シリンジお給餌終了後の、不機嫌フクちゃん。目つきこわい
さいきんフクちゃんは、ほとんど自力でごはんを食べません。
おさしみだったらほしがるのですが、そうそうあげるわけにもいかず。
いまの命綱は、ほぼキドナです。
フクちゃんのシリンジ歴
2017年1月。鼻カテーテルからお食事中
はじめてフクちゃんにシリンジ(注射器)を使ったのは保護した直後、退院してから。
【保護猫退院・経鼻チューブによる流動食に初挑戦!】
年末に保護した猫は一週間の入院を経て1月3日に何とか退院してきました。血液検査はどれもこれも見たことのない数字でびっくり。よくこの寒空の下でがんばっていたものです。あのまま外にいたらあと数日で死んでたかもとは看護師さん談。
病院では流動食用に20mlシリンジ、チューブの洗浄用に10mlシリンジをわたされました。
現在は鼻ではなく、口から直接シリンジでキドナを飲んでいます。
フクちゃん用のシリンジ
シリンジのメーカーはいろいろあるようですが、病院からもらったのがニプロ製だったのでその後もニプロを愛用中です。
いくつかサイズをためしたところ、私がいちばん流動食用に使いやすかったのは20mlシリンジでした。
このへんはこのみもあるかもしれません。
愛用のニプロ製20mlシリンジまとめ買い
この医療用シリンジはもともと使いすてタイプです。
なので、ながく使っているとゴムがだんだん劣化して、ゆるんできます。
定期的に交換が必要なため、いそぐときは病院から。
ふだんはネット通販でまとめ買いしています。
シリンジのサイズいろいろ(ニプロ)
上から30ml、20ml、10ml
包装をあけるとこんな感じ。
左から10ml、20ml、30ml
医療用シリンジには、注射用の先端がほそいタイプと、経腸栄養注入用のふといタイプがあります。
強制給餌に使うのはふといタイプ。
さらに先端が中央にあるタイプと、はしに寄ってるタイプで2種類あるようです。
うちでは、いただきものの30mlシリンジ(その節はありがとうございました!)だけたまたま寄ってるタイプでした。
いつもはまんなかタイプを使うことがおおいですが、使い勝手にあまりちがいは感じません。
10mlはお薬を飲ませるときの水や、液状のサプリメントにちょうどいいくらいのサイズ。
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20mlはキドナなどサラサラめの流動食にぴったり。
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30mlは口がひろめなので、もうすこしドロドロした流動食(ペースト状)でもいけそうです。
今後フクちゃんが胃ろうや食道チューブになったら、これが重宝しそうな予感がします。
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30mlはいちどにたくさんあげられるのが利点ですね。
うちもなんどか、30mlシリンジでキドナを飲ませたことがあります。
ただゆるめの液だと、先がふといのがかえってデメリットとなり、液がもれやすくなりました。
サラサラタイプにはあまりむかないかもしれません。
強制給餌、クロとフクちゃんのちがい
クロに強制給餌するときは、おもにヘラ+ペースト状ウェット(スペシフィックなど)です。
【食欲不振その後~強制給餌ながらも体重は復活中】
クロの体調でご心配をおかけしております。結論からいいますと、クロはそれなりに元気にしております。とはいえ、食欲不振はいまだに完全には回復しておらずその原因も不明のままではありますが…。たんなる夏バテなんでしょうか?そうだったらいいなぁ………。
カロリーエースのようにお気にいりのものであれば、いくらかシリンジでも飲んでくれるのですが……キドナはムリでした。
逆にフクちゃんの場合は、ヘラやスプーンでウェットを食べさせることができません。
たぶん、口内炎があって痛いせい。
そして、右の口角がすこし欠けてただれている(歯周病がひどすぎてとけた?)せいかもしれません。
なので、いまのフクちゃんの強制給餌は、シリンジ+ゆるめ流動食の一択となっています。
フクちゃん用キドナ液の準備
フクちゃんのキドナには、サプリメント類もいっしょにいれてしまいます。
(左上から時計回りに)キドナ、FCVリキッド(鉄)、ビタミンBミックス(NOW B-50)、AHCC、難消化性デキストリン(食物繊維)、美ちょう寿(シャンピニオン)、カップに入れたキドナ、JIN(乳酸菌)、たんぽぽ茶(氷状)
なかに入れているもの、けっこうたくさんありますね……。
それぞれの詳細と、飲ませている理由については、各ページから。
キドナ(猫の腎臓疾患用流動食)
【3匹+1で試食・チューブダイエット猫用キドナ(腎不全用流動食)】
ようやくパウダータイプの腎不全用流動食「キドナ」を取り寄せました。忙しくてどうしても時間がとれない平日の朝などは、こちらの粉末タイプも併用して何とかやっていく予定です。基本はk/d+水で流動食を作るように病院から言われているのですが、準備も給餌作業もキドナだとやはり楽なのです。
FCVリキッド(鉄系)
【FCVリキッド~犬猫の貧血用サプリを試してみた(リキッドタイプ)】
フクちゃんの貧血対策シリーズとして、これまで液状のペットチニックと錠剤のヘモテクトを試してきました。先日ペットチニックとは別の液体タイプを購入し、フクちゃんにも試してもらったのでメモしておきます。
