【穏やかな年末。が、一転して怒涛の病院通いへ】

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クロ2016/12/29

不穏な記事タイトルですが、わが家の3匹はみな元気です。

 

このまま静かにおわっていくかと思われた2016年。

わが家では突如、おおきな問題をかかえることになってしまいました。

 

 

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出あいはいつも突然

水曜日は仕事おさめの早あがりだったので、家族でランチにいきました。

そのあと忘年会にむかう父とわかれ、母といっしょに

自宅ちかくの喫茶店へむかう、その道すがらのことです。

 

駐車場から、とてもひとなつっこい猫が走りよってきました。

足もとで必死になにかうったえています。

 

ふと体をみると、おそろしいくらいのやせ細りかた………。

骨と皮ばかりで、顔つきもなんだかちょっと目がちいさい印象。

とてもあわれでうしろ髪をひかれましたが、

母がはやく喫茶店へいこうというのでその場はいったん保留。

追いすがってくる猫をふりきるように、そこをはなれました。

 

母と相談

 

喫茶店で母とコーヒーを飲みながら、さきほどの猫について相談しました。

基本的に母は保護に反対モード。(もともと猫は好きではない)

でも、この寒空にあの衰弱した体では、ながくもたないだろう、というのは

母も私もおなじ意見でした。

 

せめてあたたかいところで休ませてあげられないか………

はじめはそんな、ちょっとあまい気もちであったことは否めません。

ともかくいちど病院でちゃんとみてもらい、

うちで体力が回復したらもらい手をさがそうと、そう考えていました。

 

帰り道にふたたび会いにいく

でも、できればもうあそこにいないでほしい。

正直どこかでそう願いながら、さきほどの場所へ。

 

……いました。

ほかに行く場所もないでしょうから、当然です。

陽がかたむき、駐車場にわずかにできた陽だまりで、ちいさくまるくなっていました。

そこは車の往来がはげしく、かといって飲食店もほとんどない場所。

もらえるごはんもたかがしれています。

それでもこの場所で、ながいあいだひとりでがんばってきたのでしょう。

抱きかかえて歩こうとすると、

そこをはなれるのをいやがるように、おびえて鳴いていました。

 

庭でいったんやすませる

保護直後のシマ

ホカロン入りフリースの中でひとやすみ

 

とにかくおなかがすいているだろうと思い、

にゃんにゃんカロリー」1袋をお皿にあけ、お湯をまぜてだしました。

(今回も在庫があってたすかった。)

 

はじめこそすごいいきおいでなめていましたが、

3袋目をあげたあたりでもういらないというそぶり。

このやせ方であまり食べられないというのは心配です。

病院の開始時刻にあわせていそいでつれていくことに。

せおったバッグは空気のように軽く、せつない気もちになりました。

 

診療まで2時間待つ

キャリーバッグのシマ

伝染性の病気の可能性をふまえ、使っていない古いキャリーバッグで

 

午後診療いちばん乗りだったにもかかわらず2時間ちかくまたされました。

手術が長びいたのだそうです。

それでも猫はじっとおとなしく待機。

けなげでなんだか泣けてきます。

 

先生の診断

入院中のシマ

病院のあたたかいケージの中で、しんどいながらも落ちついたようす

 

ようやく診てもらった先生の見たてでは

  • かなりの老猫かもしれない
  • とても人なつこくおとなしいので、あきらかにもとは飼い猫
  • 脱水がひどく、つまんだ皮はもどらないし、目が落ちくぼんでいる
  • すでに黄疸がでており、口内炎で口がぐちゃぐちゃ
  • 注射でおわりというわけにはいかないひどい状態
  • 要入院・点滴だが、それで回復するとはいえない

で、どうしますか?と聞かれましたが……

どうするもなにも、私のなかでは入院しか選択肢がなかったです。

この状態でもとの場所にリリースなんてしたら一生後悔すると思います。

年末年始のおやすみになってしまいますが、入院をおねがいしてその日は帰宅しました。

 

翌日、検査結果を聞く

シマの入院記録

入院中の病院の記録データ

 

