先日、かつてこちらの記事でふれたひどい病院エピソードの
リクエストをいただきまして……
まあひどいといっても、うちの場合は「猫が医療ミスで死んでしまった」というような
重篤なレベルではありません。
(でもそれらの病院の口コミでは、そんな話もいくつか見聞きしました。)
その判別のほとんどは電話だけでじゅうぶんでした。
そしてその話と切っても切れないのが、10年前のクロの脱走です。
そんなわけで今回は、これまでのひどい病院のエピソードを。
さらに動物病院をえらぶときに使えそうな検索サイトもまとめてみました。
10年前のクロ脱走・発見の記録
今回ひさびさに、クロの脱走と捜索~発見時の記録がのこっていないか、
過去データのバックアップのなかを探してみました。
なかなか見つからなかったのでログは取ってなかったかとあきらめかけたとき。
ハードディスクのすみに「クロ捕獲報告」というテキストファイルを発見!
やっとみつけた~~~ 。:.゚ヽ(´∀`。)ノ゚.:。 ゜
当時お世話になったまよい猫・脱走猫の捜索サイト(現在は閉鎖)には
情報共有用の掲示板(BBS)というものがありました。
BBSなんていっても若いひとはしらないですかね…… ( ;∀;)
せっぱつまっていた私はそちらにも書きこんで相談したのですよね。
以下はそのときの、クロの発見報告とお礼コメントになります。
文中の「※」マークと太字強調部分は現時点で追加しています。
BBSへのかきこみ全文(ほぼ原文のまま)
(※2009年11月)21日夜に脱走し、26日午前1時過ぎに自力で戻ってきました。
足かけ6日でしょうか。
色々お世話になり本当にありがとうございました。
弱気になっていたときに、こちらで励ましとアドバイスをいただいたのがとても力になりました。
見つかるまでお酒を断っていたのですが、今夜は久々にささやかながら祝杯をあげたいと思っております。
帰ってきたのは、「朝になったら○○さん(※BBSでアドバイスをくれた方)に教えていただいた通り、清掃事業所から連絡をもらえるよう電話してみよう…」と思っていた矢先でした。
長くなりますが、脱走から捕獲までの流れは以下のとおりです。
■21日午後11時(脱走)
脱走。
一緒に出たもう1匹(※チョビ)は30分程度で戻ってきたため、クロもいつものようにすぐ戻るだろうと軽く考えていました。
■22日
朝になっても戻らず、心配ではあるものの丸1日は待ってみようと思い、夜まで特になにも行動せずにいました。
なかなか寝付けないので、翌日にチラシを撒こうと思い立ち写真を使ってPCで原稿を作成。
■23日
朝、コンビニでチラシをコピー。
母と二人で自宅を中心にぐるっと一回り聞き込みとチラシの手渡し・ポスティング。
数箇所へポスター貼り。
夜はネットで情報収集しながら、いくつかの掲示板へ迷い猫の書き込み。
猫探偵さんへも捜索依頼のメール。
こちらの掲示板でアドバイスを頂いたので、使用済み猫砂を家の周囲に撒く。
庭にはエサと水を置いたものの、朝になっても手付かずのままでした。
■24日
朝、保健所、清掃事業所、交番等へ届出。
商店などにポスターの掲示のお願いに回る。
近隣の動物病院に電話でポスター掲示のお願いをし、OKを頂いたところへメール便で各2枚ずつポスター送付。
さらに範囲を広げてポスティング。
雨が降ったので改めて猫砂を撒く。
好物のかつおぶしの粉も家の周囲に撒く。
猫探偵さんはちょうど仕事を抱えているらしく、連絡のすれ違いばかりで焦る。
エサは庭と玄関前の2ヶ所に増やしてみました。
■25日
午前1時、父が猫の鳴き声を聞いて外に出る。
私も一緒に探しに行くが、結局姿は確認できず。
玄関のエサだけ食べた形跡があったので、エサを追加して見えやすい場所に移動。
午後5時頃に母が買い物に出るときあったエサが、6時頃帰宅したらなくなっていたとのこと。
庭・玄関ともに食べた形跡あり。
夜、近所から自宅に向けて誘導するようにかつおぶしを撒く。
猫探偵さんは1件仕事が終了したとメールがあったものの、あちらからは電話がないので捜索をお願いするかどうか迷う。
■26日(捕獲)
仮眠をとったあと午前1時に起き、猫の捜索へ。
昨夜と同じ時間帯に動いているのではないかと予想したためです。
準備をして玄関を出ると、クロが鳴いてこちらを見ていました。
かなりビクついていたので、脅かさないように優しく声をかけながら玄関を開け放ち、部屋の中でお皿にかつおぶしを用意していると、おそるおそる入ってきたので捕獲。
動物病院の対応について
