【食道チューブ設置後のアクシデント!再手術になりました】

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18日に大阪でおおきな地震がありましたが、周辺のみなさまはご無事でしょうか。

余震もつづいているようですのでどうかお気をつけください。

被災されたみなさまには、心よりお見舞いをもうしあげます。

 

落ち着いたフク2018/6/19

現在のフク。だいぶおちつきました

 

その地震がおこる直前、わが家ではフクにアクシデントがおこりました。

 

朝のチューブ給餌をおえたあと、胃の中のものをすべてもどしてしまったのです。

吐いただけであればそれでおわりなのですが……

 

フクの口から異様なものがいっしょにでてきたのをみて、私は顔面蒼白。

「しまった!『アレ』をやってしまったのか!」

口からずるずるとでてきたのは、前日いれたばかりのチューブでした。

 

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手術から帰宅後

時間をさかのぼること約半日まえ。

かなりよれよれではありましたが、フクが無事手術からもどってきました。

 

食道チューブ設置手術後のフク2018/6/17

ひどいめにあった

 

が。首と顔まわりを包帯でぐるぐる巻きにされ、なんだか息ぐるしそう。

もっとあっさりした状態をかんがえていた私は、いささかショックをかくせません。

とにかく、このキツキツ状態をなんとかできないか、と包帯に切れこみをいれてみます。

 

フクの後ろ頭2018/6/18

うぐぐ

 

みためは貧乏くさいですが、いくらかマシになったようです。

鼻づまりぎみのフクは、ぴーぴー鼻から音をさせ、あえいでいました。

 

フクの横頭218/6/18

あちこちきつい

 

顔まわりもとってあげたいけど、いきなり手術当日からばりばりはがすのもね……。

(すこしはがしたけど。)

翌朝傷口のガーゼを交換するときにでも、なんとかすることにしました。

 

フクの最初の食道チューブ

しょぼん…

 

流動食は、写真の黄色いパーツのキャップをあけ、シリンジの先をさしこんで注入します。

初日の夕ご飯は念のためすこしすくなめ。

ゆっくりとシリンジで注入し、とくに問題もなく終了しました。

 

翌朝に緊急事態が発生

仕事があるので朝はあまりのんびりできません。

それでも久しぶりのチューブ給餌なのでてこずると考え、

いつもより1時間くらいはやく起きて猫ごはんのしたくをしました。

朝のチューブ給餌で

20mlと30mlのシリンジどちらがいいのかまだわからず、このときは両方つかってみました。

今回はカケシアでしたが、用意した量はぜんぶで50mlくらい。

(あとから考えるとこの量がちょっと多かったようです。)

ガラスのうつわにはいっているのはぬるま湯に薬をとかしたもの。

計量ミニカップは、チューブ洗浄用のぬるま湯がはいっています。

 

朝の食道チューブ給餌セット2018/6/18

(パレットがわりにしていたお皿なのでよごれがとれませんが、きれいに洗ってあります)

 

フクちゃんはまだ体調がいまひとつなのか、うとうとしていてうごきません。

 

アクシデント前のフク2018/6/18

うーん…

 

これさいわいとお給餌の準備。

下の写真は空シリンジでチューブが気管にいってないかチェックしているところ。

中筒をひいてみて抵抗感があり、水分か胃液がでてくればOK。

(手ごたえスカスカで空気がでてきたら、チューブが気管にあるので給餌は中止します)

 

シリンジをチューブに接続2018/6/18

固く抵抗が感じられ、かんたんにはひけません(この状態ならOK)

 

このあとチューブに少量ぬるま湯を流してきれいにし、お薬を注入。

つづいて流動食(カケシア液)をいれていきました。

自分としてはふつうの量をゆっくりいれたつもりだったのですが………

いまから思えば、量が多すぎ、スピードもすこしはやすぎたのかもしれません。

 

おわった直後にすべて吐いてしまい、いっしょにチューブの先がでてきてしまいました!