そして翌日、銀行をまわる途中でいちど面会へ。

(かならずだれかいるので、面会はいつでも大丈夫といわれています。)

血液検査の結果がでていました。

 

白血病はー(マイナス)でしたが

FIV(猫免疫不全ウイルス感染症=猫エイズ)が+(プラス)です。

 

肝臓の数値こそまあまあのようですが、脱水と貧血がかなりひどく

腎臓もそうとうわるそう。

とくにBUN(尿素窒素)は、200オーバーという、見たこともない数値。

あちらもこちらもボロボロの状態でした。

 

ただ、FIVの症状がすでにでているかどうかについては、なんともいえないそうです。

貧血や黄疸、口内炎が、極端な栄養不足からきている可能性もゼロではない。

栄養状態が改善できれば各症状もよくなっていくのかもしれない、と。

 

わずかな希望を信じ、経鼻チューブによる栄養補給をおねがいしてきました。

 

不透明な今後

腎臓だけだったらほかの2匹のついでにケアもできますが…

FIVは、うちにくるのであれば1匹での隔離生活になるかもしれません。

隔離できる部屋は、もう私のせまい作業(仕事)部屋しかなくて

そこは寝室とうすい戸一枚でとなりあっているため

なき声や気配は、神経質なクロにどうしても影響をあたえてしまいそうです。

 

そして、クロのストレスも心配ではありますが

とくべつ人なつっこいこの猫が、人のあたたかさから遠くはなれたこの部屋で

ひとりさびしく隔離生活というのもふびんでなりません。

 

本来ならじゅうぶんに愛情をそそいでくれる里親さんをさがすとよいのでしょうが

高齢で、しかも猫エイズやら腎臓病やらいろいろ問題をかかえるこの猫に

里親がみつかるとはとうてい思えず……。

 

私はまちがったことをしてしまったんだろうか?

あのまま心を鬼にして放置してくるべきだったのか?

うちで保護したところで、最後まで責任をもてるのだろうか?

いまだこたえはでていません。

 

基本方針として、最優先は先住3匹の体調だと思っています。

とはいえ保護猫にも、ベストは無理でもベターの看病をしてあげたい。

かぎられたお金と時間のなかで、どこまでできるのかわかりませんが

試行錯誤のあらたな闘病・看病生活がはじまりそうです。

 

とりあえず保護猫さんには、シマくんという仮名をつけました。

(シマシマ柄だから。あいかわらずセンスはない  (^。^;  )

 

最後までお読みいただきありがとうございました。
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コメント

  1. まな より:

    前回に続き2度目のコメントですが
    大変でしたね
    管理人さまのお優しい気持ちで
    1匹の猫ちゃんが(しかも人間を信頼している猫ちゃんが)
    寒いお外で、ひとり息絶える事を免れたこと
    変な言い方ですが感謝の気持ちでいっぱいです。

    これからどうなるかは
    まだまだ猫ちゃんの回復具合によるかと思うのですが…
    実は私は保護猫ボランティアです
    なのでFIVキャリアの猫には多く関わっています。

    たぶん、お調べにはなられると思うのですが
    正直、普通に暮らしている猫同士
    FIVキャリアとノンキャリア、いっしょに暮らしても感染した事はありません。
    保護猫を見ていてもそうですが、我が家ではFIVキャリア4匹とノンキャリア1匹
    特に分けることなく生活すること5年です。
    水も共用ですし、FIVの子の食べ残しをノンキャリアの子が食べちゃうこともあります
    毎年一応ウイルス検査しますが、感染していません。
    たぶん、ボランティアさんにはFIVとノンキャリアをいっしょにしてる方は多いです
    (もちろん分けてる方もいますが)

    主な感染経路は、交尾と流血沙汰のケンカと言われていますが
    FIVキャリアの猫はメスよりオスに圧倒的に多く
    その多くがケンカ感染であると思われます。
    母子感染すらしていない事もあります。

    ですが、100%絶対にないのかと言われると
    99.9%くらいなのかもしれませんので
    絶対に大丈夫!とは言えませんが、ご参考までに…

    たくさん病気の保護猫と出会ってきて
    この子が元気になったとして、どうしよう…ってシーンありましたが
    大丈夫、なんとかなるもんですよ。人間の覚悟次第で、
    猫の1匹くらいは大概なんとか幸せにしてあげられるもんです。
    シマちゃん、元気になるといいですね!

