

ですが、ラプロス投薬開始直後にクロの体重が4.3kgを切ってしまって、じつはいちど食欲増進剤(レメロン)を飲ませてしまったんですよね。

そのため食欲がでた理由がラプロスなのかレメロンなのかがちょっとわからなくなってしまいました。

飲ませるタイミングがわるすぎました。^ ^;

 

ラプロス®(RAPROS)について

ラプロス

 

腎機能をあらわすIRIS分類には1~4のステージがあり、ラプロスはそのなかでもステージ2と3の猫にたいしてのみ有効とされています。

 

IRIS

クレアチニン
(mg/dl)

腎機能
(%)
ステージ1<1.6100-33
ステージ21.6-2.533-25
ステージ32.9-5.025-10
ステージ4>5.0<10

参考 ネコペディア

 

また、生後10ヶ月未満の猫では安全性が未確認、体重7キロ以上の猫には顕著な効果が確認できない、ということで適用にならないようです。

 

原料・成分

ラプロス®は、ベラプロストナトリウムを有効成分とする経口プロスタサイクリン(PGI2)誘導体製剤で、猫の慢性腎臓病の治療薬として東レが開発し、2017年より製造販売しています。

*本剤は要指示医薬品のため、獣医師等の処方箋・指示により使用して下さい。

引用 東レ/ラプロス(獣医療者向け解説ページより)

 

特徴

下の画像は病院からもらったリーフレットです。

 

ラプロスのリーフレット ラプロスのリーフレット

 

・動物用医薬品で初めて「腎機能低下の抑制」が効能・効果で認められた治療薬です。
・QOL 改善度において高い評価が得られており、飼い主様の治療への積極的な参加が期待できます。
・長期間の治療における負担を軽減するため、飲ませやすい小さな錠剤にしました。
・食欲不振を改善し、体重の減少を抑制します。また、活動性の低下を抑制します。
・臨床試験において高い安全性が確認されています。

引用 東レ/ラプロス(獣医療者向け解説ページより)

資料 獣医療者向け製品解説獣医療者向けラプロス技術資料

 

 

みためとにおい

みためもにおいも、特別かわったお薬ではありませんでした。

さわっても粉っぽさはないですが、糖衣などのコーティングはされていないようです。

 

大きさ比較

ラプロスの大きさを比較

 

まんなかの白いのがラプロス。

左の黒っぽいのがジョセラのカリスモ(腎臓病用ドライフード)

右上の、パッケージに入ったままの大きい粒が美ちょう寿

ラプロスはかなりちいさめなので、猫でもそんなに苦労せず飲みこめそうです。

 

入手先

ラプロスの入手はいまのところ、動物病院からのみになります。

価格は1錠100~200円くらいのところが多いです。

うちの病院では150円弱でした。

一日二回なのでラプロス代だけで月9,000円くらいかかる計算ですね。

ちょっとお高めです。

ラプロスを使用するには年齢や状態などいくつか条件がありますので、まずはかかりつけの動物病院でご相談ください。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。
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コメント

  1. にゃあ×3 より:

    クロちゃんにはあっているのかもしれませんね。
    薬をごはんに混ぜるのは諦めたので(うちの腹ペコ太郎が食べてしまう)砕けるのが前提。

    1週間ですが試してみて何となく食欲が出た感じはしました。そのあとダメでしたけど。

    この気温差でどうも風邪っぴきになってしまい(にゃんこ)鼻がきかなくなったもよう。
    ウエットは食べるけどドライはいまいち。明日通院なのが救い。
    寒いから布団から出てこなくていいのに出てくるので。

    早急に寒さ対策しなくては。

    • M より:

      にゃあ×3 さん

      ラプロスはその後も観察してますが、食欲アップ効果はうちもイマイチみたいです。
      猫さんの風邪たいへんですね。
      鼻きかないと食欲もおちるので、はやく完治しますように!

  2. たま より:

    6ヶ月服用させて血液検査をしましたらクレアチニンなど数値が良くなりました。
    副作用もありません。

    • M より:

      たまさん

      コメントありがとうございます!
      数値改善されたということで良かったですね~(*´∀`*)

      うちは開始以降まだ検査をしておらず数値の変化も不明なのです。
      来月で3ヶ月になるので検査の予定ですが、楽しみのような見るのが怖いような…。

  3. もりもり より:

    ペリアクチン錠剤の供給がほぼ停止。なんとかシロップは入手するも1.5mg投与が困難(そのまま投与するとよだれ。カプセルだと1回量が不足)で、代替検討でこちらのページにたどり着きました。

    とてもよく考察され、にゃんへの愛情を感じられます。まずは考察と情報提供、に多謝申し上げます。

    特にレメロンの考察は大変ありがたかったです。現状4.2kg台が徐々に3.9kg台まで落ち、維持ができない状況ですので、かかりつけの獣医師にも相談してみたいと思います。

    ※現在投与中の薬
    朝)トラマール1/4、ラプロスx1、アデホスx1、アリチアx1、FCVリキッド1.0ml+アンチノールx1+AIMちゅーる1/2
    夜)トラマール1/4、ラプロスx1、アデホスx1、FCVリキッド1.0ml+アンチノールx1+AIMちゅーる1/2

    ※投与年数2.5年

    • M より:

      もりもりさん

      今度はペリアクチンに影響が出てきているんですね。
      お薬は体調に直結するので、なんとか安定供給してもらいたいものです。

      食欲増進であれば、うちではレメロンもよく効きました。
      体調や体質が合えば試してみる価値はあると思います。
      ペリアクチンに比べると効果なのが辛いですが…

      猫さんの食欲がどうにか維持できるよう願ってます。

  4. M より:

    最近色々余裕がなくて、ブログへのコメントにも返信できたりできなかったりで申し訳ないです……

    コメントは返信できていないものも含め、全てありがたく拝見しております。