今回、動物病院にポスターのお願いをして思ったのですが、全ての動物病院が引き受けてくれるわけではないのですね……。
普段お世話になっているところはもちろん親切に対応していただいたのですが、以前診療拒否をされたところは全て疑問が残る対応でした。
興味深いのは、タクシーの運転手さんのお勧めなどで評判の良かったところ(※この記事ですすめられていた病院)は、全て快諾していただいたことです。
このような対応で動物病院の良し悪しが判断できるのかも、と思いました。
中でも一番不快だったのは、
「個人情報の載ったポスターを貼ると、実際うちでそのようなことがあったが、ヤクザが金銭を要求しにいくかもしれない。それでも良いのか。それより専門の捜索業者を頼むべきだ」
としつこく言ってくる病院があったことです。
(※じつはこの記事の病院b)
リスクは覚悟の上だと伝えているにも関わらず、5回も6回も繰り返し言うので腹がたって仕方ありませんでした。
どこか(ヤクザか猫捜索業者)と結託しているのではないかと勘ぐりたくなります。
これまでネットで色々調べていても、動物病院にそのような対応をされたり、ヤクザに脅されたりといったケースはほとんど目にしなかったので驚きました。
猫探偵さんの対応について
あと、猫探偵さんのノウハウに期待していたのですが、お仕事が重なっているとなかなか動き出してもらえないことを感じました。
おそらくお一人で大変な仕事をこなされているであろうことは理解できるのですが、1分でも早く探し出したいと考えているこちらとしては結構精神的にきつかったです。
(過去の迷い猫BBS投稿ログより引用)
余談
あまり関係ないのですが、このとき、町なかの各商店のよしあしもわかりました。
ポスターをことわるにしてもことわりかたというものがありますよねー (´△`)
お金にならないことへの対応のほうが、お店の方針や店主のひとがらがわかるのかも。
もちろんふだんの接客がひどいところはいうにおよばずですが。
これ以降、たとえ買いもの客にはちゃんと接していても、
ポスター掲示を鼻であしらわれたお店にはいっさい行かなくなりました。
具体的にはむかしからある時計屋とパン屋。
郵便局やコンビニなんかも基本ことわられましたが、
それでも「上から禁止されてるから。お役にたてなくてごめんね」などと
ひとことそえてくれたのがうれしかったです。(v_v)
これまででひどかった動物病院3選
私には、いまだにネガティブな記憶が消えない動物病院が3つあります。
金のないガキは帰れ
ひとつは子どものころに「金のないガキは帰れ」とひどい言葉で追い返された病院。
(この記事の病院a)
二度とかけてくるな
もうひとつは、先代猫の時代に電話で「もう二度とかけてくるな」といわれた病院。
先代猫の体調(白血病)が悪化したとき、かかりつけがたまたま休診のことがありました。
この病院は当時うちからいちばんちかかった(自転車で5分)ので、
「この距離ならなんとか動かせそうだからみてもらえないか」と電話してみました。
(この記事の病院aとは別です)
するととてつもなく冷たくつっけんどんな対応をされ、
「かかりつけがあるならそっちに行けばいいでしょ」といわれました。
初診で重症の場合はリスクがたかいし、いやがる病院が多いことは予想できます。
だとしてもこちらは必死ですし、やっぱりことわりかたってあるんじゃないかと…。
これこれこういう理由でうちではみれませんよ、と説明してもらえれば
つらいながらも納得したのになぁ、と今でも思います。
このときは理由の説明なんてまるでなく、迷惑だの一点ばりでした。
そこはかわいらしいトレードマークの看板と女医さんというのが売りで、
なんとなくやさしそうな印象でしたが……。
イメージなんてまったくあてにならないことがよくわかります。
ヤクザがくるぞ
そして3つめは、クロの脱走時に電話で「ヤクザがくるぞ」と脅してきた病院。
(=この記事の病院b)
「はあ?」ってかんじですよね。
ここは電話対応した院長の態度がほんとうにひどかった。
思いだすだけでヘドがでそうです。
はじめ電話にでたときは気もちわるいくらいの猫なで声でした。
それが診療ではなく猫の捜索だとわかるやいなや、態度が高圧的に。
こちらとしては、捜索ポスターの掲示に協力してもらえるかどうかと、
それらしい猫が運ばれたときに連絡をもらえるか、という2点を確認したかっただけ。
なのにえんえん、関係ない病院経営やお金の話とか、
まよい猫はシロウトじゃさがせないとか、まよい猫が死んでみつかった話だとか……
私に今それを話したところで、あなたはなにか得するんですか???ひまなの?