 

混乱するフクと私

なにがおきたのかよくわからず、混乱状態におちいる私とフク。

そこでハタと、前日病院でいわれたことを思いだしました。

 

「もし吐いたときに口からチューブがでてきてしまったら、ぜんぶひき抜いてください」

「そのまま病院につれてきてもらいますが、とにかく口からぬかないと苦しいですから」

 

あ、あれってこれのことだ!あれをやってしまったのか!

 

引き抜いた食道チューブ2018/6/18

最終的にはなんとかぬけたチューブ。パニックでついあちこち切ってしまいました

 

フクは口からでたチューブがくるしくて大あばれ。

必死に食いちぎろうとするのですが、抜歯で歯がなくできません。

私がなんとかしなければ。

 

対応とそのときの状態

とにかく口から出ている部分だけでもなくそうと、ふるえる手とハサミでチューブを切断。

でも体にはいる部分のチューブは皮膚に糸でぬいつけられ、びくともしません。

 

ていうか、どっから抜くの? 

口から?傷から?……傷からか!

(本気でパニクってました)

 

粘着包帯とガーゼをはがして傷口に到着。

でも手がいうことをきかず、こまかい糸を切りはなす作業がとてつもなくむずかしい。

フクが全力であばれるので、まちがって皮膚まで切ってしまいそうです。

 

ようやく糸をすべて切り、傷口からチューブをいっきにひき抜きます。

(じつはこのへんのくだりはほとんど記憶にありません。)

 

チューブを抜かれて放心状態のフク2018/6/18

とんでもない目にあって心身ともにズタボロ状態の涙目フク。ごめん。

 

しばしぼうぜんと脱力する、ひとりと一匹。

ふるえがおさまってから、軟膏をぬってガーゼでふたたび傷口をカバーしました。

 

じつはこの騒動のさなかに大阪の地震がおこり、不安はダブルパンチに。

地震がおきたのがもしここだったらと想像すると、絶望感でなきそうです。

被災地の被害がすくないことをいのりました。

 

再設置手術決定

とにもかくにも、病院がオープンしたタイミングでいそいで電話。

状況を説明し、このあとすぐいきます!とつたえました。

けっこうこんでいて1時間くらいまちましたが、スムーズに再手術が決定です。

昨日とおなじように午後に処置をおこない、夕方ひきとりにいくことになりました。

 

ここまでたどりついてようやくひといき。

力がぬけて頭がまわりませんでしたが、そのまま仕事へむかいました。

 

再設置からの帰宅後

再手術だしタダにしてくれないかなーなんてちょろっと考えてましたが

もちろんしっかり請求されました(涙)

でもいくらか考慮してくれたらしく、いつもの8掛けで8,000円くらいです。

 

再設置後のフク2018/6/18

つかれた…

 

二度目のチューブは、「より吐きもどしにくい」ということですこし太いものになりました。

チューブの固定も首まわりだけになり、すこしだけ身軽に。

 

じつはその後も、給餌後にフクが数回吐いてしまいましたが、

新しいチューブになってからは先端が口からでることもなく、ホッとしました。

 

まとめ

鼻カテーテルのときもそうでしたが、食道でも、

嘔吐時にチューブが口からでる可能性があるのは、ネックのひとつでしょうね。

そうなってしまうと、チューブ自体をあきらめるか、再設置するしか方法はありません。

それを極力さけるためにも、できるだけ吐かせないようにしたいものです。

嘔吐について考えられる要因

チューブ再設置後の状況をふりかえると、考えられる要因はふたつ。

1. 一回の量が多すぎた
2. 注入スピードがはやすぎた

再設置後はじめて吐いたとき

このときの注入は、意識してかなりゆっくりめでおこないました。

(なのでこのとき吐いたのはスピードの問題ではないと思われ。)