    • M より:

      まなさん

      バタバタしていて返信遅れ気味ですみません。
      保護猫ボランティアの経験のある方に色々教えていただけるのは、たいへん心強いです!

      シマはすこしずつ元気になっていて、ある程度までは回復してくれそうな気配です。
      (ただ、口内が一部溶けて上顎に大きい穴が開いており、自力での食事は難しそうです。)
      こうなってくると本気でFIVキャリアとノンキャリアでの同居を考える必要が出てきました。

      退院直後は隔離して様子をみるつもりですが、もう少し勉強してみて、最終的にどうするか決めようと思います。
      すべて自己責任になるので悩みますね……

  2. hsk より:

    こちらには初めてコメントします。
    うちにも10歳の腎不全の女の子と8歳の尿結石の男の子がいますので、いつも読ませていただいています。
    このたびは本当にご苦労様です。頭が下がります。

    実は私も三年前の大みそかに子猫を保護しました。
    三か月くらいで、もう何日も食べていないようで、このままではお正月を待たずに死んでいくなと思い、どうしても見過ごせませんでした。
    病気などはなかったのですが、回虫がいました。。。
    病院の先生が軽く診られたため、結局お正月からほぼ二週間ケージに隔離して、トイレするたびにトイレの砂を全部換える毎日でした。結構きつかったです。。。

    だけど今ではとてもいい子に育ってくれて、良かったと思っています。

    シマちゃん、Mさまを命の綱と思い、縋ったように思います。
    お金や時間、いろいろと考えられると思いますが、後悔なさらない結果になるよう、お祈りいたします。
    どうぞ良い年が迎えられますように。

    • M より:

      hskさん

      コメントありがとうございます <(_ _)>

      猫を保護するのはとても悩むし、勇気がいりますね。
      今回はとくに体調の悪そうな子だったので、本当に迷いました。

      うちもあとで思い返したときに「あのとき保護してよかった」と思えるよう、がんばりたいと思います。

  3. アリス より:

    はじめまして うちも18歳の腎不全のこがいます

    3匹も飼っていて なおかつしまくんを保護されたとのこと

    確かに おいてくるのもかわいそうですし、後悔しますものね

    時間的にも金銭的にも大変でしょうけど 頑張ってくださいね 

    • M より:

      アリスさん

      今回の子はあまりに状態がひどすぎましたしね………

      正直4匹目はかなり厳しいのですが、なんとかやりくりしてやってみます。

  4. けも より:

    こちらでは初めまして。
    シマちゃん、必死で助けを求めてきたんですね……。
    そこまでされたら、放っておけなくなる気持ちとてもわかります。
    生粋の野良さんはあまり人には懐かないですが、人懐こいとのことで、以前は人間と暮らしていたのだろうなと思うと、寒空の中で不調に耐えていたのだろうと思うと可哀想になります。
    そしてこの人なら助けてくれる、と思ったのでしょうね。

    エイズ持ちだったとのことで、家で他の先住ねこさんたちとどう暮らすかや病院の通院や費用など、色々と大変なことと存じます。
    でも、放っておいたほうが絶対に後悔したと思うので、保護されて病院とは言え温かい場所で過ごせるようになったので、良かったと思います。

    • M より:

      けもさん

      Twitterではいつもお世話になってます。(ブログも拝見してます!)

      入院中もおとなしく人なつこいので、看護師さんに「とっても良い子ですよ!」とほめていただきました。
      そこまで人間を信頼していたのに、どうしてこんなことになってしまったのかと思うと本当に切ないですね。

      私にどこまでできるのかわかりませんが……
      少しでもあの子の慰めになってあげられたら良いなと思います。