こちらは時間があればすこしでも多くの病院に電話したいのに、
なかなか切らせてくれません。
「わかりました、もういいですから」となんどもいってるのに。
ほかの病院はたいてい5分か10分もあれば用件がすんだのですが、
ここは切るまでになんと30分以上もかかったのをおぼえています。
それらの病院のその後
3つともすでに今はありません(笑)
ただ数年前にネットで近隣の動物病院情報をさがしていたとき、
3つめだけは5年ぐらい前までやっていたことを知りました。(逆にびっくりだ。)
当時のまちBBSの口コミでも3つめの病院はうわさどおり評判最悪でしたが。
動物病院をさがすには(検索サイトまとめ)
かつてはリアルクチコミや電話帳、看板などからしか病院をさがすことができませんでした。
いまはネットであるていど検索もできるようになり、ずいぶん便利になりましたね。
最近は動物病院に特化した検索ポータルサイトというものもいくつかあるようです。
そして病院情報といっしょに知りたいのが、利用したひとの口コミ。
近年法律がかわり、動物病院をふくめ病院の口コミ自体が掲載しにくくなりました。
それら検索サイトでも口コミは順次削除されていってるようです。
ステマ(サクラ)が多いゆえの対策というのはわかるのですが、
本当に参考になりそうな口コミまでいっしょに消されていくのは残念な気もしますね。
ただ、ステマ口コミはいまだに多そうです。
参考にするときはじゅうぶん気をつけてください。
動物病院の検索サイトとは
動物病院の検索には、ペット情報サイト内に作られた病院検索システムと、
検索してもらうことだけを目的につくられた検索ポータルサイトの2種類があります。
さらにその中でも、情報検索しかできないものと、
そのままネット予約まで完了できるものにわかれていました。
検索システムの成りたち(構成)自体はあまり重要ではないので、
今回は機能面で「検索のみ」「検索+予約」の2つにわけてご紹介します。
情報検索のみ
朝日新聞社が母体のペットポータルサイト。
全都道府県に対応していないのは残念ですが、対応地域であれば掲載数は最多かも。
病院によって情報量に差はあるものの、掲載されているところはかなり詳細でした。
(先生の出身大学や専攻、卒業年、診療方針や年間手術数までわかる)
掲載数はかなり多めですが、病院個別の情報量はふつう。
こちらは口コミ情報主体のサイトのためか、口コミはまだのこっているようです。
獣医師へのインタビュー記事がたくさんあるのも参考になります。
アイペット損害保険が母体。
ペットポータルサイト「くらぷアイペット」内の病院検索システムです。
アイペット保険に対応しているかどうかも同時に調べられます。
ペット専門誌「いぬのきもち・ねこのきもち」が母体。
掲載病院数はそこそこですが、病院個別の情報量はすくなめ。
追記 下記サイトは2019年3月で閉鎖
◆CYGNI PET PORTAL(シグニペットポータル)
獣医療用品販売など、動物病院の経営支援などをしている会社が母体。
クレジットカード対応や休診日、病院スタッフの構成などくわしく掲載されていてます。
掲載病院数はそこそこ多め。
検索+予約
病院検索からそのままオンラインで予約までできるところはあまりありません。
というか、実質EPARKのみ。
そもそも動物病院自体が予約制でなければ関係ないですし、
ネット予約に対応しているところもそんなに多くないからかもしれません。
掲載数はかなり多めで最多レベル。
トリミングサロンや動物病院が検索でき、そのままネット予約もできます。
ネット予約できる病院については詳細な情報がのっており、利用者の口コミもありました。
ペット保険のアニコムが母体。
掲載病院数はそこそこ、個別情報量もそこそこ。
検索結果からネット予約へすすめますが、予約システム自体はEPARKです。
◆リリーフ
ペット保険代理店が母体。
検索結果からネット予約へすすめますが、予約システム自体はEPARKです。
ネット予約できる病院は詳細がのっていますが、できない病院の情報は最低限。
まとめ
動物病院検索サイトにもいろいろちがいがあるのですね。
時間のあるときにでも、いくつか比べてみると面白いかもしれません。
あなたの猫ちゃんがいい病院にめぐりあえますように。
コメント
うちも兄が2脱して。
玄関の閉まるロスタイムに出ていったのと、網戸が破れていた(らしい)ところから出たのでは?という両方ともだろう的な見解ですが。