ビタミンBミックス
【2017年購入して良かったベスト3~フード・グッズ・サプリメント】
フクちゃんを保護してから昨日で丸一年になりました。この一年、フクちゃんが来たことで初めて使ったフードやグッズも多かったです。今回は今年初購入したものの中から、「これは便利だった」「すごくお世話になった」と感じたものを3つずつ選んでみました。
AHCC(キノコ系)
【D-フラクションとAHCC~免疫作用系キノコサプリ2種を比較】
口内炎やガン、FIVなどの免疫に関係する症状に効果が期待されるサプリメントとして、キノコ由来のものがあります。今回はその中のD-フラクションとAHCCを比較してみました。これらはともに病気を治すというより、QOLの向上を目指すものです。
難消化性デキストリン(食物繊維)
【猫にも使える食物繊維、イージーファイバー以外だと?】
JIN(乳酸菌)とイージーファイバー(食物繊維)のおかげで、クロの便秘だけでなく他の猫達のお腹も調子が良くなったようです。イージーファイバーよありがとう!(JINも。)そういえばイージーファイバーみたいな物って他の会社からも出ているの?たまたま思いついて難消化性デキストリンで検索してみました。
美ちょう寿(シャンピニオンエキス)
【シャンピニオンエキス美ちょう寿をお試し中】
シャンピニオンエキス製剤の「美ちょう寿」をここ2週間くらいクロに飲ませています。前回のクロの検査結果が悪かったときに「腎不全には美ちょう寿がお勧め」と教えていただきました。美ちょう寿は人間の腎不全でもよく使用されているサプリメントで、腎臓の負担になるアシドーシス(血液の酸性化)の緩和が期待されるようです。
JIN(乳酸菌)
【猫に乳酸菌サプリメントJIN(ジン)を使い始めて気づいたこと】
腸内環境の改善と免疫力アップをめざし、動物用乳酸菌のJINを再び使い始めました。そろそろ一週間ですがなんと便臭が激減!乳酸菌で糞便が臭わなくなるしくみを調べてみました。ウンチが臭わないとなぜ腎臓病に良いのか?その辺についても考察しています。
タンポポ茶
【たんぽぽ茶ショウキT-1で猫の腎不全は改善するか?】
猫の腎臓にも良いという「たんぽぽ茶(ショウキT-1)」をいよいよ開けてみました。果たしてクロやフクちゃんに効果はあるのでしょうか。今回は製品についての情報と、味見したときの猫達の反応などについてレポします。
オメガ3オイル
上の写真にいれわすれましたが、オメガ3オイルもいれてます。
【最後にたどりついたオメガ3~品質のH&J、コスパのNOW】※追記あり
これまであれこれ、ペット用人間用含めてオメガ3ジプシーをしてきました。そして最終的に定番化を決めた製品がふたつ。それぞれを、品質重視の場合とコスパ重視の場合にわけて詳しくご紹介したいと思います。
フクちゃん用キドナ液をつくる
キドナの粉末に、たんぽぽ茶以外のサプリメントを全投入。
すこしずつぬるま湯か水をいれながら、ダマがなくなるまでよくねりねり。
少量のぬるま湯でクリーム状にする
タンポポ茶がとけるまで、しばらくそのままおいてキドナペーストをなじませます。
(さむい時期はタンポポ茶氷にお湯を入れ、とけるのを促進)
(まっているあいだにクロとチョビ・シロ用のサプリメント入りちゅーるを用意します。)
キドナペーストにたんぽぽ茶氷を投入。
まだとけきっていないときは、湯せんしてとかします。
湯せんでたんぽぽ茶氷をとかす
湯せんでもわりとすぐとけます。
まだ濃すぎるようであれば、さらに水やぬるま湯をたしてとろみの調整。
とろみはコーンポタージュくらい
キドナはいれる水分の量でとろみと量がかわってきます。
すくなめの水でとかせば量がへり、おおめの水でとかせばサラサラに。
どちらがいいかは猫さんのこのみや、症状しだい。
フクちゃんのようにのどや口がいたい場合は、あまりドロドロしているとからんでつらいみたいですね。
フクちゃんも、液がサラサラしているとあまり抵抗せず飲みこんでくれました。
キドナ以外に使える流動食をさがしているかたは、こちらの記事もどうぞ。
【猫に使える流動食を高カロリーな順にまとめてみた】※随時更新
流動食を選ぶ目安としてカロリーの高い順に表(リスト)にしました。ゲル、液体、粉末、ペースト、ミンチにわけ、全種類カロリーとたんぱく質量で比較。入手しやすいものを中心にわかる範囲で一通り網羅してます。愛猫の食欲がない時や痩せてしまった時、客観的にフードを選びたい方はぜひ参考になさってください。(猫4匹に試食してもらったフードレポにもリンクしています)また、別ページに腎臓療法食のドライフード一覧表(高カロリー順)も作りましたので、状態にあわせてご利用いただければ幸いです。
次回は、じっさいにフクちゃんにシリンジ給餌している方法をご紹介します。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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コメント
片手で操作できる限界が20くらいですね。どんなに手が大きい先生でも、操作性に欠けるみたいです。
強制給餌は失敗したことがあるので怖いですが、シリンジがいいサイズだとやり易いのかもしれないですね。
実技編みて勉強します。
にゃあ×3さん
あー、やっぱり30mlはプロでも持て余すんですね(笑)
実技編は超自己流なので、おかしなやり方してたらぜひご指摘ください m(_ _)m