【クロの肛門嚢炎が再発~原因と対処法を改めて勉強する(そして反省)】

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クロ 2019/3/31

おしりがイタイの…………

 

もう使うことはないだろうと思っていたブログカテゴリー、「肛門嚢(のう)破裂」…。

肛門嚢(のう)破裂

クロの肛門のうが破裂してしまったときの記事です。
加齢や運動不足で起こりやすくなるそうで、一度目は腎臓病発覚直前の2014年発症。
その後はずっと症状もなく、このまま完治かと思っていた矢先、2019年3月にふたたび発症してしまいました。

 

前回から5年のときをへて、再び使用することになろうとは。

猛省です。

 

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肛門嚢炎(こうもんのうえん)と破裂の発覚まで

肛門嚢炎の前兆

ここしばらくクロの食欲低下がとまらず、体重もへるいっぽう。

腎臓病の悪化のせいかと、どうやって食べさせるかに日々頭を悩ませていました。

(肛門嚢炎のいたみでも食欲はかなりおちるそうです。)

 

そういえばさいきんあまり動かず、しずかに寝ている時間が長かったかもしれません。

きっと患部がいたんで動けなかったのでしょうね。

 

さらに数日前からは、おしりのあたりをいつもよりなめていたことも思いだしました。

 

異変発覚

そして土曜日の朝。

ふと、クロのおしりの穴のよこっちょあたりがうっすら赤いことに気付きます。

 

「あ!これは(肛門腺)しぼらないとまずいかも!」

がんばって自力でしぼろうとしたのですが、時すでにおそし。

炎症でいたむらしく、さわるだけでもはげしく抵抗されます。

しっかりとしぼれず出てきたのはうすい液体のみ。

おそらくこれでは不十分です。

 

ところが運のわるいことに、ちょうど私も土曜は病院の日になっていました。

だいじな検査なのでキャンセルはできません。

 

でもはやく帰れれば今日中、ダメでも翌日の日曜には病院へつれていき、

ぜったい先生にみてもらおうと決めました。

 

すでに破裂していた

クロのお尻 2019/3/30

左がわが破裂

 

 

病院のあと友人に会う予定もあり、いっしょに食事をしていたのですが

正直、クロが心配で気もそぞろです。

友人にも申しわけないと思い、日をあらためることにしてはやめに切りあげました。

 

午後診療内にまにあうよう急いで帰宅し、即病院へ。

診察台で確認すると、肛門嚢(のう)はすでに穴があきかけていました。

 

患部は前回とおなじ左がわ。

炎症をおこすとかなりいたいらしいのですが、腎臓病では鎮痛剤がつかえません。

そのためクロは、うみをしぼり出してもらったあとも痛みどめなしでした。

もらった薬は抗生剤のみ。

(前回は腎臓病発覚前だったので痛みどめもでてました。)

 

やはりつらいのか、処置から一日たったいまでもまったく元気がありません。

 

肛門嚢(こうもんのう)とは

肛門のまわりには肛門腺というにおいのある分泌物を出すものがあります。

通常、分泌物はウンチといっしょに出されるため、

外でくらすオス猫などではマーキングの機能もはたします。

 

その液体をいったんためておく場所が「肛門嚢」です。

場所はおしりの穴の左右両側、ななめ下あたり。

時計でいうと右が4時の位置、左が8時の位置にあたります。

 

クロのお尻 2019/3/30

×がクロのおしりの穴、○が破裂したところ

 

肛門嚢炎(こうもんのうえん)とは

分泌物をだすための管がなにかの理由でつまってしまうと

肛門嚢にだんだん液体がたまってきます。

するとそこで細菌がふえ、炎症がおこりはれて痛みもでます。

さらにそのまま放置してしまうと、破裂したり腫瘍になったりするそうです。

 

肛門嚢炎発症の原因

犬ではよくあるようですが、猫の発症はそんなにはおおくないようでした。

わが家でも肛門嚢炎をおこした猫はクロがはじめてです。

 

肛門嚢炎をおこす理由はおもに加齢運動不足

クロのケースを考えると、あるていど体質も関係あるかもしれません。

 

わかく活発な猫であれば体をうごかすことで分泌物が自然に排出されますが

高齢でうごかなくなると筋力もおち、自力ではうまく出せなくなってしまいます。

 

また、ストレスや恐怖などでも、分泌物がいっきに出ることがあるそうです。

そのためストレスのすくない室内飼いの猫ではたまりやすいという話も。

かといって、そのためにわざとストレスかけるなんてありえないですしね……。

 

肛門嚢炎の治療法

肛門腺から分泌物をしぼりだす

ティッシュを手にとり、肛門のまわりから肛門にむけて指先でつまむようにしぼります。

それなりに痛いらしく、たまっていなくてもかなりいやがります。

 

すでにたまって炎症をおこしているのであれば、おそらく痛みもかなりのレベル。

素人がやろうとしてもはげしく抵抗されてむずかしいかもしれません。

ここまできていたら、おとなしく病院で処置してもらうほうが賢明でしょう。

とくに破裂してしまったら悪化させないためにも病院での処置は必須です。

 