1度目は捕獲器(病院から借りた)でモンプチ入れたらすぐ捕まったという食いしん坊。2度目はいつまでたっても目撃情報がなく、ポスティングと警察、近隣の病院や清掃局に連絡。
仕事中も母が気にしてご飯片手に探してくれていました。
猫探偵にもあたってみて、これをまずしましょう❗っていうトイレの砂をまく、フードをシーバとマタタビに、と言われ猫用ミルクをおいてみたら捕まりました。
1週間近くはいなかったです。夜勤明けでしたが、病院に連れていきました。
不注意で2度脱走させてしまったことに反省しまして扉の開閉には注意、網戸の交換、開けられないようにする、という最低限しなきゃならないことを再確認しました。
ほんとに生きた心地がしなくて、もう会えないかもと職場でぐずぐすしておりました。
こんな飼い主の気持ちを踏みにじる病院ってやはり長くはないんですよ。
と長くなってしまいましたが、一生付き合う病院です、しっかり見極めたいですね。
車で10分くらいのところに大きな動物病院があります。
すごい繁盛しているのですが看護師からはあまり評判はよろしくなかったです。
何かとりとめないですね。
病院選びは人間も猫も「命がけ」ですね。
まずは現状から。先代から4猫診ていただいています。
院長は腫瘍専門で評判のいいI先生、童顔の優しいN先生、去年から若いイケメン先生の3名と看護師さんが5~6人。病状説明と治療方法をいくつか説明してくださるので、いろんな意味で松竹梅が選べます。説明が丁寧なせいか、なんせ混んでます。3時間待ちなんてことも・・月曜午後が比較的穴場だということが最近わかりました。
最新設備の検査も含めて治療費は良心的なのではと思うけれど薬がめちゃ高い!「サプリはネットで買ってもいいですか?」と言ったところ「いいですよ〜」と嫌な顔はされませんでした。腎不全治療の補液点滴セットが聞くところの他の病院より3倍以上だということはわかっているのですが家人が「いい先生だから金額だけじゃない」と。医者を変えられないでいる自分にイラっとしつつも「払えるんだからいいじゃない」という友意見に納得することにしました。(あ〜勿体無い・・)
初めて飼った仔を、一度だけ近所の方に勧められて近くのSCの中にあるホームセンターに隣接した病院に行ったことがありました。入院させましたがなんの手当もしてくれないまま病状は悪化し私も諦めてしまって死なせてしまいました。なぜすぐにI先生に連れて行かなかったのか?! 今でも悔やまれます。
[できる限りの治療をして助けましょう!]と考える先生と[ここまできたら自然に任せましょう]と考える先生がいるのだと感じました。決めるのは飼い主なのに。
やっぱりマメにあちこち行ってみるしかないのでしょうね。
連投ですが。
今闘病中の偽姉は、補液したら肺に水がたまってしまいました。どう考えても心不全で肺水腫だったので、救急病院に行きました。
そこは医師会に入っている病院の患者さんとそうでない場合の料金があり、微妙だなぁと思ったのですが、検査では問題なしになり明日かかりつけにと言われました。
翌日病院に連れていったらすごく厳しい状況と言われ、もうどうしていいやら。
そこですっかりダメなんだと思ったのですが、先生が僕は諦めませんよ❗って。
でも私はお先真っ暗モード、職場では大泣き(先生たちや上司に心配された→あのにゃあ×3が泣いている❗って)
入院と投薬を経て、今はデータ的には高いけど復活しました。諦めないで頑張ってくれたのでそれに答えるように3にゃんお世話になってます。
うまくマッチする病院って人以上に難しいような。人は喋りますからねよしも悪しも。
◆にゃあ×3さん
猫探偵さんお願いしたんですか!
トイレの砂と好物まくのはうちも効果ありました(笑)
私も、もうこれで二度と会えないのかと毎日めそめそしてましたね。
お互い脱走には気をつけましょう……。
難しい状況でも「諦めない」っていってくれる先生に診てもらえるのは心強いですね。
うちは看護師さんでしたが、フクのときにやはりそのように言ってもらえたので「色々あったけど、ここで最後までがんばろう」と決心がつきました。
◆じゅんさん
確かに、病院選びはときに命がけですね。
選択を誤ると助かるものも助からないなんて……本当にこわいです。
私もなかなかほかの病院にいくタイミングがつかめず遠回りしてしまいましたが、経験として比較対象がひとつでもあれば、いまの病院の良い点・悪い点に気づけるということがわかりました。
もっとはやく別の病院にも足を運んでおくべきでした。