流動食(カケシア)の量は40mlほど。

ただ、薬とチューブ洗浄で20ml以上ぬるま湯をのませています。

すくなくともトータル60ml以上の液体が胃にはいっているので

高確率で、量の多すぎが原因といえそうです。

二度目に吐いたとき

このときはまだ給餌前で、チューブ洗浄の直後でした。

ぬるま湯を5mlほどいれただけだったのですが、朝で時間がなく、

いれるスピードがすこし速すぎたのかもしれません。

(むしろそれ以外思いあたるふしがない。)

 

今後の嘔吐対策

・胃にいれる液体はトータルの量で考える
・たくさんとらせるには一回の量をふやすのでなく回数をふやす
・意識してゆっくり注入

 

給餌前後のチューブ洗浄や薬で、最低でも10mlは液体がプラスされます。

フクの場合は流動食40ml+水10ml(総量50ml)でギリギリ。

それをこえるとアウトと考えたほうがよさそうですね。

一回の総量は40ml(流動食30ml+水10ml)ていどにおさえ、

給餌もできるだけ、1日3回以上でやっていくことにしました。

 

感じたこと

以前鼻からのチューブ給餌を経験していたので、気がゆるんでいたかもしれません。

病院からもらったマニュアルにいまいちど目をとおし、

ひとつひとつ確実にやるところからまたスタートしようと思います。

 

口からのシリンジ給餌では50mlくらい飲んでいたので、

ついその感覚で用意してしまったんですよね……。

口からとる感覚とダイレクトに胃にはいる感覚のちがいや、

流動食以外の水分のことを、もっと考えておくべきだったと反省してます。

 

人間を約50kg、猫を約5kgとして考えれば、ほぼ1/10サイズです。

猫の60mlは人間の600mlにあたるわけです。

体調のよくないときにその量が直接胃にガーッとはいってくれば

人間だって気もちわるくなりそうなものです。

猫のからだは我々よりずっとちいさいのだということも

つねに忘れないようにしたいと思います。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。
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コメント

  1. こんにちは(^-^*)/

    フクちゃん、、大丈夫でしょうか。
    辛いながら再手術も頑張って、フクちゃんの負担が心配です。

    ネットで検索すると、食道チューブの設置手術は、事故も少なくないと掲載がありました。
    鼻チューブの方が、負担が少ない気がすれのですが、食道チューブの方が、効果的なのでしょうか。

    フクちゃんには、自力で栄養摂取できるまで、回復する事を願います。

    M様も、お身体には気をつけて、フクちゃんを暖かく見守ってあげてくださいね(*^-^*)

  2. にゃあ×3 より:

    こんにちは。
    外に出ているチューブは太そうですが中はやはり細経ですね。
    使用前後に使う水は減らしても大丈夫のような気がします。
    細経だとやはり押しに抵抗があるのでぎゅーってやりそうなのでシリンジを小さくするのもありだと。
    10ccは何本も揃えなきゃならないですが押した際の量が違うのでゆっくり入ります。
    うまくいくといいですね。

  3. M より:

    コニシマイさん
    チューブの吐き出しも事故としてカウントするのであれば、もしかするとそうなのかもしれないですね。
    経鼻でなく食道チューブにしたのは、一度手術すれば最期まで使い続けられると言われたからです。
    経鼻は最長一ヶ月まで(継続には入れ替えが必要)なので基本的に仮設使用ということでした。

    にゃあ×3さん
    私の印象だと、20ccがきつすぎずゆるすぎず、一番良い感じで使えました。
    10ccはかえって空気が入りやすくてちょっと難しかったです。
    私が下手なだけかもしれませんが。
    でも今後、ちゃんとチューブとシリンジでご飯があげられるのかものすごく不安です…。

  4. 匿名 より:

    胃ろうにすれば良かったのに。それにしても手術代安いですね。

    • M より:

      匿名さん

      たらればで過去を責められてしまうと私も辛いです。
      もし匿名さんが同じような状況になったとき、その選択ができることを願ってます。