投薬

炎症をなおすために抗生剤。

痛みをとるために鎮痛剤を使用します。

患部内にちょくせつ抗生剤を塗布するほうが治りもはやいようなのですが、

クロの場合は経口タイプの抗生剤を処方されました。

 

また前述したように、腎臓がわるいと鎮痛剤がのめなくなるため、

痛みをがまんさせなくてはならないのがこちらもつらいです。

ならないように予防することで、不要な苦痛をさけてあげたいものですね…。

 

外科手術

投薬してもよくならなかったり、なんどもくりかえしたりするのであれば

肛門腺や肛門嚢を物理的にとってしまうこともあるそうです。

 

ただ腎疾患のある猫は麻酔もあまりつかえないですし、

手術というのもできればさけたいところ。

 

肛門嚢炎の予防法

運動

体をうごかすことで、分泌物をこまめに排出できるようになります。

肥満によるグルーミング不足も発症原因のひとつになるそうなので、

なるべくいっしょにあそんであげれば、健康維持と発症予防の一石二鳥というわけですね。

 

定期的な肛門腺絞り

肛門嚢炎になったことがなければ肛門腺しぼりは不要とのことでした。

たまりやすい猫さんにはだいたい一ヶ月に1~2回くらいしぼってあげればいいそうです。

 

ちょっとコツはいりますが、日常的な予防の範囲なら素人でもできます。

病院でやり方をおそわって自宅でおこなうか、

うまくできなければ定期的に病院でしぼってもらうといいでしょう。

 

今後の対策

クロ 2019/3/31

この状態でずーっと寝ています

 

当初ソフトタイプのカラーをつけていたのですが、

それだと頭がおしりまで届いてしまうのでやむなくハードタイプへ。

クロはこれがかなり苦手でして、

昨夜はほとんど一睡もできずウロウロとさまよっていたようでした。

(私もそのたびにおこされたのでほぼ寝ていません………)

傷が治ってくるまでちょっとガマンしてね ^^;

 

病院から帰宅後はおしりがスッキリしたのかすこしご飯を食べたのですが、

まだ傷がいたむらしく、その後ぱったり食べなくなってしまいました。

(とにかく寝てたいみたい。)

 

かといってむりに食べさせるとまた吐きそうでこわいですし、

1回25gずつのFKWを1日に3回くらいあげつつようすを見てるところです。

 

前回発症したときは半年くらい毎月私が肛門腺しぼりをやっていました。

でもその後とくに再発する気配もなかったので、だんだんやめてしまったんですよね。

5年間なにごともなくすぎてきましたが、

加齢や運動量の低下などで、また再発してしまったのでしょうか。

念のためという意味でも、あるていど定期的にしぼってあげていればよかったです。

 

クロはいまのところ2ヶ月に1度は検査で通院していますし、

今後は定期的に病院でしぼってもらうことも検討したいと思います。

 

追記 その後の経過はこちら。

【クロの肛門嚢炎が再発~だいぶ傷はふさがりました】
久々の肛門嚢炎(こうもんのうえん)でクロ共々プチパニックでしたが、前回より早く処置ができたおかげが今回は治癒も早いようです。現在はほとんど傷も塞がり、クロもあまりお尻を気にしなくなりました。フクでも思いましたが、こういう時こそちゃんとしたケージが必要なのかもしれません。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。
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コメント

  1. にゃあ×3 より:

    痛みは生活の質を落とすので疼痛管理は人も動物たちも大事ですね。クロちゃん鎮痛剤使えないのは厳しいですね。
    今日タイムリーに人のお尻の炎症(というか膿瘍)の処置しました。すっごい痛い処置なのですが、排膿したら楽になったようです。
    クロちゃんも痛みがやわらいでご飯食べられるといいですね。

  2. まり より:

    こんにちは。いつも読ませていただいています。
    うちの猫が、排便後に、猫戦車をするようになっていました。
    病院で話したら、肛門絞りをしてくださいました。初めての肛門絞り、ぴぎゃーってびっくりしていました。あまりでなかったから、またしましょうってことでした。
    で、この記事を読ませていただいて、次に病院に行ったときに、もう一度。肛門絞りをしてもらいました。ぴぎゃーって嫌がっても、やっぱり絞ってもらったほうがいいって、記事を読んで本当に思いました。
    タイムリーで有難い記事でした。

  3. M より:

    ◆にゃあ×3さん
    人間でもお尻関係はとくに痛いって聞きますね~ ^^;;;
    私もアレルギーで強い痛み止めが使えないため、クロの気持ちはよくわかります。

    ◆まりさん
    うちもぴぎゃーって鳴きました!(笑)
    絞ると痛がりますが、たぶん破裂しちゃうともっともっと痛いことになるんだと思います。
    ここは心を鬼にして…ってことでしょうね。

  4. まり より:

    何回もコメントが表示されてたら、削除してください。
    どの記事もとてもありがたいです。参考にさせていただいています。
    こに記事を読み返したいので、私のブログにリブログさせていただきました。
    2回エラー表示になってしまったので、後になってしまって申し訳ありません。
    ためになる記事をありがとうございます。